メン・アット・ワーク
メン・アット・ワーク | |
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1983年撮影。ジョン・リース(写真上)、ジェリー・スペーサー(写真左)、ロン・ストライカート(写真中央)、コリン・ヘイ(写真右)、グレッグ・ハム(写真下) | |
基本情報 | |
出身地 | オーストラリア ビクトリア州メルボルン |
ジャンル | |
活動期間 | |
レーベル | |
メンバー |
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旧メンバー |
メン・アット・ワーク(Men at Work)は、オーストラリア出身のロックバンド。1979年にコリン・ヘイとロン・ストライカートとのアコースティック・デュオとして結成され、後にジェリー・スペーサー、ジョン・リース、グレッグ・ハムが加入しバンド形態ができあがる。
1983年にグラミー賞最優秀新人賞を受賞し、アリア・ホール・オブ・フェイムの殿堂入りを果たした。
来歴
[編集]1979年にコリン・ヘイとロン・ストライカートとのアコースティック・デュオとして結成[1]。その後、ジェリー・スペーサー、グレッグ・ハム、ジョン・リースが加入[1]。1981年にアルバム『ワーク・ソングス (Business as Usual)』をリリース。アルバムの好評を受けて1982年に世界進出する。いきなり「ノックは夜中に (Who Can It Be Now?)」、「ダウン・アンダー (Down Under)」という2曲の全米ナンバーワンヒットを放ち、グラミー賞最優秀新人賞にも輝いた。『ワーク・ソングス』は日本ではオリコン洋楽アルバムチャートで1983年3月28日付から4週連続1位を獲得した[6]。
コリン・ヘイの飄々とした歌声と、(多くの世界地図は北を上にして描かれることから)オーストラリアが世界地図の下側にあることを自虐的に「ダウン・アンダー」と表現するユーモアセンスが受け、一時はオーストラリアのロックを指して「オージー・ロック」なる言葉も生まれるほど、シーンに対する影響力を持った。
初の日本公演は1983年4月。招聘元はVAN Production(現H.I.P)。中野サンプラザで始まり渋谷公会堂で終わった。
余勢を駆ってセカンド・アルバム『カーゴ』もヒットするが、メンバーの脱退もあって後が続かず、1986年に活動を停止。ヘイはソロ活動に移行したが成功には至らなかった。
1996年に再結成され、2000年にシドニーオリンピックの閉会式においてライブ・パフォーマンス[7]を行うも、2002年には再び解散。
以降はコリンとグレッグの2人がゲストやサポート・メンバーを迎えて、不定期にライブ活動を行っていたが、2012年にグレッグが58歳で死去[8][9]。
2019年、ヘイがバック・バンドを迎えてツアー活動を再開[10]。
メンバー
[編集]名前 | 担当楽器 | 在籍期間 |
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コリン・ヘイ (Colin Hay) |
ボーカル リズムギター ベース |
1978年 - 1986年 1996年 - 2002年 (2012年まで複数回の一時的な復活) 2019年 - |
名前 | 担当楽器 | 在籍期間 |
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ロン・ストライカート (Ron Strykert) |
リードギター ベース ボーカル |
1978年 - 1985年 |
ジェリー・スペーサー (Jerry Speiser) |
ドラムス パーカッション バッキング・ボーカル |
1978年 - 1984年 |
グレッグ・ハム (Greg Ham) |
キーボード ボーカル サクソフォーン フルート |
1978年 - 1985年 1996年 - 2002年 (2012年まで複数回の一時的な復活) ※2012年没 |
ジョン・リース (John Rees) |
ベース バッキング・ボーカル |
1980年 - 1984年 |
サポート・メンバー
[編集]名前 | 担当楽器 | 在籍期間 |
---|---|---|
ジミー・ブランリー (Jimmy Branly) |
ドラムス | 2019年 - |
サン・ミゲル・ペレス (San Miguel Perez) |
ギター バッキング・ボーカル |
2019年 - |
ヨスメル・モンテホ (Yosmel Montejo) |
ベース バッキング・ボーカル |
2019年 - |
シェイラ・ゴンザレス (Scheila Gonzalez ) |
サクソフォーン フルート キーボード バッキング・ボーカル |
2019年 - |
セシリア・ノエル (Cecilia Noel) |
バッキング・ボーカル | 2019年 - |
名前 | 担当楽器 | 在籍期間 |
---|---|---|
ジェレミー・オールソップ (Jeremy Alsop) |
ベース バッキング・ボーカル |
1985年 - 1986年 |
ジェームス・ブラック (James Black) |
ギター キーボード バッキング・ボーカル |
1985年 - 1986年 |
マーク・ケネディ (Mark Kennedy) |
ドラムス | 1985年 |
コリン・ベイリー (Colin Bayley) |
ギター バッキング・ボーカル |
1985年 - 1986年 |
チャド・ワッカーマン (Chad Wackerman) |
ドラムス バッキング・ボーカル |
1985年 - 1986年 |
ポール・ウィリアムソン (Paul Williamson) |
サクソフォーン キーボード バッキング・ボーカル |
1985年 - 1986年 |
サイモン・ホスフォード (Simon Hosford) |
ギター バッキング・ボーカル |
1996年 - 1998年 1999年 - 2001年 |
スティーヴン・ハドリー (Stephen Hadley) |
ベース バッキング・ボーカル |
1996年 - 1998年 2001年 |
ジョン・ワトソン (John Watson) |
ドラムス | 1996年 - 1997年 |
トニー・フロイド (Tony Floyd) |
ドラムス | 1997年 - 1998年 1999年 - 2000年 |
リック・グロスマン (Rick Grossman) |
ベース バッキング・ボーカル |
1998年 - 1999年 |
ジェームズ・ライアン (James Ryan) |
ギター バッキング・ボーカル |
1998年 - 1999年 |
ピーター・マスレン (Peter Maslen) |
ベース バッキング・ボーカル |
1998年 - 1999年 |
スチュアート・スピード (Stuart Speed) |
ベース バッキング・ボーカル |
1998年 - 1999年 |
ロドリーゴ・アラベナ (Rodrigo Aravena) |
ベース バッキング・ボーカル |
2000年 - 2001年 |
ヘタ・モージス (Heta Moses) |
ドラムス | 2000年 - 2001年 |
ウォーレン・トラウト (Warren Trout ) |
ベース バッキング・ボーカル |
1985年 - 1986年 |
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『ワーク・ソングス』 - Business as Usual (1982年、Columbia)
- 『カーゴ』 - Cargo (1983年、Columbia)
- 『トゥー・ハーツ』 - Two Hearts (1985年、CBS)
ライブ・アルバム
[編集]- Brazil '96 (1998年、Columbia)
- Hard Labour (2019年)
- Live in Christchurch 1982 (2020年)
EP
[編集]- Overtime (1983年、Epic)
- Solid Gold (1989年、CBS)
- Still Life EP (2014年、ATV)
コンピレーション・アルバム
[編集]- '81–'85 (1985年、Columbia)
- 『BEST 4 YOU』 - Best 4 You Men At Work (1985年、Epic)
- 『ザ・ベスト・オヴ・メン・アット・ワーク』 - Contraband: The Best of Men at Work (1995年、Columbia)
- 『スーパー・ヒッツ』 - Super Hits (2000年、Columbia)
- 『エッセンシャル・メン・アット・ワーク』 - The Essential Men at Work (2003年、Columbia)
- 『プレイリスト: ヴェリー・ベスト・オブ・メン・アット・ワーク』 - Playlist: The Very Best Of Men At Work (2009年、Columbia)
シングル
[編集]- "Keypunch Operator" (1979年)
- 「ノックは夜中に」 - "Who Can It Be Now?" (1981年)
- 「ダウン・アンダー」 - "Down Under" (1982年)
- "Be Good Johnny" (1982年)
- "Underground" (1983年)
- 「ハイ・ワイアー」 - "High Wire" (1983年)
- 「オーバーキル」 - "Overkill" (1983年)
- 「イッツ・ア・ミステイク」 - "It's a Mistake" (1983年)
- 「ドクター・ヘッケルとミスター・ジャイブ」 - "Dr. Heckyll and Mr. Jive" (1983年)
- 「エブリシング・アイ・ニード」 - "Everything I Need" (1985年)
- 「マリア」 - "Maria" (1985年)
- "Two Hearts" (1985年)
- "Sail To You" (1985年)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2012年まで一時的な活動再開が複数回あった。
出典
[編集]- ^ a b c d Erlewine, Stephen Thomas. “Men at Work | Biography & History”. AllMusic. All Media Network. 2021年5月27日閲覧。
- ^ Tortorici, Frank (1999年6月28日). “Men At Work's Colin Hay”. MTV. オリジナルの2017年7月2日時点におけるアーカイブ。 2021年5月27日閲覧。
- ^ Hyden, Steven (2012年4月19日). “Greg Ham of Men At Work, originator of the flute riff in "Down Under", found dead”. The A.V. Club. 2021年5月27日閲覧。
- ^ Brandle, Lars (2009-07-30). “Men At Work Loses First Stage In Copyright Dispute”. Billboard 2021年5月27日閲覧。.
- ^ Fletcher, Alex (2009年7月30日). “Men At Work accused of plagiarism”. Digital Spy. 2021年5月27日閲覧。
- ^ オリコンのデータ協力による “全曲、80年代の週間オリコンチャートNo.1” の洋楽コンピが登場!、ソニーミュージック、2017年8月8日。
- ^ “Men at Work”. Trove. 2012年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月27日閲覧。
- ^ “Men At Work’s Greg Ham 1953-2012”. Complete Music Update. 3CM Enterprises Ltd. (2012年4月20日). 2021年5月27日閲覧。
- ^ “メン・アット・ワーク、グレッグ・ハムが遺体で発見される”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2012年4月21日) 2021年5月27日閲覧。
- ^ Cashmere, Paul (2018年11月24日). “Colin Hay to return to Men At Work in 2019”. Noise11.com. The Noise Network. 2021年5月27日閲覧。