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ミナミオナガミズナギドリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミナミオナガミズナギドリ
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ミズナギドリ目 Procellariiformes
: ミズナギドリ科 Procellariidae
: ハシボソミズナギドリ属
Ardenna
: ミナミオナガミズナギドリ
A. bulleri
学名
Ardenna bulleri
Salvin, 1888
和名
ミナミオナガミズナギドリ
英名
Buller's Shearwater

ミナミオナガミズナギドリ(南尾長水薙鳥、学名:Ardenna bulleri)は、ミズナギドリ目ミズナギドリ科に分類される鳥類の一種である。

分布

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ニュージーランド北部のプア・ナイツ諸島で繁殖し、非繁殖期は北太平洋を南千島からアラスカ南部まで北上する。

日本では数少ない旅鳥として、本州中部以北の太平洋上や小笠原諸島近海で観察されている。8-10月の観察例が多い。 日本鳥類目録改訂第7版には、北海道、青森、千葉(2004年6月)、神奈川(1984年6月)、愛知での記録が記載されている。1984年6月10日、横浜市西区久保町で保護された個体はその後死亡した。2004年6月19日から21日まで、千葉県習志野市谷津干潟で1羽が観察・撮影された。2007年6月23日には、神奈川県鎌倉市で死体が拾われ、国立科学博物館で標本が保管されている[1]

特徴

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全長約42cm。翼開長は97-107cm。額から頭頂、後頸、腰は黒褐色で背と上尾筒は灰色である。翼の上面には、翼角から三列風切に伸びるはっきりとした黒褐色のM字型の模様がある。喉からの体の下面は白い。尾は類似種のオナガミズナギドリ同様、長くくさび形をしている。嘴は灰褐色で、足は淡いピンク色である。

雌雄同色である。

分類

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本種は、以前は ミズナギドリ属(Puffinus )に分類されていたが、遺伝子に基づく研究成果により[2]、現在では ハシボソミズナギドリ属(Ardenna)に分類されている。[3][4]

生態

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非繁殖期は海洋で生活する。

食性は動物食で、軟体動物魚類を捕食する。

繁殖形態は卵生。

保全状態評価

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脚注

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  1. ^ 石見恭子・石井雅之・平岡考、樋口亜紀・西岡功 「鎌倉におけるミナミオナガミズナギドリ Puffinus bulleri の新しい記録と日本での本種の記録」『Strix』28巻、日本野鳥の会、2012年、95-98頁
  2. ^ Penhallurick, J., & Wink, M. (2004). Analysis of the taxonomy and nomenclature of the Procellariiformes based on complete nucleotide sequences of the mitochondrial cytochrome b gene. Emu, 104(2), 125–147. DOI: 10.1071/MU01060
  3. ^ Gill F, D Donsker & P Rasmussen (Eds). 2024. IOC World Bird List (v14.2). doi : 10.14344/IOC.ML.14.1.
  4. ^ Clements, J. F., P. C. Rasmussen, T. S. Schulenberg, M. J. Iliff, T. A. Fredericks, J. A. Gerbracht, D. Lepage, A. Spencer, S. M. Billerman, B. L. Sullivan, M. Smith, and C. L. Wood. 2024. The eBird/Clements checklist of Birds of the World: v2024. Downloaded from https://www.birds.cornell.edu/clementschecklist/download/

参考文献

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関連項目

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