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ミランダ級

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミランダ級
Miranda class
登場(最初)スタートレックII
 カーンの逆襲
登場(最後) VOY「道は星雲の彼方へ」
(Endgame)
所属 宇宙艦隊
概要
攻撃システム フェイザー
光子魚雷
防御システム シールド
推進システム インパルス・ドライブ
ワープ・ドライブ

ミランダ級(ミランダきゅう、Miranda class)は、アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場する宇宙艦隊保有の架空の宇宙船のクラス名の一つである。

概要

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初代エンタープライズに代表されるコンスティテューション級宇宙艦をベースにした簡易量産タイプの船。『スタートレック』においてコンスティテューション級以外で初めて画面に登場した惑星連邦艦である。

スタートレックに登場するモブ連邦艦は第2船体がなく(もしくは小さく)ワープナセルが下向きについている船が多いが、それらはすべてミランダ級のデザインを踏襲する形となっている。また完全新デザインではなく既存の船のパーツを流用したモデルというアイデアは画期的であり、「ファンが船のパーツから年代の考察ができる」、「元となった艦級から船の性能の想像がつく」、「制作コストが抑えられる」、「モブ宇宙艦デザインに柔軟性が生まれる」といった利点がある。

ミランダ級初登場は『スタートレックII カーンの逆襲』でのU.S.S.リライアントNCC-1864。23世紀後半から使用されているが、エクセルシオール級オーベルト級と同様に24世紀後半になってもよく運用されている場面を見ることができる。

24世紀では『スタートレック:ディープスペースナイン(DS9)』の主人公ベンジャミン・シスコ中佐が少佐時代にU.S.S.サラトガNCC-31911に副長として勤務している。またDS9のシーズン5以降に見られるドミニオン、カーデシア艦隊との大規模な艦隊戦や、劇場版第8作『ファーストコンタクト』での艦隊戦においては大量のミランダ級艦が投入されている。

構造

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ミランダ級はコンスティテューション級をベースにその第2船体を省略し、円盤部とワープナセルを直結させた簡易量産型の艦級である。ただし円盤部の後部に大型の貨物コンテナが拡張されている。ミランダ級と同様のデザインコンセプトを持つ船に、ギャラクシー級がベースとなったネビュラ級がある。

ミランダ級は3種類の形状が確認できる。

1番目のタイプは、第1船体の後方上部に取りつけられたアーチ状の構造物(ロールバー)を持つもので、その中央部に光子魚雷の格納庫と発射管を、両脇にフェイザーを装備している。2番目のタイプは、そのロールバーを持たないものである。3番目のタイプは、ロールバーは持たないが、第1船体の両舷に発光する構造物(用途不明)を持つものである。

なおミランダ級にはワープ中に航路上のデブリを除去する機関であるディフレクター盤がないが、これに関してはトラクタービームエミッタで代用しているとされている。

ソユーズ級

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ミランダ級とよく似た姿をしているソユーズ級 (Soyuz class) 宇宙艦がある。これはミランダ級をベースに武装やセンサーを増強したモデルである。ソユーズ級はミランダ級の改装強化型であるのだが、ミランダ級が24世紀後半においても現役なのに対し、ソユーズ級が運用されていたのは23世紀までであり、何らかの欠陥があったと思われる。

U.S.S.ボーズマンNCC-1941がTNG118話「恐怖の宇宙時間連続体」に登場し、80年以上任務に就いていないことが述べられている。撮影用模型は、上記のU.S.S.リライアントを流用し改造して使っていた。なお、クラス名はウィリアム・シェイクスピアの戯曲『テンペスト』の登場人物、ミランダに由来している。

ミランダ級宇宙船一覧

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U.S.S.リライアント (U.S.S.Reliant, NCC-1864)
2285年、ジェネシス計画に用いるための惑星を探索中に、セティ・アルファ5号星付近でカーンらにより乗っ取られる。U.S.S.エンタープライズ NCC-1701と交戦し、破壊される(『スタートレックII カーンの逆襲』)。
U.S.S.サラトガ (U.S.S.Saratoga, NCC-1867)
2286年、航行中に正体不明の探査船によってシステムを不能にされる(『スタートレックIV 故郷への長い道』)。
U.S.S.サラトガ (U.S.S.Saratoga, NCC-31911)
ウルフ359の戦いに参加、喪失(DS9「聖なる神殿の謎」(Emissary))。ベンジャミン・シスコが副長を務めていた。
U.S.S.シカー (U.S.S.ShirKahr, NCC-31905)
バルカンの都市のひとつであるシカーから。2374年、チントカにあるドミニオンの無人軌道武器プラットフォームを攻撃中に、攻撃を受け喪失(DS9「決意の代償」(Tears of the Prophets))。
U.S.S.シタック (U.S.S.Sitak, NCC-31859)
2374年、ディープ・スペース・ナインの奪還作戦中にカーデシア船の攻撃を受け喪失(DS9「ディープスペース・ナイン奪還作戦(後編)」(Sacrifice of Angels))。
U.S.S.テンアンモン (U.S.S.Tian An Men, NCC-21832)
中国の天安門広場から。2368年、遮蔽装置を使用したロミュラン船をスキャンするためのタキオン探知網形成に参加(TNG「クリンゴン帝国の危機(後編)」(Redemption, Part II))。2373年にカーデシアとの国境付近で消息を絶つ(カーデシアの攻撃を受け破壊されたものと推定された)。DS9「プレゼント大作戦」(In the Cards))。しかしその後帰還し、2374年、チントカにあるドミニオンの無人軌道武器プラットフォームへの攻撃に参加し、U.S.S.ディファイアントなどと共に勝利に貢献(DS9「決意の代償」(Tears of the Prophets))。
U.S.S.トライアル (U.S.S.Trial, NCC-1948)
2372年、ディープ・スペース・ナインがクリンゴンの艦隊による攻撃を受けた際、応援に駆けつけたハスター提督指揮の6隻からなる艦隊のうちの1隻(DS9「クリンゴンの暴挙(後編)」(The Way of the Warrior, Part II))。
U.S.S.ノーチラス (U.S.S.Nautilus, NCC-31910)
ジュール・ヴェルヌの小説に登場する潜水艦ノーチラス号から。2374年、チントカにあるドミニオンの無人軌道武器プラットフォームへの攻撃に参加(DS9「決意の代償」(Tears of the Prophets))。
U.S.S.ブラッテン (U.S.S.Brattain, NCC-21166)
アメリカの物理学者ウォルター・ブラッテンから。2367年、乗組員が次々と発狂を起こし、1人を除く全員が死亡する(TNG「謎めいた狂気」(Night Terrors))。
U.S.S.ヘリン (U.S.S.Helin, NCC-1692)
アメリカの天文学者エリナー・F・ヘリンから。2293年、ジェームズ・T・カークレナード・マッコイを救出する試みに参加したかもしれない船の一つ(『スタートレックVI 未知の世界』)。
U.S.S.マジェスティック (U.S.S.Majestic, NCC-31060)
2374年、ディープ・スペース・ナインの奪還作戦中にカーデシア船の攻撃を受け喪失(DS9「ディープスペース・ナイン奪還作戦(後編)」(Sacrifice of Angels))。
U.S.S.ラントリー (U.S.S.Lantree, NCC-1837)
2293年、セクター22858のコロニーへ物資を輸送した(『スタートレックVI 未知の世界』)。2365年、船内に急速に老化を促進する抗体が入りこみ、乗組員が全滅。抗体拡散を防止するためU.S.S.エンタープライズDによって破壊された(TNG「D.N.A.」(Unnatural Selection))。

関連項目

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外部リンク

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