マリージョイ
マリージョイ(競走馬名:スインフアニー、1976年3月16日 - 2013年8月16日)は、栃木県にある筑波ライディングパークで繋養されていた牝の馬術競技馬である。2011年に日本における軽種馬の長寿記録を更新した(後にシャルロットにより更新されている)。品種はアングロアラブである。
経歴
[編集]父・ダイリン、母・トネチドリ[1]。毛色は芦毛で、アラブ血量は29.88%[1]。1976年3月16日に門別の太田二郎によって生産される[1]。競走馬としてはスインフアニーという名で[1]、おもに紀三井寺競馬場、道営競馬に所属した。記録に残る範囲では1978年から1980年にかけ走り[1]、通算成績は35戦3勝[1]、206.9万円の賞金を稼いだ下級馬に過ぎなかった[1]。1980年に競走馬を引退。
競走馬引退後は引き取られ馬術競技馬に転身した。トータルの実績は競走馬としてよりも馬術競技馬としての方が上で、1982年の島根国体「くにびき国体」等に出場するなど活躍した。
その後も競技馬時代の同一オーナーが引き続き所有した。健康に優れ、非常に長生きした。2010年にサラブレッド系競走馬カネケヤキ(1961年 - 1995年。1964年二冠牝馬)が持っていた牝の軽種馬の長寿記録34歳231日を更新し、2011年にはシンザン(1961年 - 1996年。1964年三冠馬)が持っていた日本の軽種馬の長寿記録35歳3か月11日(35歳102日)を更新した。その後も記録を更新し続けていたが、2013年8月16日に死亡した。37歳5ヶ月(37歳153日)は、軽種馬としては記録的な長寿であった。
なお、軽種馬としての記録は後にシャルロット(競走名アローハマキヨ)により更新された。その後も軽種馬牝馬としての記録は保持していたが、ルーキー(競走名ラツキーシラギク)によってその記録も更新されている。そのため、2021年12月現在ではサラブレッドを除く軽種馬の日本国内最長寿記録の保持者であると考えられる。
血統表
[編集]スインフアニーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父 ダイリン |
父の父 セイユウ
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ライジングフレーム(サラ) | The Phoenix | |
Admirable | ||||
弟猛 | レイモンド(サラ) | |||
弟詠(アラブ) | ||||
父の母 ツキクモ
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ラツキーパーク | プライオリーパーク(サラ) | ||
初鶯 | ||||
オミナヘシ | バラツケー | |||
芳静 | ||||
母 トネチドリ |
ケンチドリ | 大鵬(サラ) | シアンモア | |
フリツパンシー | ||||
年元 | ||||
博元(サラ系) | ||||
母の母 ミスハルヒカリ
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キングスワロー | ハヤタケ(サラ) | ||
陽黒(アラブ) | ||||
ハクステーツ(サラ系) | ||||
出典 |
脚注
[編集]関連書籍
[編集]- 愛馬マリージョイ 37年の生涯(ISBN 9784779010859)
関連項目
[編集]- シャルロット(軽種馬・サラブレッド最長寿)
- ルーキー(軽種馬・サラブレッド牝馬最長寿)
- シンザン(JRAにおける現在のGI競走に相当する重賞優勝馬最長寿。元々はマリージョイの前の軽種馬最長寿で、品種はサラブレッド)
- タマツバキ(サラブレッドを除く軽種馬牡馬最長寿・JRA重賞優勝アラブ最長寿。元々はシンザンの前の軽種馬最長寿で、品種は同じくアングロアラブ)
外部リンク
[編集]- 石田信繁. “ファイル お尋ねします・お答えします”. JRA競走馬総合研究所. 2012年8月20日閲覧。
- 競走馬成績と情報 JBISサーチ