マイ・フレンズ・アンド・ミー〜バート・バカラックへの想い
『マイ・フレンズ・アンド・ミー〜バート・バカラックへの想い』 | ||||
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ディオンヌ・ワーウィック の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | R&B、アダルト・コンテンポラリー | |||
時間 | ||||
レーベル | コンコード・レコード | |||
プロデュース | デーモン・エリオット、テディ・ハーモン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ディオンヌ・ワーウィック アルバム 年表 | ||||
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『マイ・フレンズ・アンド・ミー〜バート・バカラックへの想い』(原題:My Friends & Me)は、アメリカ合衆国の歌手ディオンヌ・ワーウィックが2006年に発表したアルバム。全曲とも自身の持ち歌のリメイクで、多数の女性歌手がデュエット・パートナーに起用された。
背景
[編集]「涙の別れ道」に参加したグラディス・ナイトは、1986年のシングル・ヒット曲「愛のハーモニー」でもワーウィックと共演した[1][2]。「愛はいつまでも」は、1993年のアルバム『フレンズ・キャン・ビー・ラバーズ』でホイットニー・ヒューストンのデュエット・ナンバーとして発表された曲だが、本作ではワーウィックの孫に当たるシェイエンヌ・エリオット(本作をプロデュースしたデーモン・エリオットの娘)が起用された[1]。「世界の窓と窓」にゲスト参加したダ・ブラットは、イラク問題やハリケーン・カトリーナについて言及したラップを提供している[2]。「サン・ホセへの道」は、2003年に死去したサルサ歌手セリア・クルスとのデュエットで、ワーウィックが1998年に発表したアルバム『ディオンヌ・シングス・ディオンヌ』にも、クルスとの共演ヴァージョン(ミックスは異なる)が収録されている[1]。
シンディ・ローパーと共演した「マイケルへのメッセージ」、マイアと共演した「遥かなる影」、グラディス・ナイトと共演した「涙の別れ道」は、ワーウィックが2014年に発表したデュエット・アルバム『フィールズ・ソー・グッド』でも流用されている[3]。
反響・評価
[編集]アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200入りは果たせなかったが、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは66位に達し、『フレンズ・キャン・ビー・ラバーズ』(1993年)以来となるR&Bアルバム・チャート入りを果たした[4]。
ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「唯一オリジナルから劇的に変化した"The Windows of the World"は、4人ものゲスト・ボーカリストが参加し、歌詞の合間にダ・ブラットが世界情勢に関するラップを披露している。また、シンディ・ローパーが参加した静かなる嘆きの"Message to Michael"、ケリスが参加した"Raindrops Keep Fallin' on My Head"、ワイノナ・ジャッドが驚くほどスモーキーに歌った"Anyone Who Had a Heart"も聴き所である」と評している[5]。また、2006年12月18日付の『ピープル』誌のレビューでは「大部分は楽しめるが、時に的外れなこともある」と評されている[6]。
収録曲
[編集]- ウォーク・オン・バイ - "Walk On By" - 2:56
- with グロリア・エステファン
- マイケルへのメッセージ - "Message to Michael" - 3:00
- with シンディ・ローパー
- 遥かなる影 - "Close to You" - 4:01
- with マイア
- 涙の別れ道 - "I'll Never Love This Way Again" (Richard Kerr, Will Jennings) - 4:21
- with グラディス・ナイト
- 雨にぬれても - "Raindrops Keep Fallin' on My Head" - 2:28
- with ケリス
- 恋にめぐり逢い - "Déjà Vu" (Isaac Hayes, Adrienne Anderson) - 4:51
- この曲のみソロでの歌唱。
- 小さな願い - "I Say a Little Prayer" - 3:09
- with リーバ・マッキンタイア
- 恋するハート - "Anyone Who Had a Heart" - 3:45
- with ワイノナ・ジャッド
- 愛のめぐり逢い - "Then Came You" (Sherman Marshall, Phillip Pugh) - 3:27
- with リサ・タッカー
- ウィッシン・アンド・ホーピン - "Wishin' and Hopin'" - 3:04
- with オリビア・ニュートン=ジョン
- 愛はいつまでも - "Love Will Find a Way" (Damon Elliott, Terry Steele) - 4:58
- with シェイエンヌ・エリオット
- 世界の窓と窓 - "The Windows of the World" - 3:28
- with デボラ・コックス、ダ・ブラット、シャンテ・ムーア、アンジー・ストーン
- サン・ホセへの道 - "Do You Know the Way to San Jose" - 5:46
- with セリア・クルス
参加ミュージシャン
[編集]ゲスト・ボーカリストに関しては上記「収録曲」参照。
脚注・出典
[編集]- ^ a b c 日本盤CD (UCCM-2003)ライナーノーツ(越谷政義、2006年11月)
- ^ a b “Warwick Surrounded By Stars On Duets Album”. Billboard (2006年10月12日). 2018年9月16日閲覧。
- ^ 小池宏和 (2014年11月3日). “デビューから50年を越えるディオンヌ・ワーウィックによる名曲&名シンガーだらけのデュエット作の聴き方”. Billboard Japan. 2018年9月16日閲覧。
- ^ “Dionne Warwick - Awards”. AllMusic. 2016年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月16日閲覧。
- ^ Bush, John. “My Friends & Me - Dionne Warwick”. AllMusic. 2018年9月16日閲覧。
- ^ “Picks and Pans Review: Quick Cuts”. People. Meredith Corporation (2006年12月18日). 2018年9月16日閲覧。
外部リンク
[編集]- マイ・フレンズ・アンド・ミー〜バート・バカラックへの想い - Discogs (発売一覧)