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ホワイトアバリオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホワイトアバリオ
欧字表記 White Abarrio
品種 サラブレッド
性別
毛色 芦毛
生誕 2019年3月18日(6歳)
Race Day
Catching Diamonds
母の父 Into Mischief
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 スペンドスリフトファーム
馬主 Clap Embroidery
→C2 Racing Stable & La Milagrosa Stable
→C2 Racing Stable & Antonio Pagnano
→C2 Racing Stable
Prince Faisal bin Khaled bin Abdulaziz Al-Saud
Pagnano, Antonio
調教師 Carlos Perez
→Saffie Joseph Jr.
リチャード・ダトロー・ジュニア
→Saffie Joseph Jr.
競走成績
生涯成績 20戦9勝
WBRR M124 - I122 / 2023年[1]
勝ち鞍
G1 フロリダダービー 2022年
G1 ホイットニーS 2023年
G1 BCクラシック 2023年
G1 ペガサスWC 2025年
G3 ホーリーブルS 2022年
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ホワイトアバリオ White Abarrio2019年3月18日 - ) はアメリカ合衆国競走馬。主な勝ち鞍は2022年フロリダダービー2023年ホイットニーステークスブリーダーズカップクラシック2025年ペガサスワールドカップ

経歴

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デビュー前

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2020年のOBSウインターミックスセールに出場し7,500ドルで販売された。さらに2021年のOBS3月セールで4万ドルにて転売された。

2~3歳時

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ホワイトアバリオは当初カルロス・ペレス調教師の馬主組織であるクラップエンブロイダリーに所属していたが、デビュー戦の勝ちっぷりが目に留まり、C2レーシングに「6桁の数字」で非公開に売買され、サフィー・ジョセフ厩舎に移動することになった。

その後G3を楽勝して4戦3勝で迎えたフロリダダービーを快勝し[2]ケンタッキーダービーに向かうが16着に惨敗、以降勝ちきれない競馬が続いた。

4歳時

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古馬になると初戦のペガサスワールドカップに出走したがここも8着に惨敗。仕切り直しに3月の短距離戦に出走したところ久々の勝利を挙げ、陣営は5月のマイルG1メトロポリタンハンデキャップを狙うことにした。ところがこの頃チャーチルダウンズ競馬場で出走した同厩の2頭が立て続けに突然死した。当時チャーチルダウンズ競馬場では馬の死亡事故が多発していたため、サフィー・ジョセフ厩舎は無期限の出走停止処分を受けてしまう。ホワイトアバリオの主戦場である東海岸での出走には影響がなかったが、馬主はホワイトアバリオの出走機会が減るリスクを考え、結果リチャード・ダトロー・ジュニア厩舎に転厩することになった[3](なお検死報告で馬に問題がなかったため、ジョセフの処分は解除されている)。

転厩初戦のメトロポリタンハンデキャップは3着に敗退したものの、ダトロー調教師の感触としては悪いものではなかったらしく、2戦目のホイットニーステークスでは2番手追走から直線で突き抜け、当時6連勝中だったコディーズウィッシュなどの強豪相手に6馬身以上の差をつけ圧勝した[4]

この圧勝を受けダトロー調教師はホワイトアバリオは間隔を空けて走らせた方がよいという結論に至り、ブリーダーズカップ・クラシックに照準を定めた陣営は、前哨戦を使わず直行させることにし、一般的な遠征馬よりもずっと早い9月中旬に当年のBC開催競馬場である西海岸のサンタアニタパーク競馬場に移動させ入念に乗り込んだ[5]。迎えたブリーダーズカップ・クラシックでは本命に支持されると3番手から早めに進出し直線で先頭に立ち、追撃するデルマソトガケを1馬身抑えて勝利した[6][7]

5歳時

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5歳になって間もなく関係者がホワイトアバリオの所有権の一部をサウジアラビアのファイサル殿下に売却したことが分かった。所有権の過半数は依然として元の馬主が保有し、そのうえで同馬は殿下の勝負服でサウジカップに出走し、サウジカップ後はドバイワールドカップを目指す意向も示した[8]。そして予定通りサウジカップに出走したが、ここで10着に大敗する。このためドバイ遠征は中止となり、帰国後は6月のメトロポリタンハンディキャップに出走するも5着に敗退する。この結果、馬主はホワイトアバリオをジョセフ厩舎へ再転厩させることを決定した[9]

レースに復帰するためにサラトガで数回調教を積まれたが、ジョセフはこの馬にはもう少し時間が必要と考えた。レースに復帰したのは11月22日で、7ハロンの短距離だったが10馬身1/4差で楽勝、続く12月末の同距離のG3では出負けし後方からの競馬となり2着に敗れた[10]

6歳時

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6歳初戦のペガサスワールドカップでは道中5番手でレースを進め、直線入り口で逃げるサウジクラウンを捕まえると突き抜け、2着のロックトに6馬身1/4差を付けて快勝した[11]

ホワイトアバリオ血統 (血統表の出典)
父系 シアトルスルー系

Race Day
2011 芦毛
父の父
Tapit
2001 芦毛
Pulpit A.P. Indy
Preach
Tap Your Heels Unbridled
Ruby Slippers
父の母
Rebalite
2004 鹿毛
More Than Ready Southern Halo
Woodmans Girl
Lucky Spell In Reality
Wealth of Nations

Catching Diamonds
2015 鹿毛
Into Mischief
2005 鹿毛
Harlan's Holiday Harlan
Christmas in Aiken
Leslie's Lady Tricky Creek
Crystal Lady
母の母
Grand Breeze
2005 栗毛
Grand Slam Gone West
Birght Candles
Breeze Lass It's Freezing
Faneuil Lass
母系(F-No.) (FN:9-e)
5代内の近親交配 Mr. Prospector 5×5 = 6.25%


脚注

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  1. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
  2. ^ 米G1フロリダダービー、ホワイトアバリオが重賞連勝でKYダービーへ前進 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2022年4月3日閲覧。
  3. ^ 米G1馬ホワイトアバリオ、出走停止処分のジョセフ厩舎から転厩 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年5月25日閲覧。
  4. ^ ホワイトアバリオ、米G1ホイットニーSを圧勝で復活の狼煙 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年8月6日閲覧。
  5. ^ Dutrow Ecstatic About BC Classic Hopeful White AbarrioBlood Horse” (英語). 2023年10月15日閲覧。
  6. ^ 【BCクラシック】ホワイトアバリオが押し切り、デルマソトガケは大金星へあと一歩 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年11月5日閲覧。
  7. ^ White Abarrio Scores Decisively in BC ClassicBlood Horse” (英語). 2023年11月4日閲覧。
  8. ^ 米年度代表馬候補ホワイトアバリオ、ファイサル殿下との共同所有に| JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年1月20日閲覧。
  9. ^ 惨敗続きのBCクラシック覇者ホワイトアバリオは転厩…前所属ジョセフ厩舎へ | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2024年6月10日閲覧。
  10. ^ 米G3ミスタープロスペクターS、圧倒的人気のホワイトアバリオは発馬後手で2着 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2025年1月5日閲覧。
  11. ^ White Abarrio Overpowers Rivals in Pegasus World CupBlood Horse” (英語). 2025年1月25日閲覧。

外部リンク

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