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ヘルツェライト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Herzeleid
ラムシュタインスタジオ・アルバム
リリース
録音 1995年
Polar Studios英語版 スウェーデンストックホルム
ジャンル ノイエ・ドイチェ・ヘァテ
インダストリアル・メタル
時間
レーベル Motor Music英語版
ユニバーサルミュージック(25周年記念エディション・日本盤)
プロデュース ヤーコブ・ヘルナー英語版
Carl-Michael Herlöfsson
Ronald Prent
ラムシュタイン アルバム 年表
ヘルツェライト
1995年
渇望(アルバム)英語版
1997年
ミュージックビデオ
ゼーマン - YouTube
ドゥー・リーヒスト・ゾー・グート'95 - YouTube
ドゥー・リーヒスト・ゾー・グート'98 - YouTube
ラムシュタイン - YouTube
『ヘルツェライト』収録のシングル
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『ヘルツェライト』ドイツ語: Herzeleid)は、ドイツバンドであるラムシュタインの初となるスタジオ・アルバム。日本盤未発売の状態が続いていたが、2020年に日本盤が発売された。

概要

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1994年にデビュー後、Motor Musicに所属したラムシュタインであったが、プロデューサーには恵まれなかった。候補にはボブ・ロックリック・ルービンがいたが、最終的にはRonald Prentを仲介人兼通訳として、Clawfinger英語版などをプロデュースしていたヤーコブ・ヘルナー英語版が選ばれた。

しかし、ヤーコブはバンドの曲を気に入らなかったため、1曲を作り上げるのに最長でも1週間を要するなど、制作は困難を極めた。最終的には20~30曲が完成し、その内の11曲が本アルバムへの収録となった。また、収録されなかった曲[1]は次作『渇望(アルバム)英語版』や、シングル「エンジェル(ラムシュタインの曲)英語版」のファンエディションに収録されている。

タイトルは訳すると「心痛」や「傷心」を意味する。これは主にリヒャルトティルが当時失恋していたことに由来する。また、メンバーの欲求不満や怒りなども由来となっている。

2020年に発売25周年を記念して、リマスター盤『ヘルツェライト<25周年記念エディション>』(ドイツ語: Herzeleid ⅩⅩⅤ)が発売された。収録曲の追加・変更はされていない。日本盤はこのバージョンのみの発売となっている。

収録曲

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「ラムシュタイン」でのパフォーマンス。(2022年9月24日ロサンゼルス公演)

作詞作曲はすべて「Rammstein」表記。邦題はユニバーサルミュージックジャパン公式より引用。

  1. Wollt ihr das Bett in Flammen sehen? – ヴォルト・イーア・ダス・ベット・イン・フラメン・ゼーエン
    バンドの自己紹介曲。
    自己紹介曲は他に「Rammstein(同アルバム収録)」、「Rammlied(『最愛なる全ての物へ英語版収録』)」、「Ramm4(2025年2月現在音源未収録)」と続くことになる。
  2. Der Meister – デア・マイスター
  3. Weisses Fleisch – ヴァイセス・フライシュ
  4. Asche zu Asche – アシェ・ツー・アシェ
    オーストラリアでかつて行われていた音楽フェス"ビッグ・デイ・アウト"に出演する際、プロモーションとして急遽シングルが製作された[注釈 1]
    そのため、シングルの表題曲であるにもかかわらず、ミュージックビデオが存在しない。また、公式サイトや公式アプリでもシングルの存在が言及されていない。
    YouTubeにリリックビデオが投稿されている[2]
  5. Seemann – ゼーマン
    2003年アポカリプティカによってカヴァーされ(ボーカルはニーナ・ハーゲン)、アルバム『リフレクションズ(アポカリプティカ)英語版』に収録された。また、YouTubeにはミュージックビデオ(以下MV)も投稿されている[3]
  6. Du riechst so gut – ドゥー・リーヒスト・ゾー・グート
    元ネタはパトリック・ジュースキントの小説『香水 ある人殺しの物語』。
    シングルの発売にあたって、映画監督のデヴィッド・リンチにMVの撮影を依頼するが、リンチが多忙のため実在しなかった。その際にバンドメンバーとインディーズ時代のプロデューサーで撮ったMVが「Du riechst so gut '95」と呼ばれるものである。
    その3年後にフィリップ・シュテルツェル英語版監督を迎え、リメイク作「Du riechst so gut '98」が撮影された。
  7. Das alte Leid – ダス・アルテ・ライト
  8. Heirate mich – ハイラーテ・ミッヒ
    死姦をモチーフとした曲。
    映画『ロスト・ハイウェイ』劇中歌。
    1999年5月21日、バラエティ番組『タモリ倶楽部』のコーナー「空耳アワー」にて歌い出しの歌詞の空耳「混ぜて飲んでぇ」が紹介され、2000年第6回空耳アワードのグランプリ作品となった。
  9. Herzeleid – ヘルツェライト
  10. Laichzeit – ライヒツァイト
  11. Rammstein – ラムシュタイン
    ラムシュタイン航空ショー墜落事故をモチーフとした曲。また、バンドの自己紹介曲としての意味合いも持ったダブルミーニングでもある。
    映画『ロスト・ハイウェイ』劇中歌。
    シングルが発売されていないにもかかわらず、MVが撮影されている[注釈 2]
    初期のライブではMV同様に、耐火服を着たティルが火だるまの状態で歌うというものだったが、2010年代のライブからは火炎放射器を背負い、背中から9方向に火炎放射を放つというパフォーマンスをとっている。

参加ミュージシャン

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ラムシュタイン

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参考文献

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脚注

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注釈

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  1. ^ シングルは豪州のみの発売。
  2. ^ 監督はリンチ本人。

出典

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  1. ^ 1996年10月11日のセットリスト” (ドイツ語). www.rammstein.cat. 2025年2月15日閲覧。
  2. ^ Rammstein - Asche zu Asche (Official Lyric Video)”. YouTube.com (2021年9月17日). 2025年2月15日閲覧。
  3. ^ Apocalyptica - 'Seemann' feat. Nina Hagen (Official Video) (Rammstein Cover)”. YouTube.com (2014年7月23日). 2025年2月15日閲覧。

外部リンク

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