ポートレベル操船訓練センター
ポートレベル操船訓練センター(ポートレベルそうせんくんれんセンター)とはフランスのマンモスタンカー、コンテナ船、LNG輸送船、客船等の水先案内人を養成する訓練所である。
この訓練施設で使用される乗用船舶模型は1/25である。運河や湾や外洋が再現されている。(Sogreah)この種の施設としては世界初のものである。この訓練所は1967年にフランスのグルノーブル近郊にLaboratoire Dauphinois d'Hydraulique (現Artelia)によって設立された。
訓練コースは正式な水先案内人によって指導される。1967年以来、世界中から6500人以上の水先案内人、船長、航海士が訓練を行った。フランス人、欧州人、オーストラリア人、ブラジル人、北アメリカ人の水先案内人の90%近くがこの訓練所の生徒だった。
有人の船舶模型訓練は現在、国際海事機関の2005年12月の Resolution A 960 (23)によって推奨されている。
施設はJohn McPheeによる The Atlantic Monthlyの記事に掲載され、同様に彼の著書であるUncommon Carriersで出版された。
歴史
[編集]訓練所の起源は50年代にさかのぼる、ポートレベルの親会社であるSogreahは模型船舶を使用して操船の実習を行っていた。
1960年代末にタンカーの操船の必要性によりエッソが設立した。1967年から1970年にSogreahによって設立された。
船舶模型
[編集]乗船する模型は小さいが、実物と同様の挙動を示すように出来ている。
湖
[編集]グルノーブル近くのアルプスのふもとにある。1/25スケールの操船の実習に用いられる。
艦隊
[編集]模型船舶は1/25スケールに統一されている。9隻あり、3隻のタグボートがある。それらはDGPSによって航路を追跡されている。
出典
[編集]- 長畑司、「操船シミュレータ」 『航海』 1972年 36巻 p.35-41, doi:10.18949/jinnavib.36.0_35, 日本航海学会
- John Mc Phee, 2006 - Uncommon carriers - pp43-65
- Michel R. Denis, 2006 - Récits insolites - p49 & p113
- The Nautical Institute, 1997 - On pilotage and shiphandling - p37, p181, p260, p280, p305
外部リンク
[編集]- Port Revel website
- AFCAN website
- Marine-Marchande.net website