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ラルフ・タウナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラルフ・タウナー
Ralph Towner
ラルフ・タウナー(2010年、オーストリアインスブルック
基本情報
生誕 (1940-03-01) 1940年3月1日(84歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ワシントン州 シャヘイリス
ジャンル ジャズクラシックフォークワールド
職業 ギタリスト作曲家編曲家、バンドリーダー
担当楽器 12弦ギタークラシックギターピアノ
活動期間 1960年代 -
レーベル ECMレコード
共同作業者 オレゴン
ウェザー・リポート
ゲイリー・バートン
ゲイリー・ピーコック
ヤン・ガルバレク
ジョン・アバークロンビー
パオロ・フレス英語版
ヴォルフガング・ムースピール英語版
スラヴァ・グリゴリアン英語版
公式サイト www.ralphtowner.com
オレゴンで演奏するラルフ・タウナー(1989年4月30日、アメリカカリフォルニア州ハーフムーンベイ

ラルフ・タウナーRalph Towner1940年3月1日 - )は、アメリカワシントン州出身のギタリストピアニストコンポーザーアレンジャー。自己バンドのオレゴンのリーダーでもある。12弦ギタークラシックギターピアノシンセサイザーパーカッショントランペット等を演奏するマルチ奏者である[1]

略歴

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1940年3月1日アメリカ合衆国ワシントン州シャヘイリス英語版に生まれる。母はピアノ教師、父はトランペット奏者という音楽一家であった。

1958年オレゴン大学に入り、芸術を専攻し、その後に作曲へと専攻を変えた。ほどなくして、後にオレゴンで活動をともにするベース奏者のグレン・ムーアと出会う。当初のタウナーはピアノの演奏と作曲を探求しており、中でもジャズ・ピアノ奏者ビル・エヴァンスの初期作品群から大きな影響を受けた。次いで気まぐれに購入したクラシック・ギターに魅了され、1960年代初頭にはオーストリア人ギター奏者・音楽家カール・シャイトドイツ語版の下で学ぶためウィーンに赴いた。

1968年ニューヨーク市へ移り、当地のジャズ・シーンでギターとピアノ演奏による音楽活動を始め、サクソフォーン奏者ポール・ウィンターのグループであるポール・ウィンター・コンソートへ加入し、ムーアに加えて当グループに在籍していたポール・マッキャンドレス、コリン・ウォルコットとの親交も生まれ、1970年には4人によるバンド「オレゴン」が編成される運びとなった。また、ウィンターから譲られて初めて手にした12弦ギターをも自らの作風に取り入れていった。

1972年には、オレゴンが『北の星 (Music of Another Present Era)』でアメリカのレーベル「ヴァンガード」からデビューを飾る一方で、1973年にはムーアとのデュオ名義で、ドイツミュンヘンの新興レーベル「ECM」からの初作品『ブルージョ (Trios / Solos)』が登場した。オレゴンもECMから1980年代に3枚の作品を発表した一方で、タウナーは1970年代以降継続的に、ECMレーベルの他の契約ミュージシャンたちと共演したデュオ・トリオ・カルテットその他の形態、あるいはソロや多重録音で聴かせる様々な作品を、同レーベルから出している[2][3]

ディスコグラフィ

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リーダー・アルバム

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  • 『ブルージョ』 - Trios / Solos (1972年、ECM) ※with グレン・ムーア
  • 『ダイアリー』 - Diary (1974年、ECM)
  • 『マッチブック』 - Matchbook (1975年、ECM) ※with ゲイリー・バートン
  • 『ソルスティス』 - Solstice (1975年、ECM)
  • 『サーガッソーの海』 - Sargasso Sea (1976年、ECM) ※with ジョン・アバークロンビー。旧邦題『ザ・デュエット』
  • 『闇の音』 - Solstice/Sound and Shadows (1977年、ECM)
  • 『バティク』 - Batik (1978年、ECM)
  • 『オールド・フレンズ、ニュー・フレンズ』 - Old Friends, New Friends (1979年、ECM)
  • 『ソロ・コンサート』 - Solo Concert (1979年、ECM) ※旧邦題『ソロ・ライヴ』
  • 『ファイヴ・イヤーズ・レイター』 - Five Years Later (1982年、ECM) ※with ジョン・アバークロンビー。旧邦題『チャイルズ・プレイ』
  • Blue Sun (1983年、ECM)
  • 『スライド・ショー』 - Slide Show (1986年、ECM) ※with ゲイリー・バートン
  • 『シティー・オブ・アイズ』 - City of Eyes (1989年、ECM)
  • 『オープン・レター』 - Open Letter (1992年、ECM)
  • Un'altra vita (1992年、Cam) ※同名のイタリア映画イタリア語版[4]サウンドトラック
  • 『オラクル』 - Oracle (1994年、ECM) ※with ゲイリー・ピーコック
  • 『ジンガロ〜終りのない歌』 - Songs Without End (1994年、Tokuma Japan) ※with マーク・コープランド
  • 『ロスト・アンド・ファウンド』 - Lost and Found (1996年、ECM)
  • 『ANA』 - Ana (1997年、ECM)
  • 『イフ・サマー・ハッド・イッツ・ゴースト』 - If Summer Had Its Ghosts (1997年) ※with ビル・ブルーフォード & エディ・ゴメス
  • 『ア・クローサー・ヴュー』 - A Closer View (1998年、ECM) ※with ゲイリー・ピーコック
  • 『アンセム』 - Anthem (2001年、ECM)
  • 『タイム・ライン』 - Time Line (2006年、ECM)
  • From a Dream (2008年) ※with スラヴァ・グリゴリアン、ウォルフガング・ムースピール
  • Chiaroscuro (2009年、ECM) ※with パオロ・フレス
  • Travel Guide (2013年、ECM) ※with スラヴァ・グリゴリアン、ウォルフガング・ムースピール
  • 『マイ・フーリッシュ・ハート』 - My Foolish Heart (2017年、ECM)
  • 『アット・ファースト・ライト』 - At First Light (2023年、ECM)

オレゴン

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  • 『北の星』 - Music of Another Present Era (1972年、Vanguard)
  • 『遥かなる丘』 - Distant Hills (1973年、Vanguard)
  • 『冬の陽』 - Winter Light (1974年、Vanguard)
  • 『オレゴン・イン・コンサート』 - In Concert (1975年、Vanguard)
  • 『オレゴン & エルヴィン・ジョーンズ』 - Together (1976年、Vanguard) ※with エルヴィン・ジョーンズ
  • 『フレンズ』 - Friends (1977年、Vanguard)
  • 『アウト・オブ・ザ・ウッズ - 森の中から』 - Out of the Woods (1978年、Elektra)
  • 『ヴァイオリン』 - Violin (1978年、Universe) ※with ズビグニェフ・セイフェルト
  • 『ムーン・アンド・マインド』 - Moon and Mind (1979年、Vanguard)
  • 『ルーツ・イン・ザ・スカイ - 空の彼方に』 - Roots in the Sky (1979年、Elektra)
  • 『イン・パフォーマンス』 - In Performance (1980年、Elektra)
  • 『アワ・ファースト・レコード』 - Our First Record (1980年、Vanguard) ※1970年録音
  • 『オレゴン』 - Oregon (1983年、ECM)
  • 『クロッシング』 - Crossing (1984年、ECM)
  • 『エコトピア』 - Ecotopia (1987年、ECM)
  • 『45th PARALLEL』 - 45th Parallel (1989年、CBS/Portrait)
  • Always, Never and Forever (1991年、Intuition)
  • Troika (1993年、Intuition)
  • 『ビヨンド・ワーズ』 - Beyond Words (1995年、Chesky)
  • Northwest Passage (1997年、Intuition)
  • Music for a Midsummer Night's Dream (The Oregon Trio) (1998年、Intuition)
  • In Moscow (2000年、Intuition) ※with モスクワ・ラジオ・チャイコフスキー交響楽団
  • 『ライヴ・アット・ヨシズ』 - Live at Yoshi's (2002年、Intuition)
  • Prime (2005年、Cam Jazz)
  • The Glide (2005年、Cam Jazz) ※iTunes版は新バージョン1曲追加
  • 1000 Kilometers (2007年、Cam Jazz)
  • In Stride (2010年、Cam Jazz)
  • Family Tree (2012年、Cam Jazz)
  • Live in New Orleans (2016年、Hi Hat)
  • Lantern (2017年、Cam Jazz)

脚注

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  1. ^ Ralph Towner: Overview”. allmusic. October 4, 2020閲覧。
  2. ^ Ralph Towner Biography”. www.ralphtowner.com. October 4, 2020閲覧。
  3. ^ Home / Artists / Ralph Towner”. ECM Records. October 4, 2020閲覧。
  4. ^ Un'altra vita (1992)”. IMDb. 2021年3月20日閲覧。

外部リンク

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