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マート・クロウリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マート・クロウリー
Mart Crowley
誕生 (1935-08-21) 1935年8月21日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ミシシッピ州ヴィックスバーグ
死没 (2020-03-07) 2020年3月7日(84歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨークマンハッタン
職業 劇作家脚本家
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
最終学歴 アメリカ・カトリック大学
代表作 真夜中のパーティー
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マート・クロウリーMart Crowley, 1935年8月21日 - 2020年3月7日)は、アメリカ合衆国劇作家脚本家。『真夜中のパーティー』の作者として知られる。

来歴・人物

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ミシシッピ州ヴィックスバーグに生まれる。ワシントンD.C.にあるアメリカ・カトリック大学で演技やショービジネスを学ぶ。1957年に大学を卒業し、ハリウッドのテレビ制作会社に勤務。『草原の輝き』(1961年)のセットで主役のナタリー・ウッドと出会い、ウッドのアシスタントとなった。彼女はハリウッドの同性愛者に対しシンパシーを感じており、それがゆえにゲイであるクロウリーを経済的に支え、彼に同性愛をテーマにした劇を書くための十分な時間を与えた[1][2]

戯曲『真夜中のパーティー』は1968年4月15日、オフ・ブロードウェイのシアター・フォーで初演された[3]。演出はロバート・ムーアが務めた(ムーア自身もゲイであった)。タイトルの「The Boys in the Band」は、映画『スタア誕生』でジェームズ・メイソンジュディ・ガーランドに言う台詞 "You're singing for yourself and the boys in the band." から取られた[4]

登場人物のほとんどが同性愛者で、かつ同性愛を真正面から描いた作品は前例がなかったことから、当初の予定では一つの劇場で5公演だけだった。ところが『真夜中のパーティー』はすぐに評判を呼び、1970年9月6日の終演までに1,001回上演された。彼はのちにこう述べている。「私は当時も今も人権活動家であったことはない。何が私の中でひらめいたのかわからないが、真実を書いただけなんだ」[1]

クロウリーとTVプロデューサーのドミニク・ダン(Dominick Dunne)は、1970年にCBSの子会社、シネマ・センター・フィルムズの制作で『真夜中のパーティー』を映画化した。クロウリーは脚本とプロデューサーを務めたが、脚本料は受け取らなかった[5]

ロバート・ワグナー主演のTVドラマ『Hart to Hart』のプロデューサーを1980年から83年にかけて務めた。

2002年に『真夜中のパーティー』の続編『The Men from the Boys』を発表。サンフランシスコで上演された。

これまでに『セルロイド・クローゼット』(1995年)、『Dominick Dunne: After the Party』(2008年)、『真夜中のパーティー』のドキュメンタリーである『Making the Boys』(2011年)の3本のドキュメンタリー映画に出演している。

2020年3月7日、心不全のためニューヨークマンハッタンで死去。84歳没[6]

同年9月、『真夜中のパーティー』は再び映画化され、Netflixで配信された。邦題は『ボーイズ・イン・ザ・バンド』。

脚注

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  1. ^ a b Roca, Octavio (October 26, 2002). “'Boys' to 'Men': Mart Crowley's latest play takes 'Boys in the Band' through the past 30 years”. The San Francisco Chronicle. March 27, 2007閲覧。
  2. ^ Kinser, Jeffrey. "Mart Crowley on His Friend Natalie Wood." Advocate November 23, 2011. Web. May 25, 2012.
  3. ^ The Boys in the Band lortel.org, retrieved November 2, 2017.
  4. ^ Robert Hofler: Sexplosion. From Andy Warhol to A Clockwork Orange - How a Generation of Pop Rebels Broke All the Taboos, it-Books, 2014 New York, ISBN 978-0-06-208834-5.
  5. ^ Cinema by, but Not Necessarily for, Television Warga, Wayne. Los Angeles Times (1923-Current File) [Los Angeles, Calif] July 28, 1968: c14.
  6. ^ “The Boys in the Band Playwright Mart Crowley Dies at 84” (英語). Playbill. Total Theater. (2020年3月9日). https://www.playbill.com/article/the-boys-in-the-band-playwright-mart-crowley-dies-at-84 2020年3月10日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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