メロンソーダ
メロンソーダは、炭酸飲料の一つで、炭酸水を食用色素(黄色4号と青色1号のブレンドや、ベニバナ黄色素、クチナシ蒼色素など)で緑色に着色し、甘味料で甘味をつけるなどしたものである。
概説
[編集]一般的なメロンの外皮を思わせる緑色をしてはいるが、食用色素(着色料)および香料や甘味料を組み合わせて作られた風味であり、メロンの果汁は使用していないものが一般的である[1]。ただし、夕張メロンなど実際にメロンの果汁を入れた炭酸飲料もある[2]。
喫茶店などで、単にソーダと呼ぶ時はメロンソーダを指すことが多い。また、ソーダにアイスクリームを載せたクリームソーダ(ソーダフロート)のベースとしても用いられる。ただし、沖縄県や諸外国ではクリームソーダと言う場合、普通はソーダにアイスクリームを乗せた飲料ではなく、バニラの香りがする茶褐色の炭酸飲料を指す。
風味は香料やクエン酸、リンゴ酸などの酸味料によるものである。メロンソーダは1970年代まで緑色のタール系合成着色料を使用していたが、近年では健康上での問題の懸念も一部で指摘されている事から、天然着色料が用いられているものもある。同様にオレンジ味の炭酸飲料も無果汁であることが多い[3]。
通常は市販されている完成品を購入するが、かき氷用のメロンシロップ[4]を炭酸水で割ることにより家庭などでも作ることができる。粉末ジュースとして販売されているものもある[5]。ファミリーレストランのドリンクバーの飲料として提供されていることも多い。
ソーダのみで食すだけでは無く、メロンソーダ味のアイスキャンデーやケーキなども販売されている[6][7]。
ソ連[注釈 1]でもメロンソーダに似た炭酸飲料「タルフン(グルジア語:ტარხუნა、英語版へのリンク)」が流通していた[8]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 「ソビエト社会主義共和国連邦」
出典
[編集]- ^ 「添加物だけで作る果汁0%ジュース 食の実態紹介、佐賀で講演会」『朝日新聞』朝刊、佐賀全県・1地方版、2009年1月26日、p.21。
- ^ [活写]そーだ北海道、行こう 果汁入り メロメロ『日本農業新聞』2018年6月8日(2018年9月8日閲覧、アーカイブ)、『読売新聞』朝刊2018年7月15日よみほっと(別刷り)【仰天ゴハン】メロン丸ごとスイーツ(茨城県鉾田市など)。
- ^ 『別冊宝島 1519 食品のカラクリ11「ニセモノ食品作り」最前線 - 激安の裏に「添加物」!!』宝島社、2008年8月8日。ISBN 978-4796661768。
- ^ “「かき氷シロップメロン300ml」”. 北海道のソウルフードメイカー・ベル食品株式会社. 2024年2月10日閲覧。
- ^ 「もう一度食べたい:ジュース(その1)青春追憶、粉末ソーダ水」『毎日新聞』東京朝刊、2006年5月17日、p.14。
- ^ 「メロンとコーラ、舌触りなめらかキャンデー発売 / アサヒフードアンドヘルスケア」『読売新聞』東京朝刊、2005年5月29日、p.13。
- ^ 「[生活調べ隊]美容に料理…「女子力男子」20代中心に増加 市場も注目」『読売新聞』東京朝刊、2015年6月30日、p.19。
- ^ 「(地球を食べる)ソ連時代から続く庶民の味 」『朝日新聞』デジタル版、2013年11月14日。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、メロンソーダに関するカテゴリがあります。