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ライゼ・ライゼ 〜南船北馬〜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ライゼ・ライゼ ~南船北馬~』
ラムシュタインスタジオ・アルバム
リリース
録音 スペインの旗 スペインマラガ
ジャンル ノイエ・ドイチェ・ヘァテ
インダストリアル・メタル
時間
レーベル ユニバーサルミュージック
リパブリック・レコード(米国盤)
プロデュース Jacob Hellner英語版・ラムシュタイン
ラムシュタイン アルバム 年表
ムター(アルバム)英語版
2001年
ライゼ・ライゼ ~南船北馬~
2004年
ローゼンロート英語版
2005年
ミュージックビデオ
Mein Teil - YouTube
Keine Lust - YouTube
Amerika - YouTube
Ohne dich - YouTube
『ライゼ・ライゼ ~南船北馬~』収録のシングル
  1. 「Mein Teil」
    リリース: 2004年7月26日
  2. 「Amerika」
    リリース: 2004年9月13日
  3. 「Ohne dich」
    リリース: 2004年11月22日
  4. 「Keine Lust」
    リリース: 2005年2月28日
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ライゼ・ライゼ ~南船北馬~(原題:Reise, Reise)は、ドイツバンドであるラムシュタインの4枚目のスタジオ・アルバム

概要

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結成から所属していたレーベルであるMotor Musicドイツ語版を抜け、ユニバーサルミュージックに所属して初めてのアルバムである。

「Reise」という単語はドイツ語において「旅行」を意味する単語であるが、2つ重なることでドイツ海軍における呼びかけの言葉や、総員起こしの意味合いもある。(詳しくはThe Rouseドイツ語版を参照。)
「旅」と「日本航空123便墜落事故」をテーマとしている。ジャケットはブラックボックスをイメージしており、「FLUGREKORDER NICHT ÖFFNEN(訳:フライトレコーダー 開けるな)」と書かれているほか、ディスクは航空機用気象レーダーを模したデザインになっている。デジパックの写真には航空事故調査員に扮したメンバーが写されている。
日本盤の発売にあたってデザインが変更されており、次作『ローゼンロート英語版』のデザインを一部変更したものとなっている。

リヒャルトが自分とラムシュタインでの音楽性の乖離に悩み[1]、メンバーとの不仲説が囁かれる中での発売となる[要出典]。彼は翌年に独自のバンドである「エミグレイト英語版」を結成し、ライブ・ツアーを重視するラムシュタインと、スタジオ・アルバムの発売のみで音楽活動を行うエミグレイトという活動方針をとることで自身の音楽性のバランスを取り、メンバーとの仲をとりもった[要出典]

本作よりドイツ語だけでなく、歌詞に英語ロシア語フランス語を取り入れるようになっている[注釈 2]。また、楽器面でもアコーディオンハーモニカなど、今までにない試みがある。前作収録の「霧(Nebel)」に続き、「オーネ・ディヒ」といったバラード調の曲が収録されているなど、曲調にも変化が表れている。

本作に収録されなかった没曲は、『ローゼンロート』に収録されている。

収録曲

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マイン・タイルでのパフォーマンス。右側はティル。中央上はクリストフ。(2012年2月24日、ロンドンにて)

作詞作曲はすべて「Rammstein」表記。邦題はユニバーサルミュージックジャパン公式からの引用。

  1. Reise, Reise - ライゼ・ライゼ
    YouTubeにリリックビデオが投稿されている。
  2. Mein Teil - マイン・タイル
    第48回グラミー賞最優秀メタル・パフォーマンス部門ノミネート作品[2][注釈 3]
    アルミン・マイヴェス事件がモチーフとなっており、名誉毀損であるとして犯人から告訴されている。
    シングルに収録されているバージョンはイントロが延長されており、その中に「"Suche gut gebauten 18-30 Jährigen zum Schlaten" Der Metzgermeister(訳:いい体格の18歳から30歳の他殺志願者募集 屠殺の達人より)」という音声が入る。これはマイヴェスがネットに書いていた文章に由来する。
    Teilは「一部」という意味であるが、男性器を表す隠語でもある。
    ライブの定番曲であり、窯の中に入ったフラーケに対してティルが火炎放射を行うというパフォーマンスで知られている。
  3. Dalai Lama - ダライ・ラマ
    ゲーテの詩『魔王』と航空事故を組み合わせた曲。また、フラーケの飛行機恐怖症もモチーフとなっている[3]
  4. Keine Lust - カイネ・ルスト
  5. Los - ロース
    ドイツ語におけるLosは不足等を表す接尾辞であるが、単体で使用することで「さあ」などの催促する呼びかけの単語にもなる。ダブルミーニングをモチーフとした曲。
  6. Amerika - アメリカ
    パクスアメリカーナに対する警告のようなものであるとミュージック・ビデオのメイキング映像で語られている[4]
  7. Moskau Feat. Viktoria Fershドイツ語版 - モスクワ
    YouTubeにリリックビデオが投稿されている。
  8. Morgenstern - モーゲンシュテァン
  9. Stein um Stein - シュタイン・ウム・シュタイン
  10. Ohne dich - オーネ・ディッヒ
    2023年6月に起きたティルの性加害疑惑に対するメディアへの挑発として、7月のベルリンでのライブ中に歌詞を変えるパフォーマンスを行っている[5]
  11. Amour - アムール

以下は日本盤のみのボーナストラック

  1. Mein Teil (You Are What You Eat Edit)
    ペット・ショップ・ボーイズによるリミックス・アレンジ。
  2. Amerika (DIGITAL HARDCORE REMIX)
    Alec Empire英語版によるリミックス・アレンジ。

隠しトラック

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1曲目の0秒からさらに巻き戻すと、36秒ほど巻き戻すことができ、隠しトラックとして1985年8月12日に発生した日本航空123便コックピットボイスレコーダーを聴くことができる[注釈 4]。これは2004年のドイツ盤、米国盤、2009年の日本再販盤にのみ収録され、2005年の日本盤には収録されていない。
この音声に対して物議の声が上がり、後にメンバー側から「あれはプロデューサーが勝手にやった事であり、我々はあの音声について一切関与していない。亡くなられた搭乗者の遺族には心からご冥福をお祈りすると共に、深くお詫び申し上げる」との声明が出されるに至っている[要出典]

参加ミュージシャン

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ラムシュタイン

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ティル・リンデマン - ボーカル・ハーモニカ(「Los」)
リヒャルト・Z・クルスぺ・バーンスタイン - リードギター・バックボーカル
パウル・ランダース - リズムギター・バックボーカル
オリバー・リーデル - ベース
クリストフ・ドゥーム・シュナイダー - ドラム
ドクトル・クリスティアン・ローレンツ - キーボード

追加ミュージシャン

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Sven Helbig英語版 - コーラス・アレンジ(「Mein Teil」「Amerika」「Morgenstern」)、ストリング・アレンジ(「Reise, Reise」「Stein um Stein」)
ドレスデン室内合唱団英語版 - コーラス(「Mein Teil」「Amerika」「Morgenstern」)
Kinderchor Canzonetta - コーラス(「Amerika」)
Viktoria Fershドイツ語版 - 女声(「Moskau」)
Olsen Involtiniドイツ語版 - ストリング・アレンジ(「Stein um Stein」「Ohne dich」)
Bärbel Bühler - オーボエ(「Ohne dich」)
Michael Kaden - アコーディオン(「Reise, Reise」「Moskau」)
Köpenicker Zupforchesterドイツ語版 - マンドリン(「Ohne dich」)

脚注

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注釈

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  1. ^ 隠しトラックも含めた場合、48分21秒となる。
  2. ^ 渇望 (アルバム)英語版』収録曲の「Engel(エンジェル)」と「Du hast(ユー・ヘイト)」には、日本盤のみ英語での歌唱バージョンが収録されている。
  3. ^ 受賞作品はスリップノットの「Before I Forget英語版」である。
  4. ^ 正式なタイトルは付けられていないが、Spotifyでは「Flugzeuglärm」という題名が付けられている[6]

出典

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  1. ^ Pack deine Eier und drück!”. Laut.de. 2024年10月5日閲覧。
  2. ^ GRAMMY AWARDS:Best Metal Performance”. Rock On The Net.com. 2024年12月21日閲覧。
  3. ^ 他の人々が言うことをそのまま繰り返さない”. AVE (2022年12月23日). 2024年12月21日閲覧。
  4. ^ Rammstein - Amerika (Official Making Of)”. YouTube (2015年7月31日). 2025年1月4日閲覧。
  5. ^ „Und die Sänger vögeln nicht mehr“: Till Lindemann reagiert beim Berlin-Konzert auf Missbrauchsvorwürfe mit einem Witz”. ターゲスシュピーゲル (2023年7月17日). 2024年12月28日閲覧。
  6. ^ "Flugzeuglärm - song by Rammstein"”. Spotify (2022年12月23日). 2024年12月21日閲覧。

外部リンク

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