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レディーズシークレット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レディーズシークレット
欧字表記 Lady's Secret
品種 サラブレッド
性別
毛色 芦毛
生誕 1982年4月8日
死没 2003年3月4日(21歳没)
Secretariat
Great Lady M
母の父 Icecapade
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国オクラホマ州
生産者 ロバート・H・スプレーン
馬主 ユージン・クライン夫妻
調教師 ウェイン・ルーカスアメリカ
競走成績
生涯成績 45戦25勝
獲得賞金 302万1325ドル
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レディーズシークレット (Lady's Secret) はアメリカ合衆国競走馬1986年ブリーダーズカップ・ディスタフで優勝。「鉄の女」 (The Iron Lady) の愛称で親しまれた。

略歴

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アメリカ三冠馬セクレタリアトの初期の産駒である。サンディエゴ・チャージャーズの元オーナーとして知られるユージン・クライン夫妻が20万ドルで購入した。

2歳となった1984年にデビュー。同年は8戦3勝。3歳時は8連勝でブリーダーズカップ・ディスタフに挑戦したがライフズマジックの2着に敗れた。同年は17戦10勝。古馬となった4歳時は牡馬にも挑戦し[1]ホイットニーハンデキャップでは牡馬を破り[2]、ブリーダーズカップ・ディスタフでも前年の雪辱を果たした。同年は15戦10勝でG1競走年間8勝は新記録だった。また同年には牝馬ながらエクリプス賞年度代表馬[3]、最優秀古馬牝馬に輝いた。1987年は5戦2勝で引退した。G1競走は計11勝。獲得賞金302万1425ドルは北アメリカの牝馬としては当時の最多記録だった。

引退後はケンタッキー州レキシントンのファレス・ファームに売却され繁殖牝馬となった。 初仔のマチカネアイーダ(父アリダー、1戦のみで繁殖入り)を皮切りに6頭もの牝馬産駒が競走馬、あるいは繁殖牝馬として日本に輸出されている。1992年の産駒グッドルックス(父ミスタープロスペクター)が中央競馬で3勝、1996年の産駒アグネスライナー(父シアトルスルー)がフラワーカップで4着となっている。1995年の産駒スリーピングインシアトル(父シアトルスルー)の仔サウンドバリアー2010年フィリーズレビューを制した。

晩年まで繁殖牝馬として供用されていたが、2003年3月4日に出産時の事故のためカリフォルニア州ヴァレーセンターのヴァレー・クリーク・ファームで死亡した。

1992年にはアメリカ競馬殿堂入りを果たした。競馬雑誌「ブラッド・ホース」による20世紀のアメリカ名馬100選では76位。

モンマスパーク競馬場にはレディーズシークレット・カフェという喫茶店があり、サンタアニタパーク競馬場では2011年までレディーズシークレットステークス(現在のゼニヤッタステークス)という競走に名を残していた。

産駒の何頭かは繁殖用として日本に輸入されており、その子孫からはマテンロウレオマイスタイルサウンドバリアーサウンドキアラキョウワハピネスなどの重賞馬が出ている。

主な勝利

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すべてアメリカ合衆国の競走。

血統表

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レディーズシークレット(Lady's Secret)血統ボールドルーラー系 / Nasrullah 3x5=15.63%、 Nearco 4x4=12.50%) (血統表の出典)

Secretariat
1970 栗毛 アメリカ
父の父
Bold Ruler
1954 鹿毛 アメリカ
Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Miss Disco Discovery
Outdone
父の母
Somethingroyal
1952 鹿毛 アメリカ
Princequillo Prince Rose
Cosquilla
Imperatrice Caruso
Cinquepace

Great Lady M
1975 芦毛 アメリカ
Icecapade
1969 芦毛 アメリカ
Nearctic Nearco
Lady Angela
Shenanigans Native Dancer
Bold Irish
母の母
Sovereign Lady
1969 芦毛 アメリカ
Young Emperor Grey Sovereign
Young Empress
Sweety Kid Olympia
Trustworthy F-No.22-d

主な近親

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本馬の半妹グレートクリスティーヌ(父Danzig)の産駒にビリーヴ高松宮記念スプリンターズステークス)がいる。

脚注

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  1. ^ アメリカ合衆国では牝馬限定競走が整備されているため、牡馬と走る機会は基本的にない。
  2. ^ 1948年ギャロレット以来、38年ぶりとなる牝馬の優勝だった。
  3. ^ 1983年オールアロングに次ぐ史上2頭目である。

外部リンク

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