リカルダス・ベランキス
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2023年全仏オープンでのリカルダス・ベランキス | ||||
基本情報 | ||||
国籍 | リトアニア | |||
出身地 | 同・ヴィリニュス | |||
生年月日 | 1990年6月21日(34歳) | |||
身長 | 175cm | |||
体重 | 77kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2007年 | |||
ツアー通算 | 1勝 | |||
シングルス | 0勝 | |||
ダブルス | 1勝 | |||
生涯獲得賞金 | 4,796,421 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2011・13) | |||
全仏 | 3回戦(2021) | |||
全英 | 2回戦(2010・15・19・22) | |||
全米 | 3回戦(2020) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2021) | |||
全仏 | 2回戦(2019) | |||
全英 | 2回戦(2021) | |||
全米 | 3回戦(2021) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 50位 (2016年5月23日) | |||
ダブルス | 139位 (2015年10月26日) | |||
2024年9月24日現在 |
リカルダス・ベランキス (Ričardas Berankis, IPA: [ˈrʲɪtʃɐrdɐs bʲɛˈrɐŋʲˑkʲɪs], 1990年6月21日 - ) は、リトアニア・ヴィリニュス出身の男子プロテニス選手。自己最高ランキングはシングルス50位、ダブルス139位。ATPツアーはシングルスでの優勝はなし。ダブルスは1勝を挙げている。身長175cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
選手経歴
[編集]ジュニア時代
[編集]ベランキスは2歳のときにテニスを始めた。最初は6歳の姉リナが面倒を見ていた。ベランキスの最初のコーチはユルバルカス出身のバルダス・アドマイティスであった。9歳のときに自宅から200キロメートル以上離れたテニススクールでコーチをしていたRemigijus Balžekasから招待を受けて、彼の指導を受けながら長い師弟関係と友情が生まれた。
2007年 ジュニア世界1位
[編集]ジュニアのグランドスラムにおいて、2007年全豪オープンと2007年ウィンブルドン選手権ではベスト4入り。2007年全仏オープンではベスト8入りをする。そして2007年全米オープン (テニス) ではグランドスラム初優勝を果たし、ジュニア世界ランキング1位を記録した。
2010年 グランドスラム初出場
[編集]2010年ウィンブルドン選手権でグランドスラム初出場を果たすと、1回戦でカーステン・ボールを破りグランドスラム初勝利を果たす。
2011年 グランドスラム3回戦進出
[編集]2011年全豪オープンでは2回戦での第27シードのダビド・ナルバンディアンの途中棄権で3回戦進出を果たす。
2012年 ツアー初の決勝進出
[編集]2012年ファーマーズ・クラシックでは予選からATPツアーで自身初の決勝進出。決勝でサム・クエリーに敗れ準優勝。
2013年 グランドスラム3回戦進出
[編集]2013年全豪オープンでは2回戦で第25シードのフロリアン・マイヤーを破り3回戦進出。
2015年 ツアーダブルス初優勝
[編集]2016年 トップ50入り
[編集]2016年リオ五輪では1回戦でオーストラリアのジョン・ミルマンに0-6, 0-6で敗れ、オリンピックで初めてタブルベーグルで敗れた選手となった。
2017年 ツアー2度の準優勝
[編集]2017年クレムリン・カップでは5年ぶりにツアー決勝進出。決勝でダミル・ジュムールに敗れ準優勝。
2018年 チャレンジャー3度の決勝進出
[編集]1月のレンヌ・チャレンジャーでは1回戦でマチアス・ブルグ、2回戦でシモーネ・ボレッリ、準々決勝でグレブ・サハロフ、準決勝でリアム・ブローディを破って決勝進出。決勝でバセク・ポシュピシルに敗れ準優勝。サン=ブリユー・チャレンジャーでは1回戦でカミル・マイフシャク、2回戦でマキシム・ジャンビエ、準々決勝でデニス・ノバック、準決勝でユルゲン・ゾップ、決勝でコンスタン・レスティエンヌを破って優勝し、トップ100に返り咲く[1]。モゼール・オープンでは1回戦でマクシミリアン・マーテラー、2回戦でステファノス・チチパスを破って[2]準々決勝進出。クレムリン・カップでは予選からの出場となり、1回戦でブラズ・カブチッチ、2回戦でアレクサンダー・ブブリクを破って本戦に出場し、本戦では1回戦でデニス・イストミン、2回戦でアルヤジ・ベデネを破って[3]準々決勝進出。10月に行われたブレスト・チャレンジャーでは1回戦でマイケル・モー、2回戦でカンタン・アリス、準々決勝でハウメ・ムナル、準決勝でロベルト・カルバリェス・バエナを破って決勝進出。決勝ではフベルト・フルカチュに破れ準優勝。
2019年 チャレンジャー4勝目
[編集]カタール・エクソンモービル・オープンでは予選からの出場となり、1回戦でデニス・ノバック、2回戦でパオロ・ロレンツィを破って本戦に出場し、本戦の1回戦でダビド・ゴファンを破ったが、2回戦でドゥシャン・ラヨビッチに敗れた。レンヌ・チャレンジャーでは2年連続で決勝進出。決勝ではアントワン・ホアンを下し優勝[4]。ドバイ・テニス選手権では予選からの出場となり、1回戦でコンスタン・レスティエンヌ、2回戦でミルザ・バシッチを破って本戦に出場し、本戦では1回戦でダニール・メドベージェフ、2回戦でデニス・クドラを破って準々決勝進出。準々決勝ではガエル・モンフィスに敗れた。3月に行われたドラモンビル・チャレンジャーでは決勝でヤニック・メイデンを破り優勝[5]。5月に行われた釜山チャレンジャーでは準決勝で内山靖崇を破って決勝進出。決勝ではアンドリュー・ハリスを下し2019年チャレンジャー3勝目となった。ウィンブルドンでは1回戦でデニス・シャポバロフを7-6,6-4,6-3でストレートで下す[6][7]も、2回戦ではジョー=ウィルフリード・ツォンガ相手に6-7,3-6,3-6のストレート負けだった。8月に行われたバンクーバー・チャレンジャーでは準々決勝でタナシ・コッキナキス、準決勝で添田豪を破って決勝進出。決勝では莊吉生を下しチャレンジャー4勝目[8]。全米オープンでは1回戦でイジー・ベセリーを4-6,7-6,3-6,7-6,6-4とフルセットで破ったが、2回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタ相手に4-6,7-6,2-6,0-6で敗れた[9]。
2020年 グランドスラム3回戦進出
[編集]全豪オープンでは1回戦でロベルト・カルバリェス・バエナを6-4,6-2,6-2でストレートで下す。2回戦でサム・クエリー相手に6-7,6-4,4-6,4-6で敗れた。第2シードで臨んだマハラシュトラ・オープンは2回戦でセドリク・マルセル・ステベ、準々決勝で杉田祐一を破って[10][11]準決勝へ進出したが、準決勝ではベセリーに7-6,6-7,6-7で敗れた[12]。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは予選からの出場となり、1回戦でアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ、2回戦で内山靖崇を破って本戦に出場し、本戦では1回戦でトミー・ポールを破った[13]が、2回戦でノバク・ジョコビッチに敗れた。全米オープンでは1回戦でフェデリコ・ガイオを7-6,4-6,6-4,6-4で下し[14]、2回戦ではスティーブ・ジョンソンを7-5,6-2,1-6,7-6で破って[15]3回戦進出。3回戦ではカレーニョ・ブスタ相手に4-6,3-6,2-6のストレート負けだった[16]。全仏オープンでは1回戦でウーゴ・デリエンを6-1,6-4,6-4でストレートで下したが、2回戦ではジョコビッチ相手に1-6,2-6,2-6のストレート負け[17][18]。
2021年 グランドスラム3回戦進出
[編集]マリー・リバー・オープンでは1回戦でスミト・ナガル、2回戦でジェイソン・キュブラーを破って[19]3回戦進出。全豪オープンでは1回戦でスミト・ナガルを6-2,7-5,6-3でストレートで下した[19]が、2回戦ではカレン・ハチャノフ相手に2-6,4-6,4-6のストレート負け。全仏オープンでは1回戦でユーゴ・アンベールを6-4,6-4,2-6,6-4で下し、2回戦はジェームズ・ダックワースを7-5,2-6,7-6,6-0で破って3回戦進出。3回戦ではジョコビッチ相手に1-6,4-6,1-6のストレート負け[20][21]。シティ・オープンでは1回戦でミッチェル・クルーガー、2回戦でミオミル・ケツマノビッチを破って[22]3回戦進出。クレムリン・カップでは予選からの出場となり、1回戦でドミトリー・ポプコ、2回戦でボルナ・ゴヨを破って本戦に出場し、本戦では1回戦でエフゲニー・ドンスコイ、2回戦でフェデリコ・コリア、準々決勝でアドリアン・マナリノを破って[23][24]準決勝へ進出したが、準決勝ではマリン・チリッチに3-6,4-6のストレート負け[25]。
プレースタイル
[編集]身長は175cmと小柄だが、時速190km以上のサーブを打つことができる[26]。
ATPツアー決勝進出結果
[編集]シングルス: 2回 (0勝2敗)
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2012年7月29日 | ロサンゼルス | ハード | サム・クエリー | 0–6, 2–6 |
準優勝 | 2. | 2017年10月22日 | モスクワ | ハード(室内) | ダミル・ジュムール | 2–6, 6–1, 4–6 |
ダブルス:1回 (1勝0敗)
[編集]結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2015年4月26日 | ヒューストン | クレー | ティムラズ・ガバシュビリ | トレト・ユーイ スコット・リプスキー |
6–4, 6–4 |
成績
[編集]- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | 3R | LQ | 3R | 1R | 2R | 1R | A | 1R | LQ | 8-9 |
全仏オープン | LQ | A | A | 1R | LQ | 1R | 1R | 1R | 1R | 1R | 3-9 |
ウィンブルドン | 2R | A | LQ | 1R | LQ | 2R | 1R | 1R | 1R | 2R | 4-9 |
全米オープン | 2R | LQ | LQ | 1R | LQ | 2R | 2R | 1R | 1R | 2R | 6-9 |
大会最高成績
[編集]大会 | 成績 | 年 |
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ツアーファイナル | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | 2R | 2011, 2019 |
マイアミ | 2R | 2021 |
モンテカルロ | A | 出場なし |
マドリード | Q2 | 2015 |
ローマ | Q1 | 2013 |
カナダ | 1R | 2021 |
シンシナティ | 2R | 2020 |
上海 | Q1 | 2014 |
パリ | 1R | 2019 |
オリンピック | 1R | 2016 |
デビスカップ | Z3 | 2007, 2012 |
脚注
[編集]- ^ “Berankis Makes Top 100 Return With St. Brieuc Crown”. atptour.com. 2018年4月2日閲覧。
- ^ “No 2 seed Tsitsipas blows match point and exits Moselle Open”. AP News. 2018年9月20日閲覧。
- ^ “Berankis stops Bedene from reaching quarterfinals”. kremlincup.ru/en. 2018年10月17日閲覧。
- ^ “Berankis Blasts To Rennes Challenger Crown”. youtube. 2019年1月28日閲覧。
- ^ “Drummondville champion”. ATP Challnger twitterアカウント. 2019年3月18日閲覧。
- ^ “Wimbledon 2019: Denis Shapovalov falters on grass again, ousted in opening round”. sportingnews.com. 2019年7月3日閲覧。
- ^ “Berankis Downs Shapovalov”. ATP Tour twitterアカウント. 2019年7月3日閲覧。
- ^ “Berankis Claims Challenger Leading Fourth Title In 2019”. atptour.com. 2019年8月19日閲覧。
- ^ “Carreño Se Hace Más Fuerte En EE.UU.”. atptour.com/es. 2019年8月29日閲覧。
- ^ “Berankis, Vesely Advance To Pune QFs”. atptour.com. 2020年2月5日閲覧。
- ^ “Berankis Fights Back In Pune, Reach Fourth ATP Tour Semi-final”. atptour.com. 2020年2月7日閲覧。
- ^ “ERLICH-VASILEVSKI BEAT RAMANATHAN-RAJA, ENTER DOUBLES FINAL”. マハシュトラ・オープン公式サイト. 2020年2月8日閲覧。
- ^ “RICARDAS BERANKIS - TOMMY PAUL”. eurosport.com. 2020年8月22日閲覧。
- ^ “FEDERICO GAIO - RICARDAS BERANKIS”. eurosport.com. 2020年8月31日閲覧。
- ^ “Ricardas Berankis serves past Steve Johnson in four sets on Day 3”. 全米オープン公式サイト. 2020年9月2日閲覧。
- ^ “Pablo Carreno Busta beats Ricardas Berankis at the 2020 US Open”. 全米オープン公式サイト. 2020年9月4日閲覧。
- ^ “French Open 2020: Novak Djokovic hits 70-win mark with Roland Garros sprint, matching Roger Federer”. sporting news. 2020年10月2日閲覧。
- ^ “FRENCH OPEN 2020 – NOVAK DJOKOVIC DISMANTLES RICARDAS BERANKIS TO RACE INTO THIRD ROUND”. eurosport.com. 2020年10月2日閲覧。
- ^ a b “Sumit Nagal loses to Ricardas Berankis on his Australian Open debut”. olympics.com. 2021年2月24日閲覧。
- ^ “Novak Djokovic thrashes Ricardas Berankis to reach French Open fourth round for 12th straight year”. テレグラフ. 2021年6月5日閲覧。
- ^ “Djokovic At The Races At Roland Garros”. atptour.com. 2021年6月5日閲覧。
- ^ “Berankis d. Kecmanovic”. シティ・オープンTwitter公式アカウント. 2021年8月4日閲覧。
- ^ “Berankis knocked out Coria in VTB Kremlin Cup R2”. クレムリン・カップ公式サイト. 2021年10月21日閲覧。
- ^ “Lucky loser Berankis sails into semifinals”. クレムリン・カップ公式サイト. 2021年10月22日閲覧。
- ^ “Cilic became the first finalist of the VTB Kremlin Cup”. クレムリン・カップ公式サイト. 2022年10月23日閲覧。
- ^ “どんどん高身長になっていくテニス界で頑張る小兵たち。背の低いプレーヤーはいかに戦うべきか?”. スポーツブル. 2018年12月16日閲覧。
外部リンク
[編集]- リカルダス・ベランキス - ATPツアーのプロフィール
- リカルダス・ベランキス - 国際テニス連盟
- リカルダス・ベランキス - デビスカップのプロフィール