ルナクルーザー
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ルナクルーザー[1](ラテン文字表記:LUNAR CRUISER [2][3][4][注 1])とは、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) とトヨタ自動車が共同研究を進める燃料電池車両技術を用いた月面用で有人型の与圧ローバー[注 2](有人月面車)の愛称である[2][4][5]。ルナ・クルーザーとも表記される[2][4]。
概要
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JAXAは2015年(平成27年)頃から独自に研究を進めていたが、トヨタとの共同研究を2018年(平成30年)5月から検討し始めた[6][7]。計画は2019年(平成31年)3月12日に公表[6][8][7]。同年6月13日に共同研究協定を締結した[2][4]。同年7月1日、トヨタが専門組織「月面探査車開発(室格)」を設立[8]。同年8月には、JAXA、トヨタ、三菱重工業の3者が幹事法人を務める「有人与圧ローバが拓く“月面社会”勉強会(通称:チームジャパン勉強会)」も発足させた[2][4]。2019年(平成31年/令和元年)時点で、月への投入は2029年(令和11年)が予定されている[8]。
名称
[編集]「LUNAR CRUISER」という愛称には、トヨタのSUV「LAND CRUISER(ランドクルーザー)」がもつ「どこへでも行き、必ず生きて帰ってくる」という精神を引き継いでいきたいという思いが籠められている[2]。また、フロントマスクはランドクルーザーのFJ40系に似せた意匠となっている。
諸元
[編集]- 燃料電池自動車 (FCV) [9]
- 六輪駆動(前輪2対、後輪1対)[9]
- 全長6.0 m × 全幅5.2 m × 全高3.8 m(マイクロバス約2台分)[9]
- 居住空間 13 m3(4畳半ワンルーム程度)[9]
- 2名滞在可能(緊急時は4名滞在可能)[9]
- 酸素・水素 満充填で1,000 kmの走行が可能[9]。
- 月面では10,000 kmの走行が可能(予定)[9]
- 月面の過酷な環境下でクルーが安全・確実に移動できる走行性能[9]。
- 自動運転機能[9]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “ルナクルーザー”. トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト. 2023年2月7日閲覧。
- ^ a b c d e f JAXA、トヨタ自動車 (2020年8月28日). “JAXAとトヨタ、有人与圧ローバの愛称を「LUNAR CRUISER」に決定 < プレスリリース”. 宇宙航空研究開発機構 (JAXA). 2020年8月31日閲覧。
- ^ 纐纈敏也「トヨタとJAXA、有人月面車の愛称を「ルナ・クルーザー」に決定」『Response』株式会社イード、2020年8月28日。2020年8月30日閲覧。
- ^ a b c d e JAXA、トヨタ自動車 (2020年8月28日). “JAXAとトヨタ、有人与圧ローバの愛称を「LUNAR CRUISER」に決定 < ニュースリリース”. トヨタ自動車株式会社. 2020年9月1日閲覧。
- ^ 「愛称はルナ・クルーザー トヨタの有人月面車」『産経新聞』産業経済新聞社、2020年8月28日。2020年8月31日閲覧。
- ^ a b JAXA、トヨタ自動車 (2019年3月12日). “JAXAとトヨタ、国際宇宙探査ミッションへの挑戦に合意-将来の月面でのモビリティ実現を目指して- < ニュースリリース”. トヨタ自動車株式会社. 2020年9月1日閲覧。
- ^ a b 元田光一(テクニカルライター)「若田光一氏が聞く 宇宙開発の未来 トヨタがJAXAと有人与圧ローバーでタッグ 推進の狙いはベンチャー魂の再注入」『日経クロステック』日経BP、2019年9月2日。2020年8月31日閲覧。
- ^ a b c JAXA、トヨタ自動車 (2019年7月16日). “JAXAとトヨタ、有人与圧ローバの実現に向け具体的な共同研究に着手 < ニュースリリース”. トヨタ自動車株式会社. 2020年9月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i JAXA、トヨタ自動 (2019年3月15日). “第6の大陸に想いを馳せるエンジニアの夢 ~有人与圧ローバによる月面探査への貢献~ < プレゼンテーション トヨタイムズ”. トヨタ自動車株式会社. 2020年9月1日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- トヨタ自動車 (7 April 2019). 有人与圧ローバ イメージ動画 (動画共有サービス). トヨタ自動車株式会社 公式チャンネル. 2020年9月1日閲覧。