ラッパ
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ラッパ(喇叭)は、円錐形金管楽器の呼称である[1]。先の広がった金属製の管の反対側の端に唇を当てて息を吹き込み、唇の振動する音を金属管で増幅して吹鳴する楽器の総称である。俗にトランペットなども含むが、特にビューグルなどバルブのない単純な構造のものをいう。
用途
[編集]- 信号ラッパ(ビューグル)
- ピストンやロータリー式のバルブを持たない金管楽器のビューグルが信号ラッパとして用いられる[2]。真鍮管などの金属管を溶接して成型する[2]。陸上用ラッパと海上用ラッパがある[2]。
- 熊よけラッパ
- 狩猟の際にクマから身を守るために用いられたラッパをいう[3]。
- 行商ラッパ
- 豆腐屋など行商が用いたラッパをいう[4]。
名前の由来
[編集]「ラッパ」の語源は未詳である。オランダ語のroeper、サンスクリットで「叫ぶ」の意のrava、ravaに由来する中国語の「喇叭 (la ba)」や蒙古名rapalなど諸説ある。
比喩表現としての「ラッパ」
[編集]- 誇張して話すことや、ほら話や大言壮語することを、小さなことを大きくするという意味で「ラッパを吹く」と表現する。
- 裾の広がったズボンのことを「ラッパズボン」と呼ぶ。
- 飲料を瓶に直接口をつけて飲む行為を、その姿から「ラッパ飲み」と言う。
- プロレスで腹や胸で相手の顔の上に乗る、または掌で鼻と口を塞いで息をできなくさせて窒息させる技。ブーブーとラッパのような音がすることからラッパと称される。
- 空腹時の腹部からの飢餓収縮の音を指して「ラッパが鳴る」と用いることもある。
- 自動車、バイクなどのクラクション。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “浜松市楽器博物館だより No.134”. 浜松市楽器博物館. 2022年3月14日閲覧。
- ^ a b c “みなとっぷ14号”. 東京都港区. p. 6. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “北海道博物館 第17回企画テーマ展「楽器 見る・知る・考える」”. 北海道博物館. 2022年3月14日閲覧。
- ^ “Bears Japan Vol.20 No.1 2019. Jul.”. JBNニュースレター編集委員会. 2022年3月14日閲覧。