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ホウボウ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホウボウ属
ホウボウ属の一種 Cheliodonichthys sp.[注 1]
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: カサゴ目 Scorpaeniformes
: ホウボウ科 Triglidae
: ホウボウ属 Chelidonichthys
学名
Chelidonichthys
Kaup, 1873
タイプ種
Trigla hirundo
Linnaeus, 1758
シノニム[1]

ホウボウ属 (学名:Chelidonichthys) は、ホウボウ科の下位分類群の1つ。東大西洋、インド洋、西太平洋に分布する。

分類

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1873年にドイツ動物学者であるヨハン・ヤーコプ・カウプによって記載された。1896年、デイビッド・スター・ジョーダンバートン・ウォーレン・エバーマンTrigla hirundo を本属のタイプ種に指定した。T. hirundo は現在タブ・ガーナードのシノニムとなっている[1][2]。属名は「chelidon (ツバメ)」と「ichthys (魚)」を組み合わせたもので、翼のような胸鰭に由来し、タイプ種の種小名である「hirundo (ツバメ)」も同義である[3]

分布

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大西洋東部、地中海インド洋、西太平洋に分布する[4]

形態

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背鰭基部の板状構造は棘条部のみにある。側線鱗数は60で、体と尾柄の鱗は小さく、頭部に鱗は無い。後頭部には深い溝がある[5]。最大種はタブ・ガーナードで全長75 cmに達し、最小種はツマリホウボウで、最大でも15 cm程度[4]

下位分類

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3亜属に10種が分類される[3][4]

脚注

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注釈

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  1. ^ Commonsではホウボウとされていたが、撮影地とされるポルトガルには分布しないため誤同定の可能性がある。よって暫定的に本属の一種としておく。

出典

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  1. ^ a b Triglinae CAS - Eschmeyer's Catalog of Fishes Triglinae”. researcharchive.calacademy.org. 2024年5月1日閲覧。
  2. ^ CAS - Eschmeyer's Catalog of Fishes Chelidonichthys”. researcharchive.calacademy.org. 2024年5月1日閲覧。
  3. ^ a b Order Perciformes (Part 12): Suborder Triglioidei: Families Triglidae and Peristediidae”. The ETYFish Project Fish Name Etymology Database. Christopher Scharpf and Kenneth J. Lazara (10 June 2021). 1 May 2024閲覧。
  4. ^ a b c Froese, Rainer, and Daniel Pauly, eds. (2024). Species of Chelidonichthys in FishBase. May 2024 version.
  5. ^ Richards W.J. (1999). “Triglidae Gurnards, sea robins (also, armoured gurnards, armoured sea robins)”. In K.E. Carpenter; V.H. Niem. FAO species identification guide for fishery purposes. The living marine resources of the Western Central Pacific. Vol. 4. Bony fishes part 2 (Mugilidae to Carangidae). Rome, FAO. pp. 2359-2363. ISBN 92-5-104301-9. https://www.fao.org/3/x2400e/x2400e00.htm 

関連項目

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