コンテンツにスキップ

マラジョ文化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Burial urn, アメリカ自然史博物館

マラジョ文化(英:Marajó culture)は、ブラジルアマゾン川河口にあるマラジョ島で繁栄した先コロンブス期社会である。

解説

[編集]

研究によれば、紀元800年から紀元1400年の間の文化であるという説が挙げられている。[1]その一方で、マラジョ島における人類の活動が数々の遺跡群から出土した遺物資料によって、紀元前1000年前という非常に早くからあったことが分かる研究結果もある。このマラジョ文化は植民地期に至るまで続いたと思われる。[2]

洗練された土器(大型で精巧な作り、植物・動物表現がされている)がアマゾン地域における最も強いインパクトを与える発見とマラジョ島における複雑化した社会の最初の証拠を提供した。マウンド建造物という証拠がさらに十分な人口とマラジョ島の明らかな複雑化した定住地を示している。[3]

終焉

[編集]
  • マラジョ島はヨーロッパ人の征服の直前まで使用されており、放棄された時期は1300年頃と考えられている。(ルーズベルト 1991年: 405).
  • この時期以降、建造物の維持や補修がなされなくなり、さらなる建造物がみあたらないという事実から放棄されたことは明らかだ。(ルーズベルト 1991年; メガーズ 1957年).
  • 島が放棄されることとなった要因については確定されていない。(ルーズベルト 1991年: 97, 405)

脚注

[編集]
  1. ^ Mann, Charles C. (2006) [2005]. 1491: New Revelations of the Americas Before Columbus. Vintage Books. pp. 326–333. ISBN 1-4000-3205-9 
  2. ^ Schaan, Denise. “Current Research”. Marajó Island Archaeology and Precolonial History. Marajoara.com. 2007年5月17日閲覧。
  3. ^ Grann, David (2009). The Lost City of Z: A Tale of Deadly Obsession in the Amazon. p. 315. ISBN 978-0-385-51353-1 

参考文献

[編集]

ベティ・J・メガーズ 、クリフォード・エヴァンズ

1957 Archaeological Investigations at the Mouth of the Amazon. U.S. G.P.O.,ワシントンD.C.

アンナ・C ・ルーズベルト

1991 Moundbuilders of the Amazon: Geophysical Archaeology on Marajo Island, Brazil. Academic Press, San Diego, CA.

外部リンク

[編集]