コンテンツにスキップ

マダラテントウ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マダラテントウ属
インゲンテントウ Epilachna varivestis
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 (鞘翅目) Coleoptera
: テントウムシ科 Coccinellidae
亜科 : テントウムシ亜科 Coccinellinae
: マダラテントウ族 Epilachnini
: マダラテントウ属 Epilachna
学名
Epilachna
Chevrolat in Dejean, 1837[1]
タイプ種
Coccinella borealis Fabricius, 1775[1]
本文参照

マダラテントウ属[2](マダラテントウぞく、Epilachna)は、昆虫綱甲虫目テントウムシ科に分類されるの1つ。

日本では外来種として、インゲンテントウEpilachna varivestis)が著名[3]

なお、“マダラテントウ属”の和名は日本産のマダラテントウ類全種を本属に含めていた分類体系で使用されたものである[4]。以前は多くの種が含まれていたが、2005年よりそれまでEpilachna属とされていた種がHenosepilachna英語版に分類されるようになり、現在Epilachna属とされている種は少ない[5]

分類

[編集]

1980年代における分類体系では、日本産マダラテントウ類全種が本属に含まれていた[4]。2000年代に日本産10種(外来種含む)のうちニジュウヤホシテントウなど7種がHenosepilachna属に再分類され[6][7]、2016年にトホシテントウDiekeana属、ツシママダラテントウAfissa属にそれぞれ移された[1]。狭義の本属の分布はアメリカ大陸に限定されるようになり[1]、日本産の種は移入種であるインゲンテントウ1種のみとなっている[7]

種類

[編集]

出典: i = ITIS,[8] c = Catalogue of Life,[9] g = GBIF,[10] b = Bugguide.net[11], e = Ivo Hodek, A. Honek, Helmut F. van Emden[12]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d Wioletta Tomaszewska & Karol Szawaryn, “Epilachnini (Coleoptera: Coccinellidae)—A Revision of the World Genera,” Journal of Insect Science, Volume 16, Issue 1, 2016, 101.
  2. ^ 大阪植物防疫協会 1957, p. 335.
  3. ^ 農林水産省植物防疫所 1986, p. 8.
  4. ^ a b Hiroyuki Sasaji「テントウムシ科」『日本産甲虫目録』第26号、甲虫談話会、1985年。
  5. ^ むし社 2005, p. 38.
  6. ^ 佐々治寛之「属名Henosepilachnaの復活」『月刊むし』第397号、むし社、2004年、16–17頁。
  7. ^ a b 藤山直之・片倉晴雄「日本産およびインドネシア産マダラテントウ類の属名について」『昆蟲(ニューシリーズ)』第21巻 3号、日本昆虫学会、2018年、197-201頁。
  8. ^ Epilachna Report”. Integrated Taxonomic Information System. 2018年4月30日閲覧。
  9. ^ Browse Epilachna”. Catalogue of Life. 2018年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月30日閲覧。
  10. ^ Epilachna”. GBIF. 2018年4月30日閲覧。
  11. ^ Epilachna Genus Information”. BugGuide.net. 2018年4月30日閲覧。
  12. ^ Ivo Hodek, A. Honek, Helmut F. van Emden (2012). “Ecology and Behaviour of the Ladybird Beetles (Coccinellidae)”. Journal of insect science 16 (1): 22. 

参考文献

[編集]
  • 『大阪植物防疫』第6巻第61-72号、大阪植物防疫協会、1957年、NCID AN00101264 
  • 主な未侵入病害虫の解説」『植物防疫病害虫情報』第19号、農林水産省植物防疫所、1986年、8-9頁。 
  • 「2005年度に本誌に記載された新しい分類単位と命名規約上の変更など」『月刊むし』第418号、むし社、2005年、NCID AN00381218 

外部リンク

[編集]