ヤン・ヴァーツラフ・トマーシェク
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ヴァーツラフ・ヤン・クシュチテル・トマーシェク Václav Jan Křtitel Tomášek | |
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基本情報 | |
生誕 |
1774年4月17日 ボヘミア(現 チェコ)、スクテチ |
死没 |
1850年4月3日(75歳没) チェコ、プラハ |
職業 | 作曲家、音楽教師 |
ヴァーツラフ・ヤン・クシュチテル・トマーシェク(Václav Jan Křtitel Tomášek, *1774年4月17日 スクテチ †1850年4月3日 プラハ)はボヘミアの作曲家・音楽教師。ドイツ語名ヨハン・ヴェンツェル・トマシェク(Johann Wenzel Tomaschek)で知られる。
フルディムで最初のヴァイオリン教育と声楽教育を受け、その後はイフラヴァ修道院の付属学校に進学。1790年よりプラハで法学と哲学・医学を専攻。おそらくこの頃にフランティシェク・クサヴェル・デュシェックよりピアノ教育を受ける。1824年に開設した音楽学校は、19世紀前半のプラハ楽壇の中心となり、トマーシェク自身はも当時の最も重要なピアノ教師の一人と見做された。門人で音楽評論家のエドゥアルト・ハンスリックは、ベートーヴェンに匹敵する存在と見做した。その他の門人に、アレクサンダー・ドライショクのようなヴィルトゥオーソのほか、ヤン・ベドジフ・キットルやヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェクのような作曲家がいる。
作品に、歌劇と舞台音楽、いくつかの交響曲とピアノ協奏曲、さまざまな編成による室内楽、ピアノ・ソナタ、初期ロマン派様式によるピアノ小品(エクログ、ラプソディ、ディテュランボス)、ショパンの前触れのような超絶技巧を要するピアノ曲などがある。なかでも3つのミサ曲、2つのレクイエム、いくつかのカンタータ、ゲーテやシラーの詩による合唱曲やリートなどを作曲した。