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ライヴ・アット・ニューポート'58

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ライヴ・アット・ニューポート'58』
ホレス・シルヴァーライブ・アルバム
リリース
録音 1958年7月6日 ニューポート・ジャズ・フェスティバル[3]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ブルーノート・レコード
プロデュース マイケル・カスクーナ
専門評論家によるレビュー
ホレス・シルヴァー アルバム 年表
Rockin' with Rachmaninoff
(2003年)
ライヴ・アット・ニューポート'58
(2008年)
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ライヴ・アット・ニューポート'58』(Live at Newport '58)は、アメリカ合衆国ジャズピアニストホレス・シルヴァーライブ・アルバム1958年に録音され、シルヴァーの没後の2008年に発売された。

背景

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シルヴァーのライブ・アルバムとしては、生前に唯一公式発売された『ドゥーイン・ザ・シング』(1961年)に続く作品で、同作の録音よりも3年前の1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルにおけるライブ音源が収録されている[4]。新メンバーのルイ・スミスとジーン・テイラーを迎えた編成だが、スミスは短期間でシルヴァーのクインテットを脱退し、ブルー・ミッチェルが後任として加入した[4]。なお、この年のフェスティバルにおける映像は、後に映画『真夏の夜のジャズ』として公開されているが、シルヴァーの出番は映画版ではフィーチャーされていない[5]

反響・評価

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ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは9位に達した[6]。Jeff Tamarkinはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、全体像に関して「ジーン・テイラーとルイス・ヘイズは、堅実でありつつ先進的な、小編成のジャズ・グループとしては模範的な演奏をしている。そしてもちろん、シルヴァーは全編を通じて熟達している」、ルイ・スミスの演奏に関して「ソロは無駄がない一方で華があり、彼とジュニア・クックが一緒に演奏した際には、クールさと熱さという相反する要素が発散されている」と評している[4]。また、Claudrena N. HaroldはPopMattersにおいて10点満点中8点を付け「このライブでは、素晴らしい作曲、熱烈な演奏、グループの強力な相互作用といった、ホレス・シルヴァーがブルーノートに残してきた作品から期待できる、あらゆる要素が見出せる」と評している[1]

収録曲

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1.はMCで、2. - 5.はいずれもホレス・シルヴァー作曲。

  1. イントロダクションbyウィリス・コノーヴァー - "Introduction by Willis Conover" - 0:44
  2. ティッピン - "Tippin'" - 13:10
  3. ジ・アウトロー - "The Outlaw" - 11:47
  4. セニョール・ブルース - "Señor Blues" - 8:42
  5. クール・アイズ - "Cool Eyes" - 10:21

参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ a b c Harold, Claudrena N (2008年2月7日). “Horace Silver: Live at Newport '58”. PopMatters. 2025年2月20日閲覧。
  2. ^ ホレス・シルヴァー/ライヴ・アット・ニューポート'58”. CDJournal. 音楽出版社. 2025年2月20日閲覧。
  3. ^ CD英文ブックレット内クレジット
  4. ^ a b c d Tamarkin, Jeff. “Live at Newport '58 - Horace Silver - Album”. AllMusic. 2025年2月20日閲覧。
  5. ^ 日本盤CD (TOCJ-66430)ライナーノーツ(田中伊佐資)
  6. ^ Horace Silver - Awards”. 2015年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月20日閲覧。

外部リンク

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