ヤングビーナス薬品工業
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒505-0074 岐阜県加茂郡坂祝町酒倉字芦渡2211-1 |
設立 |
1971年4月 (創業)1962年7月1日 |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 3200001017565 |
事業内容 |
医薬部外品、浴用剤の製造及び販売 化粧品の製造及び販売 家庭用品の製造及び販売並びに輸出入 上記各号に附帯関連する一切の業務 |
代表者 | 代表者代表取締役 佐分利 清 |
資本金 | 1850万円 |
主要子会社 | 別府温泉化工薬品株式会社 |
関係する人物 | 佐分利清(代表取締役社長) |
外部リンク |
www |
ヤングビーナス薬品工業株式会社(ヤングビーナスやくひんこうぎょう)は、岐阜県加茂郡坂祝町に本社を置く薬用入浴剤や化粧品などを製造・販売する企業。
概要
[編集]企業理念「湯のある日常によって、健康寿命を延ばします」
ヤングビーナス薬品工業株式会社の主事業である入浴剤は、1961年に完成し翌年から事業がスタート。創業者でもあり、天然温泉成分の湯の花を原料とした入浴剤を開発したのは佐分利清一。製品開発には創業者の並々ならぬ思いがありました。佐分利清一(1980年没)は剛直の気質に富み、若くして会社経営を軌道に乗せ、十指に余る会社を経営していました。ところが昭和25年、その一つ九州の鉱山で落盤事故が発生。人命が失われます。「いのち」の重みは大変な衝撃でした。事故をきっかけに、深く人生を顧みるに至ったのです。彼が47歳の時でした。終戦間もない別府の地は、戦いに傷つき、疲れきった人々の大きな慰安の場所でした。その光景を目の当たりにした彼は強い感銘を受けます。『この豊かなめぐみの温泉を、誰もが使えるようにしよう。それがひいては「いのち」を大切にすることになるのならば。』と意を決します。自然科学、植物学、鉱物学を再び学び、試行錯誤、悪戦苦闘の末に、失敗と挫折を乗り越えて湯の花入浴剤の完成を見たのは昭和36年。人生の岐路に立ち、天然湯の花の研究に着手してから11年の歳月が流れていました。齢60間近にして、彼は自らの手で製品を作り、自転車の荷台に積み込み、一軒一軒の扉をたたき、温泉を語り、製品の効能を説きはじめました。その想いは3代にわたり受け継がれ半世紀。事業を支える礎となっています。
一桶のタライから
創業当時、創始者は最初の機械ともいえる、一個のタライから入浴剤の製造をはじめました。大きなシャモジでタライ一杯分の製品を製造するのに何百回となく原料を撹拌し、一日に何十杯となく繰り返しました。夜遅く、ようやく腰を上げると、重なる疲労から両手を上げることも、食事の箸を握ることさえもできないほど。創始者は座右の銘『人生我勝』の精神でそうした苦労を乗り越え、今日の製造法の基礎を築きました。現在そのタライの一つが本社正面玄関に社宝として飾られています。
社名“ヤングビーナス”命名の由来
ヤングビーナスという名前がうまれたのは1958年のこと。製品の完成を間近にし、その不可思議な効能・効果に目をみはった創始者自身の発想により、この名が考案されました。ヤング(Young)とは若々しい、元気な、あるいは新しいということを意味します。一方ビーナス(Venus)はローマ時代の神話に登場する愛と美の女神です。新しく、若々しく、そして活発な“生命”の躍動 ― それがヤングビーナスです。広く美と愛という範疇にとどまることなく、永遠の生命をやどすという意味をたくしました。
ヤングビーナスから湯躍へ
創業50年を機に立ち上げられたブランド再生プロジェクトの中から、次の50年を目指して創業の思いを踏まえつつ誕生したのが湯躍。湯の恩恵に歓喜踊躍し、内なる生命力が湧き立つ心象を“湯躍”という名前で表現しました。
主な製品
[編集]主力入浴剤には、大分県別府市の明礬温泉にて江戸時代から生産の続く湯の花(明礬)が使われている。天然の湯の花を使用しながらも浴槽、風呂釜を傷めないのが特長。
- 湯躍
- 別府の湯(旧:ヤングビーナスSv)
- 別府八湯
- にごり湯
- ヤングビーナスB2
- ヤングビーナスBN
製品概要
[編集]ヤングビーナス薬品工業株式会社が製造する入浴剤の最大の特徴は、天然温泉成分である別府温泉の湯の花を原料としている事。天然温泉成分を入浴剤へ配合可能ならしめた要因は3つの工程。
①別府湯の花の特殊性 別府温泉には350年ほど前から伝わる湯の花づくりがあります。ミネラルを豊富に含むこの地特有の土壌に、温泉の噴気を作用させて、温泉成分を結晶化させたものを採取します。その技法はまるで湯の“花”を栽培しているかのような特殊なもの。湯の花小屋による湯の花づくりの技術は、国の重要無形民俗文化財として保護されています。こうして作られる唯一無二の“別府湯の花”は、他の温泉地に見られる温泉に溶けきらず固まってできる、カルシウムや硫黄の沈殿物とは異なり、温泉由来の微量成分を含み、お湯に戻りやすい特長を備えています。
②湯の花と温泉水の出会いによって生まれた別府温泉精製湯の花エキス 湯の花は、まさに“温泉の結晶”とも称すべきもの。実にさまざまなミネラルを含んでいます。しかし同時に不純物や不溶解物も含まれています。湯の花と最も理想的に適合する温泉水とを融合させることにより、不要なものを取り除き、湯の花は高純度品位に精製してエキス化されます。こうして湯の花成分を含む薬用入浴剤の核が生まれます。
③酸とアルカリを混合させる混和熟成仕上げ 全く正反対の酸性とアルカリ性の物質を混合させると、激しい勢いで炭酸ガスを放出しながら熱を発し互いに反応しあいます。こうした反応を制御し、温熱と冷却を交互に加えることで両者を一体化します。一昼夜かけ安定的な状態へとコントロールします。この過程は「熟成」と呼ばれ「撹拌、混合、温熱、冷却、熟成」という手間と暇をかけた工程を経て、じっくりと仕上げていきます。