ホールド・ミー・タイト
「ホールド・ミー・タイト」 | ||||||||||
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ビートルズの楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『ウィズ・ザ・ビートルズ』 | |||||||||
英語名 | Hold Me Tight | |||||||||
リリース | 1963年11月22日 | |||||||||
録音 |
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ジャンル | ロックンロール[1] | |||||||||
時間 | 2分32秒 | |||||||||
レーベル | パーロフォン | |||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||
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「ホールド・ミー・タイト」(Hold Me Tight)は、ビートルズの楽曲である。1963年に発売された2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録され、アメリカでは1964年に発売されたキャピトル編集盤『ミート・ザ・ビートルズ』に収録された。レノン=マッカートニー名義となっているが、主にポール・マッカートニーによって書かれた楽曲。アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』のセッションで初めて録音されたが、最終的に同作には収録されることはなかった[2]。
背景・レコーディング
[編集]「ホールド・ミー・タイト」は、1961年にマッカートニーが中心となって作曲された楽曲で、1963年までライブのレパートリーに含まれていた[3][4]。1963年2月11日に行なわれたアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』のためのセッションで録音されたが、最終的に同作への収録は見送られた[5]。その後、9月12日に9テイクで再録音された[6]。
マッカートニーとレノンは、本作に対して低く評価している。1980年代に行なわれたマーク・ルイソンとのインタビューで、マッカートニーは「あの曲のことはあまり覚えてないな。ただ『仕事』として書いた曲はあまり記憶に残ってないんだ」[7]と語っており、1997年に出版された『Paul McCartney: Many Years from Now』では「失敗作。アルバムの曲数稼ぎにしかならなかった」[8]と語っている。レノンは、1980年に行なわれた 『プレイボーイ』誌のインタビューで、「ポールの曲。僕も少しだけ手伝ったかもしれないけど…覚えてないな。本当につまらない曲で、どちらにせよ全然興味がなかった」と語っている[9]。
マッカートニーは、後に同名の異なる楽曲を書いており、この楽曲は『レッド・ローズ・スピードウェイ』にメドレー曲の1つとして発売された[10]。
評価
[編集]「ホールド・ミー・タイト」について、音楽評論家から低い評価を受けている[11]。ロイ・カーとトニー・タイラーは、共同で出版した著書『The Beatles: An Illustrated Record』で、本作をアルバムの中で最も貧弱な曲として挙げ、「曲の完成度に対するマッカートニーのビジョンが明らかに欠けていたから失敗した」と述べており、マッカートニーのボーカルについて「音程が外れている」と主張している[12]。一方で、イアン・マクドナルドは著書『Revolution in the Head』で、一部の悪評は不当とし、「低音を強調して大音量で再生すれば、バンドのライブ・サウンドを色濃く反映した圧倒的なモータリック・ロッカーになる」と述べている[11]。
『ローリング・ストーン』誌に寄稿したロブ・シェフィールドは、本作について「ぞっとさせる」と評している[13]。
クレジット
[編集]※出典[4]
- ポール・マッカートニー - ボーカル、ベース、ハンドクラップ
- ジョン・レノン - ハーモニー・ボーカル、リズムギター、ハンドクラップ
- ジョージ・ハリスン - バッキング・ボーカル、リードギター、ハンドクラップ
- リンゴ・スター - ドラム、ハンドクラップ
- ジョージ・マーティン - プロデュース
- ノーマン・スミス - エンジニア
カバー・バージョン
[編集]- ザ・トレジャーズ - 1963年にフィルズ・レコードよりシングル盤として発売[14]。
- トッド・ラングレン - 1998年に発売されたアルバム『Somewhere, Anywhere: The Unreleased Tracks』に収録[15]。
- エヴァン・レイチェル・ウッド - 2007年に発売された映画『アクロス・ザ・ユニバース』のサウンドトラック・アルバムに収録[16]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Womack 2014, p. 71.
- ^ Lewisohn 1988, p. 24.
- ^ Harry 2000, pp. 524–525.
- ^ a b MacDonald 2005, p. 71.
- ^ Guesdon & Margotin 2014, p. 14.
- ^ Rowley 2013, p. 75.
- ^ Lewisohn 1988, p. 10.
- ^ Miles 1997, p. 83.
- ^ Sheff 2000, p. 171.
- ^ Benitez 2010, p. 47.
- ^ a b MacDonald 2005, p. 72.
- ^ Carr & Tyler 1975, p. 24.
- ^ “The Beatles: Album Guide”. Rolling Stone. 2011年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月30日閲覧。
- ^ Rovang, Martin. “In and Out of the Shadows”. 2006年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月30日閲覧。
- ^ Prato, Greg. Somewhere, Anywhere: The Unreleased Tracks - Todd Rundgren | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年7月30日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Across the Universe [Original Soundtrack] - Various Artists | Songs, Reviews, Credits”. AllMusic. All Media Network. 2021年7月30日閲覧。
参考文献
[編集]- Benitez, Vincent Perez (2010). The Words and Music of Paul McCartney: The Solo Years. Praeger. ISBN 0-3133-4969-X
- Carr, Roy; Tyler, Tony (1975). The Beatles: An Illustrated Record. New York: Harmony Books. ISBN 0-5175-2045-1
- Guesdon, Jean-Michel; Margotin, Philippe (2014). All The Songs: The Story Behind Every Beatles Release. Running Press. ISBN 1-6037-6371-6
- Harry, Bill (2000). The Beatles Encyclopedia: Revised and Updated. London: Virgin Publishing. ISBN 0-7535-0481-2
- Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. ISBN 0-5175-7066-1
- MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (2nd Revised ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 1-8441-3828-3
- Rowley, David (2013). All Together Now: The Abc of the Beatles Songs and Albums. ISBN 1-7808-8440-0
- Sheff, David (2000). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. St Martin's Griffin. ISBN 0-3122-5464-4
- Womack, Kenneth (2014). Long and Winding Roads: The Evolving Artistry of the Beatles. Bloomsbury Publishing. ISBN 1-6289-2515-9
外部リンク
[編集]- Hold Me Tight - The Beatles