メルド (競走馬)
メルド | |
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品種 | サラブレッド |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1952年 |
死没 | 1983年 |
父 | Alycidon |
母 | Daily Doouble |
母の父 | Fair Trial |
生国 | イギリス |
生産者 | Someries Stud |
馬主 | Lady Zia Wernher |
調教師 | Cecil Boyd-Rochfort |
競走成績 | |
生涯成績 | 6戦5勝 |
獲得賞金 | 43051 1/5ポンド |
メルド (Meld) は、イギリス産の競走馬、繁殖牝馬。]イギリスクラシック牝馬三冠馬の一頭。
経歴
[編集]競走馬時代
[編集]メルドは1954年9月末に競走馬としてデビューした[1]。デビュー戦は2着に終わり、2戦目で初勝利を挙げたメルドはこの年のシーズンを終えた。
翌1955年4月末、メルドは前哨戦に出走することなく]イギリスクラシック牝馬三冠第1戦の1000ギニーに出走[2]。メルドはまだ目立つ活躍をしていなかったにもかかわらずブックメーカーによって本命視され、11:4というオッズが提示された。レースではスタートで出遅れたもののレース半ばで先頭を進んでいたエバーレディに並びかけ、そのまま同馬とのマッチレースを制し優勝した。続いて翌5月末にオークスに出走(ブックメーカーが提示したオッズは7:4で本命)。2着に6馬身の着差をつけて優勝した。レース後、記念撮影に臨んだメルドの息はまったく乱れていなかったといわれる。7月半ばに出走したコロネーションステークスで優勝したメルドは8月に入って当時イギリスで流行した咳の発作に苦しめられた。そのためイギリスクラシック牝馬三冠達成をかけたセントレジャーステークスには療養によるブランクを経て出走することになったが、ブックメーカーによるオッズは11:10と最も高いものであった。レースでは最後方から徐々に前方へ進出し、直線でヌクレウスとの競り合いを3/4馬身差で制して優勝。イギリスクラシック牝馬三冠を達成した[3]。なお三冠達成の数日後、メルドは再び咳の発作を起こし、競走馬を引退した。この年にジョッキークラブが発表した3歳フリーハンデでは牡馬のアクロポリスを抑え、133ポンドと最も高い評価を得た。
繁殖牝馬時代
[編集]初期に産んだ4頭は競走馬として成功しなかったが、5番仔のチャーロットタウンがダービーステークスを優勝した。その後で産んだ2頭は競走馬として目立つ成績を残すことができなかった。3番仔インタグリオは繁殖牝馬として輸入され、孫に愛知杯、金杯(西)優勝のホワイトアローを出した。4番仔メレー(Mellay、父Never Say Die)はニュージーランドで種牡馬として成功し、1972/73年と1976/77年の2度ニュージーランドリーディングサイアーとなった[4]。
血統表
[編集]メルドの血統(ブランドフォード系/Blandford 4×4=12.50%、Swynford 4×5×5=12.50%、Chaucer 5×5=6.25%) | (血統表の出典) | |||
父 Alycidon 1945 栗毛 |
父の父 Donatello1934 栗毛 |
Blenheim | Blandford | |
Malva | ||||
Delleana | Clarissimus | |||
Duccia Di Buoninsegna | ||||
父の母 Aurora1936 栗毛 |
Hyperion | Gainsborough | ||
Selene | ||||
Rose Red | Swynford | |||
Marchetta | ||||
母 Daily Double 1943 鹿毛 |
Fair Trial 1925 黒鹿毛 |
Fairway | Phalaris | |
Scapa Flow | ||||
Lady Juror | Son-in-Law | |||
Lady Josephine | ||||
母の母 Doubleton1938 鹿毛 |
Bahram | Blandford | ||
Friar's Daughter | ||||
Double Life | Bachelor's Double | |||
Saint Joan F-No.2-i |
脚注
[編集]- ^ 当初は夏にデビューする予定であったが、怪我のためにデビューが遅れた
- ^ メルドがこのようなローテーションをとった背景には、「ケチなレースに出走させて下品な相手とレースをさせたくない」という馬主の意向があったとされる。
- ^ なお、ヌクレウスに騎乗していたレスター・ピゴットはレース後メルドの進路妨害を裁決委員会に訴えたが却下された。
- ^ “First-season sire to raise the level at Karaka”. stuff.co.nz. (2013年1月15日) 2014年12月5日閲覧。
参考文献
[編集]- 原田俊治『世界の名馬』 サラブレッド血統センター、1970年