メジロベイリー
メジロベイリー | ||||||
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欧字表記 | Mejiro Bailey[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | |||||
生誕 | 1998年5月30日[1] | |||||
死没 | 2022年6月28日(24歳没)[2] | |||||
登録日 | 2000年5月25日 | |||||
抹消日 | 2004年10月8日 | |||||
父 | サンデーサイレンス[1] | |||||
母 | レールデユタン[1] | |||||
母の父 | マルゼンスキー[1] | |||||
生国 | 日本(伊達市)[1] | |||||
生産者 | メジロ牧場[1] | |||||
馬主 | (有)メジロ牧場[1] | |||||
調教師 | 武邦彦(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
タイトル | JRA賞最優秀3歳牡馬(2000年)[1] | |||||
生涯成績 | 7戦2勝[1] | |||||
獲得賞金 | 6624万8000円[1] | |||||
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メジロベイリー(Mejiro Bailey、1998年5月30日 - 2022年6月28日)[1]は、日本の競走馬、種牡馬。2000年の朝日杯3歳ステークスの勝ち馬で、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。
半兄に、1998年の天皇賞・春などを制したメジロブライトがいる。
概要
[編集]メジロ牧場最後のGI馬[3]。メジロ牧場としては珍しいサンデーサイレンス産駒の活躍馬である。同牧場の生産馬では、本馬以前にもメジロラモーヌとサンデーの子にメジロディザイヤー(元種牡馬)などがいる。しかし事故や、メジロドーベルの兄にあたる産駒の死亡もあって、全体的に期待ほどの活躍を残せていなかった。そのため本馬の朝日杯制覇後に週刊Gallop誌によると、牧場でもサンデーサイレンス産駒の縁起の悪さまで取り沙汰されていたことが明らかにされている。本馬自身も朝日杯後は故障してしまい、結局同牧場生産のサンデーサイレンス産駒で本馬が唯一の重賞馬となっている[3]。
戦績
[編集]2000年9月2日札幌競馬場の新馬戦でデビューを迎えた。レースでは後に東京優駿(日本ダービー)、ジャパンカップを制するジャングルポケットの5着に入線する。この8頭立ての新馬戦は、ジャングルポケットに敗れた出走馬7頭全てが、その後勝利するレベルの高いレースであった[4]。
その後、折り返しの新馬戦、未勝利戦と共に3着に敗れた。4戦目の未勝利戦で初めて1番人気に支持され、1着となり初勝利を挙げた。次走は1勝馬の身でありながら、鞍上に横山典弘を迎えて朝日杯3歳ステークスに向かうことになる。この年はジャングルポケット、クロフネ、アグネスタキオンなどの評判馬はラジオたんぱ杯3歳Sに向かっており、全体的に手薄なメンバーであったが、それでも本馬は人気の盲点となり、単勝10番人気であった。レースでは中団から直線鋭く抜け出し、残り200ⅿ地点で故障を発生していながらもレースを続行していた1番人気のタガノテイオー(レース後に予後不良となった)を退けて連勝でGIを制覇した。この活躍により、JRA賞最優秀3歳牡馬[5]に選出された。
その後、クラシック第1弾の皐月賞に向けて調整されていたが、脚部不安を発症し長期休養に入った。復帰は前走の朝日杯3歳ステークスから1年以上が経過した2002年2月2日の白富士ステークスとなった。ここでは3番人気に支持されるが、14頭中の13着に敗れる。続いて大阪城ステークスに出走し、ここでは2番人気に支持され4着となるが、その後に屈腱炎を発症して引退した[6]。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[7]およびJBISサーチ[8]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2000. 9. 2 | 札幌 | 3歳新馬 | 芝1800m(稍) | 8 | 1 | 1 | 3.3 (2人) | 5着 | 1:53.8(37.8) | 1.8 | 武幸四郎 | 53 | ジャングルポケット | 480 | |
9.16 | 札幌 | 3歳新馬 | 芝1800m(稍) | 10 | 7 | 8 | 9.2 (3人) | 3着 | 1:52.7(37.8) | 0.4 | 山田泰誠 | 53 | タガノテイオー | 476 | |
10.15 | 京都 | 3歳未勝利 | 芝1600m(良) | 13 | 8 | 13 | 3.5 (2人) | 3着 | 1:34.6(35.7) | 0.4 | 武幸四郎 | 53 | タイムトゥチェンジ | 464 | |
11.11 | 京都 | 3歳未勝利 | 芝1400m(良) | 16 | 3 | 5 | 1.8 (1人) | 1着 | 1:22.1(35.8) | -0.1 | 武幸四郎 | 54 | (ダンシングカラー) | 478 | |
12.10 | 中山 | 朝日杯3歳S | GI | 芝1600m(良) | 16 | 2 | 3 | 40.5(10人) | 1着 | 1:34.5(35.4) | -0.1 | 横山典弘 | 54 | (タガノテイオー) | 486 |
2002. 2. 2 | 東京 | 白富士S | OP | 芝2000m(良) | 14 | 6 | 10 | 7.0 (3人) | 13着 | 2:02.8(35.7) | 1.8 | 横山典弘 | 55 | コイントス | 496 |
3. 9 | 阪神 | 大阪城S | OP | 芝2000m(良) | 10 | 1 | 1 | 5.5 (2人) | 4着 | 1:59.8(35.2) | 0.3 | 四位洋文 | 56 | サンライズペガサス | 500 |
種牡馬時代
[編集]青森県の諏訪牧場に繋養されることとなった[9]。初年度産駒は35頭が登録された[10]。産駒はメジロ牧場の牝馬から生まれたものが多く、メジロドーベルの全妹メジロジョーンズとの間に産まれた牡馬などが良血としてあげられる。
2008年にデビューした産駒の中から、8月3日にメジロポッターが新潟の新馬戦で産駒の初勝利をあげている[11]。
2009年よりビッグレッドファームに繋養される[9]。2012年10月、青森県の東北牧場(フォレブルー)へ移動した[12]。2017年8月をもって種牡馬引退[13]、同11月より引退名馬繋養展示事業の助成対象馬となった[14][15]。
2022年6月28日、老衰のため死去[2][16][17]。24歳没。
主な産駒
[編集]- 2009年産
- ウィードパワー(ブリーダーズゴールドジュニアカップ-H1、栄冠賞-H2)
- 2010年産
母の父としての主な産駒
[編集]血統表
[編集]メジロベイリーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系(ヘイロー系) |
[§ 2] | ||
父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
父の父 Halo1969 黒鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to | |
Nothirdchance | ||||
Cosmah | Cosmic Bomb | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Wishing Well1975 鹿毛 |
Understanding | Promised Land | ||
Pretty Ways | ||||
Mountain Flower | Montparnasse | |||
Edelweiss | ||||
母 レールデユタン 1982 鹿毛 |
マルゼンスキー 1974 鹿毛 |
ニジンスキー | Northern Dancer | |
Flaming Page | ||||
*シル | Buckpasser | |||
Quill | ||||
母の母 ケイツナミ1974 鹿毛 |
*ラディガ | Graustark | ||
Celia | ||||
ハイビスカス | *アドミラルバード | |||
キクジュヒメ | ||||
母系(F-No.) | ソネラ系(FN:4-r) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | アウトブリード | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “メジロベイリー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
- ^ a b メジロベイリーの死亡について - 引退名馬、2022年6月28日閲覧。
- ^ a b “メジロベイリーが老衰のため死亡 「メジロ牧場」最後のGI馬 | 競馬ニュース”. netkeiba.com 2022年7月1日閲覧。
- ^ “優駿2021年9月号立ち読み”. 優駿 Official web Site. 2022年7月1日閲覧。
- ^ 旧称。現在のJRA賞最優秀2歳牡馬
- ^ “メジロベイリー引退、種牡馬入り”. netkeiba.com 2022年3月13日閲覧。
- ^ “メジロベイリーの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月21日閲覧。
- ^ “メジロベイリー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
- ^ a b “メジロベイリーがビッグレッドFで第2の種牡馬活動”. 競走馬のふるさと案内所. 2022年7月1日閲覧。
- ^ 2008年8月4日付けスポーツ報知による。
- ^ “新種牡馬メジロベイリー産駒初勝利 | 競馬ニュース”. netkeiba.com 2022年7月1日閲覧。
- ^ “JRA2歳王者メジロベイリーが青森へ移動”. 競馬ブックweb (2012年10月14日). 2013年1月24日閲覧。
- ^ “2017年供用停止種雄馬一覧”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年1月25日閲覧。
- ^ “引退名馬 メジロベイリー”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022‐07‐01閲覧。
- ^ “メジロベイリーが死ぬ”. 競馬ブック. 2022年7月1日閲覧。
- ^ “東北牧場・2022年6月28日のツイート”. 東北牧場(@Tohoku_bokujo) (2022年6月28日). 2022年6月28日閲覧。
- ^ “メジロベイリーが死す 00年朝日杯3歳S覇者 24歳老衰で”. スポーツニッポン. (2022年6月28日) 2022年6月28日閲覧。
- ^ “カフジオクタゴン”. JBISサーチ. 2022年8月7日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|メジロベイリー”. JBISサーチ. 2017年9月12日閲覧。
- ^ “メジロベイリーの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2020年8月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- メジロベイリー - 競走馬のふるさと案内所
- メジロベイリー - 引退名馬(名馬.jp)