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ボーイズ・アンド・ガールズ (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ボーイズ・アンド・ガールズ』
ブライアン・フェリースタジオ・アルバム
リリース
録音 1984年-1985年
イングランドの旗 ロンドン AIRスタジオ
バハマの旗 ナッソー コンパス・ポイント・スタジオ
Effanel Mobile Studio
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク RPMスタジオ
イングランドの旗 ロンドン Sarm West Studios
イングランドの旗 ロンドン The White House Studios
(ミキシング)
アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク ザ・パワー・ステーション
時間
レーベル イギリスの旗 EGレコード
アメリカ合衆国の旗 アトランティック・レコード
プロデュース ブライアン・フェリー、レット・デイヴィス
ブライアン・フェリー アルバム 年表
ベールをぬいだ花嫁
(1978年)
ボーイズ・アンド・ガールズ
(1985年)
ストリート・ライフ: ブライアン・フェリー&ロキシー・ミュージック・ベスト
(1986年)
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ボーイズ・アンド・ガールズ』(Boys and Girls)は、イングランドロックミュージシャンブライアン・フェリー1985年に発表した6作目のソロ・アルバムである[1][注釈 1]

解説

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経緯

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1983年にロキシー・ミュージックが解散した[2]後、フェリーは前作『ベールをぬいだ花嫁』(1978年)以来、約5年ぶりに新作ソロ・アルバムの制作に取り掛かった。彼はプロデューサーにレット・デイヴィスを迎えて1984年にレコ―ディングを開始したが、同年に父親を失って作業を中断せざるを得なかった。

1985年、本作は7か所のスタジオ[注釈 2]デヴィッド・ギルモアマーク・ノップラーナイル・ロジャーストニー・レヴィンデイヴィッド・サンボーンら総勢30人ものミュージシャンを迎えて2年の歳月をかけてようやく完成し、6月に発表された。

内容

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前々作に当たる通算4作目『イン・ユア・マインド (あなたの心に)』(1977年)に続いて、自作の新曲だけで構成された。

1985年4月、アルバム発表に先立って「スレイヴ・トゥ・ラヴ」がシングルで発表され[3]全英シングルチャートで最高位10位を記録[4]。本作は6月に発表され、全英アルバムチャートで2週間首位を記録し、チャートに10か月間留まった[5]。同年8月にデイヴィスとの共作「ドント・ストップ・ザ・ダンス」、11月に「ウィンドスウェプト」がシングル・カットされ[6][7][注釈 3]、全英シングルチャートでそれぞれ最高位21位、46位を記録した[8]

収録曲

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LP
Side One
#タイトル作詞・作曲時間
1.「センセイション(Sensation)」Bryan Ferry
2.「スレイヴ・トゥ・ラヴ(Slave To Love)」Ferry
3.「ドント・ストップ・ザ・ダンス(Don't Stop The Dance)」Ferry, Rhett Davies
4.「ウェイスト・ランド(A Waste Land)」Ferry
5.「ウィンドスウェプト(Windswept)」Ferry
合計時間:
Side Two
#タイトル作詞・作曲時間
1.「ザ・チョーズン・ワン(The Chosen One)」Bryan Ferry
2.「ヴァレンタイン(Valentine)」Ferry
3.「ストーン・ウーマン(Stone Woman)」Ferry
4.「ボーイズ・アンド・ガールズ(Boys And Girls)」Ferry
合計時間:
CD
#タイトル作詞・作曲時間
1.「センセイション(Sensation)」Bryan Ferry
2.「スレイヴ・トゥ・ラヴ(Slave To Love)」Ferry
3.「ドント・ストップ・ザ・ダンス(Don't Stop The Dance)」Ferry, Rhett Davies
4.「ウェイスト・ランド(A Waste Land)」Ferry
5.「ウィンドスウェプト(Windswept)」Ferry
6.「ザ・チョーズン・ワン(The Chosen One)」Ferry
7.「ヴァレンタイン(Valentine)」Ferry
8.「ストーン・ウーマン(Stone Woman)」Ferry
9.「ボーイズ・アンド・ガールズ(Boys And Girls)」Ferry
合計時間:

参加メンバー

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参加ミュージシャンの名前は名字のアルファベット順に列記されており、各々が演奏した楽器名と収録曲名は記載されていない。

Musicians:

Alfa Anderson, Jon Carin, Michelle Cobbs, Rhett Davies, Yanick Etienne, Bryan Ferry, Colleen Fitz-Charles, Lisa Fitz-Charles, Simone Fitz-Charles, Guy Fletcher, David Gilmour, Omar Hakim, Virginia Hewes, Ednah Holt, Neil Hubbard, Neil Jason, Chester Kamen, Mark Knopfler, Tony Levin, Jimmy Maelen, Martin McCarrick, Marcus Miller, Andy Newmark, Nile Rodgers, David Sanborn, Keith Scott, Alan Spenner, Anne Stephenson, Fonzi Thornton, Ruby Turner


Engineers
Assistants
  • Benjamin Armbrister
  • Carb
  • Steve Churchyard
  • Randy Ezratty
  • Dave Greenberg
  • Kevin Killen
  • Mike Krowiak
  • Bruce Lampcov
  • John Levell
  • Heff Moraes
  • Peter Revill
  • Kendal Stubbs
  • Mastered by Bob Ludwig at Masterdisk (New York City)
  • Mixed by Bob Clearmountain
  • Produced by Rhett Davies and Bryan Ferry
  • Art Direction: Bryan Ferry and Simon Puxley
  • Photography: Antony Price
  • Artwork by Cream

ライヴ・エイド

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同年7月13日、フェリーはウェンブリー・スタジアムで開催されたライヴ・エイドに出演した。バンドのメンバーは本作の制作に参加したニール・ハバード(ギター)、デヴィッド・ギルモア(ギター)、チェスター・ケイメン(ギター)、アンディ・ニューマーク(ドラム)、マーカス・ミラー(ベース)、ジミー・マーレン(パーカッション)、ジョン・カリン(キーボード)、ミシェル・コブス(ヴォーカル)、エドナ・ホルト(ヴォーカル)、フォンジ・ソ―ントン(ヴォーカル)だった。

本作の「センセイション」、「ボーイズ・アンド・ガールズ」、「スレイヴ・トゥ・ラヴ」、ロキシー・ミュージック時代のヒット曲であるジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」の計4曲が演奏された。

脚注

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注釈

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  1. ^ "For My Father Frederick Charles Ferry 1908-1984"と記載されている。
  2. ^ そのうち一箇所ではミキシングが行なわれた。
  3. ^ 以上3作のシングルのB面収録曲は、それぞれフェリー作の「ヴァレンタイン」、「ノクターン」、ヴァン・モリソン作の「クレイジー・ラヴ」で、いずれもアルバム未収録曲である。

出典

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  1. ^ Buckley (2004), p. 258.
  2. ^ Buckley (2004), p. 256.
  3. ^ Discogs”. 2024年11月22日閲覧。
  4. ^ Buckley (2004), p. 260.
  5. ^ Buckley (2004), p. 261.
  6. ^ Discogs”. 2024年11月22日閲覧。
  7. ^ Discogs”. 2024年11月22日閲覧。
  8. ^ Buckley (2004), pp. 260, 356.

引用文献

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  • Buckley, David (2004). The Thrill of It All: The Story of Bryan Ferry & Roxy Music. London: Andre Deutsch. ISBN 0-233-05113-9