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マギヌン・ラファエル・ファリアス・タバレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マギヌン
名前
本名 マギヌン・ラファエル・ファリアス・タバレス
Magnum Rafael Farias Tavares
ラテン文字 MAGNUM
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
生年月日 (1982-03-24) 1982年3月24日(42歳)
出身地 ベレン
身長 174cm
体重 72kg
選手情報
ポジション MF
利き足 左足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2002 ブラジルの旗 トゥナ・ルーゾ
2002-2003 ブラジルの旗 パイサンドゥ 35 (6)
2004-2005 ブラジルの旗 ヴィトーリア
2006 ブラジルの旗 サントス 5 (0)
2006-2007 日本の旗 川崎フロンターレ 38 (11)
2008-2010 日本の旗 名古屋グランパス 79 (14)
2011 大韓民国の旗 蔚山現代FC 4 (0)
2011 ブラジルの旗 サンカエターノ 5 (0)
2012 ブラジルの旗 レモ 4 (1)
2013 ブラジルの旗 ヴィラ・ノヴァ 6 (0)
2013 ブラジルの旗 サンカルロス 7 (1)
2014 ブラジルの旗 レモ
2015 ブラジルの旗 ヴォルタ・レドンダ 13 (2)
2015 ブラジルの旗 トンベンセ 7 (0)
2016 ブラジルの旗 バングー 14 (2)
2016 ブラジルの旗 マカエ (loan) 10 (2)
2017-2018 ブラジルの旗 ボンスセッソ 5 (1)
通算 232 (40)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

マギヌン・ラファエル・ファリアス・タバレス(Magnum Rafael Farias Tavares、1982年3月24日 - )は、ブラジルパラー州ベレン出身[1] の元プロサッカー選手。現役時代のポジションミッドフィールダー

Jリーグ時代の登録名はマギヌン[2]Kリーグ時代の登録名はメグノムハングル: 매그넘)[3]

経歴

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4人兄妹の長男として生まれ、11歳のときにトゥナ・ルーゾ・ブラジレイラのジュニアチームに入団した[1]。高校を卒業するとトゥナ・ルーゾのトップチームに昇格した[1]。その後は2002年パイサンドゥSC2004年にはECヴィトーリアと上位チームへの移籍を繰り返し、2006年に移籍したサントスFCでは半数の試合にスタメン出場するまでに成長した[1]。2006年半ばには日本の複数クラブからオファーを受け、7月に川崎フロンターレと半年間の契約を結び来日した[1]

2006年シーズン、来日間もなくトップ下のポジションで起用され、チームフロントの目論見以上の活躍を見せた[1]。合流した7月以降の後半戦だけで19試合に出場し4得点を挙げ、川崎と翌2007年の契約を更新した。翌2007年も開幕直後は好調だったものの、6月の肉離れによる離脱やポジション争いなどの影響もあり、年間で19試合の出場に留まった[4]。シーズン終了後、川崎は契約を更新しないことを発表し、名古屋グランパスエイトと契約を結んだ[4]

2008年、移籍した名古屋で4-4-2のフラットな中盤の左サイドで起用され、右サイドを担当する小川佳純とポジションチェンジを繰り返しながら攻撃の中核を担うこととなった。6月の不祥事(後述)による謹慎で一時離脱したがリーグ戦28試合に出場し、リーグ戦3位とACL出場権獲得に貢献した。

2009年4月22日、ACLグループステージのニューカッスル戦で怪我を負い、2か月の長期離脱となった[5]

2010年も名古屋との契約を更新し、そのJ1リーグ初優勝に貢献したが、リーグ閉幕を以って、契約満了となった名古屋を退団[6] (戦力外により契約更新に至らず)[7]。チームは天皇杯ベスト8に進出していたが、準々決勝のゲームを待たずにブラジルへ帰国し、5シーズンに及んだJリーグでの選手生活に区切りをつけた[8]

2011年Kリーグ蔚山現代FCと契約した。

しかし蔚山を4ヶ月ほどで戦力外となり、Jリーグ復帰も視野に入れた移籍先を探すも、オファーはなく、7月にブラジル全国選手権2部ADサンカエターノへ加入が決定した。2012年ブラジル全国選手権4部クルーベ・ド・レモへ移籍。

人物・エピソード

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  • アマゾン川河口の街で生まれ育ったためか「ピラニアに噛まれたことがある」と噂されたことがあったが、これは本人が否定している[9]
  • マギヌン(Magnum)という名前の由来は、彼の母親が見ていたアメリカのテレビドラマ「私立探偵マグナム」で主役のトム・セレックが演じた役名「マグナム」。
  • ゴール後には蟹股になり無作為に揺れる通称「マギヌンダンス」を披露する。これは幼い頃に「カニ」と呼ばれていたことに由来する[10]。パフォーマンスが浸透してくると、川崎のサポーターもマギヌンの応援歌にマギヌンダンスを取り入れた(具体的には、手の中指と薬指の間を開いてカニの爪の様にし、左右の手を交互に上げ下げする)。
  • 2008年6月25日、急病の飼い犬を連れて自動車動物病院に向かう途中、愛知県日進市の交差点で一時停止標識を無視したために愛知県警に検挙された。マギヌンはブラジル国内での運転免許は取得していたが、検挙時に日本国内での運転に必要な国際運転免許証を取得・携帯していないことが発覚し、「無免許運転」であるとされた。これを受けてグランパスはマギヌンを28日の試合を含む自宅謹慎処分とし[11]、7月1日に本人の謝罪文の要旨とともに信頼回復のための社会貢献活動を行うこと、選手・スタッフ全員に交通安全講習会を実施し再発防止に取り組むことを発表した[12]
  • 両腕には、自身の子供の名前のタトゥーが彫ってある[13]
  • 日本の生活環境を気に入っており、親日家である。また名古屋でJリーグを優勝し、ファンに恩返しすることが目標である。日本語に関しては、ほぼ完璧であるが、通常インタビューでは通訳を通す。『スポケン!』での2010年の年始の競技企画においても巻佑樹からも「お前、通訳来てんだから、通訳使えよ!」と突っ込まれていた。
  • 日本でのお気に入りの曲はKiroroの『長い間』で、自身も歌うことが多かった。

個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯オープン杯 期間通算
2001 パイサンドゥ 0 0
2002 5 1
2003 30 5
2004 ヴィトーリア 30 1
2005
2006 サントス 5 0
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2006 川崎 11 J1 19 4 2 1 2 0 23 5
2007 19 7 2 0 2 0 23 7
2008 名古屋 8 26 8 7 0 2 0 35 8
2009 22 4 1 0 3 0 26 4
2010 31 2 2 0 2 1 35 3
韓国 リーグ戦 リーグ杯FA杯 期間通算
2011 蔚山 13 Kリーグ 4 0 1 0 1 0 6 0
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯オープン杯 期間通算
2011 サンカエターノ 5 0
2012 レモ
通算 ブラジル
日本 J1 117 25 14 1 11 1 142 27
韓国 Kリーグ 4 0 1 0 1 0 6 0
総通算
国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
AFCACL
2007 川崎 11 7 3
2009 名古屋 8 8 1
通算 AFC 15 4

脚注

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  1. ^ a b c d e f 川崎フロンターレ. “F-スポット - ピックアッププレイヤー 弾丸~マギヌン~”. 2009年7月10日閲覧。
  2. ^ マギヌン”. J.League. 2023年11月6日閲覧。
  3. ^ 매그넘”. K League. 2023年11月6日閲覧。
  4. ^ a b 中日スポーツ (2007年12月17日). “マギヌン(川崎MF)獲得”. 2009年7月10日閲覧。
  5. ^ 中日スポーツ (2009年6月26日). “マギヌン、2カ月ぶり実践復帰”. 2009年7月10日閲覧。
  6. ^ 名古屋グランパス (2010年11月30日). “契約満了選手のお知らせ”. 2010年12月4日閲覧。
  7. ^ 中日スポーツ (2010年12月1日). “杉本とマギヌン、戦力外”. 2010年12月5日閲覧。
  8. ^ 名古屋グランパス (2010年12月3日). “マギヌン選手、帰国日のお知らせ”. 2010年12月4日閲覧。
  9. ^ 中日スポーツ (2008年3月5日). “マギヌン、ピクシー色に染まります ドリブルよりパスに重点”. 2009年7月10日閲覧。
  10. ^ テレビ朝日系やべっちFC
  11. ^ i.asahi.com (2008年6月25日). “マギヌン選手が無免許運転 J1名古屋、自宅謹慎に”. 2009年7月10日閲覧。
  12. ^ 日刊スポーツ (2008年6月28日). “名古屋幹部がマギヌンの不祥事で謝罪会見”. 2009年7月10日閲覧。
  13. ^ 中京テレビ放送SPORTS STADIUM 2009年10月18日放送

関連項目

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外部リンク

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