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ランベオサウルス亜科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ランベオサウルス亜科
Lambeosaurinae
生息年代: 中生代後期白亜紀[1], 85.8–66 Ma
ポーランド科学大学進化博物館にて、パラサウロロフス・ウォーケリーの骨格
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
階級なし : ゲナサウルス類 Genasauria
階級なし : 新鳥盤類 Neornithischia
階級なし : 角脚類 Cerapoda
亜目 : 鳥脚亜目 Ornithopoda
階級なし : イグアノドン類 Iguanodontia
階級なし : ドリオ形類 Dryomorpha
階級なし : 堅拇指類 Ankylopollexia
階級なし : 棘胸骨類 Styracosterna
階級なし : ハドロサウルス型類 Hadrosauriformes
上科 : ハドロサウルス上科 Hadrosauroidea
階級なし : ハドロサウルス形類 Hadrosauromorpha
: ハドロサウルス科 Hadrosauridae
亜科 : ランベオサウルス亜科
Lambeosaurinae
Parks1923

ランベオサウルス亜科学名 Lambeosaurinae)は、鶏冠を持つハドロサウルス科恐竜亜科

分類

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ランベオサウルス亜科の鶏冠の解剖学を示すダイアグラム

ランベオサウルス亜科は伝統的にパラサウロロフス族パラサウロロフスカロノサウルスなど)とランベオサウルス族コリトサウルスヒパクロサウルスランベオサウルスなど)に分けられる。ランベオサウルス族のシノニムであるコリトサウルス族とパラサウロロフス族という用語は、エヴァンスレイズによる2007年のランベオサウルス・マグニクリスタトゥスの再記載において正式な文献に登場した。コリトサウルス族は「パラサウロロフス・ウォーケリーよりもコリトサウルス・カスアリスに近縁な全ての分類群」と定義され、パラサウロロフス族は「コリトサウルス・カスアリスよりもパラサウロロフス・ウォーケリーに近縁な全ての分類群」と定義された。この研究においてパラサウロロフスとカロノサウルスはパラサウロロフス族とされ、コリトサウルス、ヒパクロサウルス、ランベオサウルス、ニッポノサウルスオロロティタンがコリトサウルス族とされた[2]

しかし、国際動物命名規約に基づいてランベオサウルスを含む族がランベオサウルス族と先に命名されていると後に研究者が指摘し、コリトサウルス族という名称はジュニアシノニムとなって定義のコリトサウルス・カスアリスはランベオサウルス・ランベイに変更され、パラサウロロフス族の定義も同様に変更を受けた[3]。さらに新しい研究で、チンタオサウルス族チンタオサウルスパララブドドン)およびアラロサウルス族アラロサウルスカナルディア)が登場した[4]

系統

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1997年にフォースターがハドロサウルス科を「ランベオサウルス亜科とハドロサウルス亜科およびその最も新しい共通祖先」として簡単に最初に定義した。1998年にポール・セレノがハドロサウルス科を「サウロロフスとパラサウロロフスを含む最も包括的な分類群」として定義し、後に疑問名でありながら科の名前を代表するハドロサウルスも含まれるように再定義した。ホーナーらによる2004年の論文によると、セレノによる定義はテルマトサウルスバクトロサウルスといったよく知られた他のハドロサウルス科の一部が除外されており、バクトロサウルスを最初から含む定義にする必要がある[5]。以下のクラドグラムは Albert Prieto-Márquez らによる2013年の論文に基づく[6]

 ランベオサウルス亜科 
アラロサウルス族

アラロサウルス

カナルディア

ジャクサルトサウルス

チンタオサウルス族

チンタオサウルス

パララブドドン

パラサウロロフス族

カロノサウルス

パラサウロロフス

パラサウロロフス・キルトクリスタトゥス

パラサウロロフス・チュビセン

パラサウロロフス・ウォーケリー

ランベオサウルス族
ランベオサウルス

ランベオサウルス・ランベイ

ランベオサウルス・マグニクリスタトゥス

コリトサウルス

コリトサウルス・カスアリス

コリトサウルス・インテルメディウス

"ヒパクロサウルス"・ステビンゲリ

ヒパクロサウルス

オロロティタン

アレニサウルス

ブラシサウルス

マグナパウリア

ヴェラフロンス

アムロサウルス

サハリヤニア

出典

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  1. ^ Holtz, Thomas R. Jr. (2012) Dinosaurs: The Most Complete, Up-to-Date Encyclopedia for Dinosaur Lovers of All Ages, Winter 2011 Appendix.
  2. ^ Evans, David C.; Reisz, Robert R. (2007). “Anatomy and relationships of Lambeosaurus magnicristatus, a crested hadrosaurid dinosaur (Ornithischia) from the Dinosaur Park Formation, Alberta”. Journal of Vertebrate Paleontology 27 (2): 373–393. doi:10.1671/0272-4634(2007)27[373:AAROLM]2.0.CO;2. 
  3. ^ Sullivan, R., Jasinsky, S.E., Guenther, M. and Lucas, S.G. (2009). "The first lambeosaurin (Dinosauria, Hadrosauridae, Lambeosaurinae) from the Upper Cretaceous Ojo Alamo Formation (Naashoibito Member), San Juan Basin, New Mexico." New Mexico Museum of Natural History and Science Bulletin, 53: 405-417. [1]
  4. ^ http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0069835
  5. ^ Prieto-Márquez, A (2010). “Global phylogeny of Hadrosauridae (Dinosauria: Ornithopoda) using parsimony and Bayesian methods”. Zoological Journal of the Linnean Society 159: 435–502. doi:10.1111/j.1096-3642.2009.00617.x. 
  6. ^ Prieto-Márquez, A.; Dalla Vecchia, F. M.; Gaete, R.; Galobart, À. (2013). Dodson, Peter. ed. “Diversity, Relationships, and Biogeography of the Lambeosaurine Dinosaurs from the European Archipelago, with Description of the New Aralosaurin Canardia garonnensis. PLoS ONE 8 (7): e69835. doi:10.1371/journal.pone.0069835. PMC 3724916. PMID 23922815. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3724916/.