ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン
「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」 | |||||||
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スプリームス の シングル | |||||||
初出アルバム『スプリームス・シング・H-D-H』 | |||||||
B面 | リムーヴ・ジス・ダウト | ||||||
リリース | |||||||
規格 | レコード (7" 45 RPM) | ||||||
録音 | ヒッツヴィルUSA(Aスタジオ); 1966年6月30日、8月1日 | ||||||
ジャンル | ソウル, ポップ | ||||||
時間 | |||||||
レーベル |
モータウン M 1101 | ||||||
作詞・作曲 | ホーランド=ドジャー=ホーランド | ||||||
プロデュース |
ブライアン・ホーランド ラモント・ドジャー | ||||||
スプリームス シングル 年表 | |||||||
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「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」 (You Keep Me Hangin' On) は、スプリームスの1966年のシングル。作曲はホーランド=ドジャー=ホーランド。本作はグループの8番目のナンバーワンシングルであり、Billboard Hot 100において1966年11月13日から11月27日まで1位の座を保った[2][3]。
「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」はその後もロッド・スチュワート、ヴァニラ・ファッジ、ボックス・トップス、カラーボックス、リーバ・マッキンタイア、キム・ワイルド、アレサ・フランクリンと言った様々なアーティストによってカヴァーされている。
歴史
[編集]オリジナル
[編集]本作はゴスペルと同様のコールアンドレスポンスの要素を使用する前作「恋はあせらず」と比べて、初期のファンクやリズム・アンド・ブルースを基礎とする。イントロの特徴的なギターリフはモールス符号のような無線信号を聞いたラモント・ドジャーによるアイデアである[4]。曲はホーランド、ドジャー、ホーランドがコラボレイトして作曲されたものである[5]。
ギター、ドラムおよびダイアナ・ロス、フローレンス・バラードのヴォーカルを含む多くの音源がマルチトラックで録音された。ホーランド=ドジャー=ホーランドはこの曲をスプリームス、ファンク・ブラザースと共に録音し、最終決定版が出来上がるまで8回のセッションを行った[4]。
この曲はスプリームスの曲の中で頻繁にカヴァーされた曲の内の一つである。スプリームスは1966年10月29日(土)にABCのバラエティ「ハリウッド・パレス」で演奏した[6]。
「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」は1967年のアルバム『スプリームス・シング・H-D-H』からの最初のシングルであった。オリジナル・ヴァージョンはローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500で234位となった[7]。
パーソナル
[編集]- リードヴォーカル:ダイアナ・ロス
- バックヴォーカル:フローレンス・バラード、メアリー・ウィルソン
- 演奏:ファンク・ブラザース
チャート順位
[編集]チャート (1966-1967) | 最高位 |
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U.S. Billboard Hot 100 | 1 |
U.S. Billboard R&B Singles Chart | 1 |
U.S. Cash Box Pop Singles Chart | 1 |
Australian Singles Chart | 11 |
UK Singles Chart | 8 |
先代 ジョニー・リヴァース 「僕等の街」 |
Billboard Hot 100 1位(スプリームス) 1966年11月19日 - 11月26日(2週) |
次代 ニュー・ヴォードヴィル・バンド 「ウインチェスターの鐘」 |
先代 エディ・フロイド 「ノック・オン・ウッド」 |
Billboard Hot R&B Singles 1位(スプリームス) 1966年11月26日 - 12月17日(4週) |
次代 テンプテーションズ 「アイム・ルージング・ユー」 |
ヴァニラ・ファッジによるカヴァー
[編集]「キープ・ミー・ハンギング・オン」 | ||||||||
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ヴァニラ・ファッジ の シングル | ||||||||
初出アルバム『キープ・ミー・ハンギング・オン』 | ||||||||
B面 | カム・バイ・デイ・カム・バイ・ナイト | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | レコード (7" 45 RPM) | |||||||
録音 | 1967年 | |||||||
ジャンル | サイケデリック・ロック, アシッドロック, ハードロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル |
アトコ・レコード 6590 | |||||||
作詞・作曲 | ホーランド=ドジャー=ホーランド | |||||||
プロデュース | シャドウ・モートン | |||||||
ヴァニラ・ファッジ シングル 年表 | ||||||||
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ヴァニラ・ファッジはデビュー・アルバム『キープ・ミー・ハンギング・オン』(1967年)に、7分にも及ぶ同曲のサイケデリック/ハードロック版カヴァーを収録した。レコーディングは1つのテイクで完了し、7インチ盤シングル用に約3分に編集されたものが彼等の最初のシングルとして発表され[8]、Billboard Hot 100で6位を獲得した。
メンバーのカーマイン・アピス(ドラムス)は、2013年12月13日に行われた examiner.com の音楽評論家レイ・シャショによるインタビューで、スプリームスのカヴァーというのは誰のアイデアだったのかを尋ねられ、「キープ・ミー・ハンギング・オン」の始まりに関して次のように語っている。
「 | それはマークとティミー[注釈 1]さ。僕らは曲のテンポを落とし、歌詞を聴いて、以前はよく歌詞が決めていたことを見習おうとした。それは傷心の歌だった。それに多くの感情が込められていた。「ピープル・ゲット・レディ」[注釈 2]はゴスペルに似ていた。「エリナー・リグビー」[注釈 3]は少々不気味で、教会のようだった…ホラー映画か何かのように。もし君がスプリームスの「キープ・ミー…」を初めに聴いたなら、それは幸福に聞こえるけれど、歌詞は全然幸福じゃない。もし君がその状況で生活したなら、歌詞は確実に幸福じゃない。... | 」 |
2019年にはクエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』本編で起用された。
チャート順位
[編集]チャート (1967-1968) | 最高位 |
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U.S. Billboard Hot 100 | 6 |
キム・ワイルドによるカヴァー
[編集]「キープ・ミー・ハンギン・オン」 | ||||||||
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キム・ワイルド の シングル | ||||||||
初出アルバム『アナザー・ステップ』 | ||||||||
B面 | ラヴィング・ユー | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7", 12" | |||||||
録音 | 1986年 | |||||||
ジャンル | Hi-NRG, シンセポップ, ダンス・ポップ | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | MCA | |||||||
作詞・作曲 | ホーランド=ドジャー=ホーランド | |||||||
プロデュース | リッキー・ワイルド | |||||||
キム・ワイルド シングル 年表 | ||||||||
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「キープ・ミー・ハンギン・オン」は1986年にイギリス人歌手のキム・ワイルドによってカヴァーされた。アルバム『アナザー・ステップ』からの第2弾シングルとしてリリースされた(「キープ・ミー・ハンギング・オン」は同アルバムからの最初の世界同時発売となった。第1弾シングルは主要国のみでのリリースであった)。
ワイルドのヴァージョンはオリジナルから大きくアレンジされ、スプリームスのモータウン・サウンドから1980年代のパワーポップ/Hi-NRGへと完全に姿を変えた[10]。ワイルドは兄であるプロデューサーのリッキー・ワイルドと共に、この曲を録音すると決めてから数年間それを聴くことは無かった。
彼らはこの曲をよく知っていなかったので、全く新しい曲として扱い、オリジナルの歌詞を少々変更までした。曲はワイルドのキャリアの中で最大のヒットとなり、母国のチャートで2位を獲得、ヨーロッパ各国やオーストラリアでトップ10に入るヒットとなった。また、アメリカでは1987年6月にBillboard Hot 100で1位となった。後には1987年の Billboard's Hot 100 年末チャートで34位となった。
2006年にワイルドはドイツ人歌手のネーナと共に新しいヴァージョンを録音、これはアルバム『ネバー・セイ・ネバー』に収められた。
ミュージックビデオ
[編集]シングルのプロモーションのためにミュージックビデオが制作された[11]。
チャート順位
[編集]チャート (1986-88) | 最高位 |
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オーストラリア (ARIA)[12] | 1 |
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[13] | 20 |
カナダ (RPM) | 1 |
デンマーク (Tracklisten)[14] | 3 |
フランス (SNEP)[15] | 19 |
ドイツ (GfK Entertainment charts)[16] | 8 |
アイルランド (IRMA) | 2 |
オランダ (Single Top 100)[17] | 17 |
ノルウェー (VG-lista)[18] | 1 |
スイス (Schweizer Hitparade)[19] | 2 |
UK Singles (Official Charts Company) | 2 |
US Billboard Hot 100 | 1 |
先代 U2「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」 |
Billboard Hot 100 1位(キム・ワイルド) 1987年6月6日(1週間) |
次代 アトランティック・スター「オールウェイズ」 |
リーバ・マッキンタイアによるカヴァー
[編集]「キープ・ミー・ハンギン・オン」 | ||||
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リーバ・マッキンタイア の シングル | ||||
初出アルバム『スターティング・オーヴァー』 | ||||
リリース | ||||
規格 | CDシングル, マキシシングル | |||
ジャンル | ダンス・カントリー | |||
時間 | ||||
レーベル | MCAナッシュヴィル | |||
作詞・作曲 | ホーランド=ドジャー=ホーランド | |||
プロデュース | トニー・ブラウン, マイケル・オマーティアン, リーバ・マッキンタイア | |||
リーバ・マッキンタイア シングル 年表 | ||||
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カントリー歌手のリーバ・マッキンタイアは1996年のアルバム『スターティング・オーヴァー』でこの曲をカヴァーした。本作はマッキンタイア唯一のダンス・ミュージックで、Hot Dance Club Playで2位を獲得した[20]。
チャート (1996-1997) | 最高位 |
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U.S. Billboard Hot Dance Club Play | 2 |
国内アーティストによるカヴァー
[編集]- ザ・タイガース(1968年 『ザ・タイガース 1968-1971 -ブルー・ディスク』)
- 森山良子(1969年 アルバム『Sings favorites』)
- 野口五郎(1974年 アルバム『GORO in SUNPLAZA ~甘い生活~』)※1976年には木曜スペシャル『輝け!五郎・マペット ゲバゲバ90分!』(日本テレビ系)で、ヴァニラ・ファッジ版のオルガン、ギター、ベース、ドラム、ボーカルを全て担当して演奏した。
- ピンク・レディー(1977年 アルバム『サマー・ファイア'77・Live at 田園コロシアム』)※アメリカでの第3弾シングルになる予定だった。
- 西城秀樹(1978年 アルバム『バレンタインコンサート』)
- 五木ひろし(1978年 アルバム『THE WORLD OF HIROSHI LAS VEGAS '78』)
- 河合奈保子(1982年 アルバム『ブリリアント』)
- 早見優(1987年 アルバム『GET DOWN!』)
- 松本典子(1987年 シングル『KEEP ME HANGIN' ON 〜誘惑を抱きしめて〜』)
- 山本理沙(1987年 シングル『キープ・ミー・ハンギン・オン』)
- 柳ジョージ(1991年 アルバム『GOOD TIMES 3』)
- ザ・テンプターズ(2015年 『ザ・テンプターズ ツイン・デラックス−THE 50TH ANNIVERSARY OF THE TEMPTERS−』)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ メンバーのマーク・スタイン(オルガン、ヴォーカル)とティム・ボガート(ベース、ヴォーカル)。
- ^ ジ・インプレッションズの1965年の楽曲。本曲と同様にデビュー・アルバムでカヴァーされた。
- ^ 本曲と同様にデビュー・アルバムでカヴァーされた。
出典
[編集]- ^ 45cat - The Supremes - You Keep Me Hangin' On / Remove This Doubt - Motown - USA - M 1101
- ^ “Billboard Hot 100”. Billboard (Nielsen Company) 78 (47): 30. (1966) 10 May 2011閲覧。.
- ^ “Billboard Hot 100”. Billboard (Nielsen Company) 78 (48): 26. (1966) 10 May 2011閲覧。.
- ^ a b “You Keep Me Hangin' On”. Rolling Stone 4 November 2012閲覧。.
- ^ “You Keep Me Hangin' On”. Rolling Stone 4 November 2012閲覧。.
- ^ Host: Herb Alpert (29 October 1966). "Herb Alpert/The Supremes". The Hollywood Palace. シーズン4. Episode 6. Hollywood. ABC. KABC。
- ^ “The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。
- ^ "You Keep Me Hangin' On" Songfacts entry Retrieved March 18, 2007
- ^ “Certified Awards”. Bpi.co.uk. 2013年11月3日閲覧。
- ^ “Another Step-Kim Wilde”. Allmusic. 2011年8月14日閲覧。
- ^ “Kim Wilde - You Keep Me Hangin' On”. YouTube. 21 January 2014閲覧。
- ^ "Australian-charts.com – Kim Wilde – You Keep Me Hangin' On". ARIA Top 50 Singles.
- ^ "Austriancharts.at – Kim Wilde – You Keep Me Hangin' On" (in German). Ö3 Austria Top 40.
- ^ "Danishcharts.com – Kim Wilde – You Keep Me Hangin' On". Tracklisten.
- ^ "Lescharts.com – Kim Wilde – You Keep Me Hangin' On" (in French). Les classement single.
- ^ "Musicline.de – Kim Wilde Single-Chartverfolgung" (in German). Media Control Charts. PhonoNet GmbH.
- ^ "Dutchcharts.nl – Kim Wilde – You Keep Me Hangin' On" (in Dutch). Single Top 100.
- ^ "Norwegiancharts.com – Kim Wilde – You Keep Me Hangin' On". VG-lista.
- ^ "Swisscharts.com – Kim Wilde – You Keep Me Hangin' On". Swiss Singles Chart.
- ^ “Billboard search results for "You Keep Me Hangin' On"”. Billboard. 2009年5月13日閲覧。 [リンク切れ]
関連項目
[編集]]
- 1966年のシングル
- 1967年のシングル
- 1986年のシングル
- 1987年のシングル
- 1996年のシングル
- スプリームスの楽曲
- ヴァニラ・ファッジの楽曲
- ジャッキー・デシャノンの楽曲
- ロッド・スチュワートの楽曲
- ウィルソン・ピケットの楽曲
- リーバ・マッキンタイアの楽曲
- Billboard Hot 100 1位獲得作品
- Billboard Hot R&B/ヒップホップ・ソングス1位獲得作品
- ホーランド=ドジャー=ホーランドが作詞作曲した楽曲
- ブライアン・ホーランドがプロデュースした楽曲
- ラモント・ドジャーがプロデュースした楽曲
- シャドウ・モートンがプロデュースした楽曲
- モータウンのシングル
- MCAレコードのシングル
- アトコ・レコードのシングル
- R&Bの楽曲
- 楽曲 ゆ