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ペペロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アーモンド味のペペロ

ペペロ빼빼로、pepero)は、韓国ロッテグループ傘下のロッテウェルフードが発売しているスナック菓子である。

日本では1986年から一時期、CGCジャパンを通じて加盟するスーパーマーケットで販売を行なっていた[1]。その後、一部のコリアタウンなど、韓国系のスーパーマーケットなどでしか販売されていなかったが、2014年には日本向けにパッケージを変更した『ペペロスティック』として日本のロッテによる輸入品がローソンストア100系列を中心に流通しているほか、『チョコプレッツェル』として再びCGCジャパンが加盟するスーパーマーケットで売られるようになった。

概要

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ペペロは細長いスティック形状のプレッツェルにチョコレートがコーティングされたスナック菓子である。1983年にロッテウェルフードから発売され、2024年時点で世界50カ国以上に輸出されている[2]

韓国ではメジャーなスナック菓子であるが、2012年にパッケージデザインが大幅にリニューアルされるまでは[3]、見た目・風味・パッケージデザインが江崎グリコが発売しているポッキーと瓜二つだった。さらにペペロが発売されたのが1983年なのに対しポッキーが発売されたのが1966年であることから、日韓双方から「ペペロはポッキーのコピー商品ではないか」との疑惑が常に持たれており[4][5]、韓国の新聞であるハンギョレでもこの問題を取り上げている[6]が、製造元の韓国ロッテ広報は否定している。なお、ポッキーが韓国内で正式発売されたのは2013年からであり、江崎グリコとヘテ製菓食品との合弁会社であるグリコヘテから発売されている。

2014年から2017年まではEXOのサブユニットEXO-Kが、広告モデルを務めていた[7]。2023年からはNewJeansがブランドアンバサダーを務めている[2]

ペペロデー

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韓国では11月11日ペペロデー(ペペロの日)という、友人同士でペペロを交換し合うイベントがある。ペペロデーの由来は1994年頃に釜山の女子中学生が数字の「1」がペペロの形に似ていることから「ペペロのようにスリムになろう」という意味で交換し始めたとされる。その後、販売元の韓国ロッテが率先して宣伝を行なった結果、韓国ではバレンタインデーホワイトデーを超えて1年で最も大きなデーマーケティングの記念日となった。 性別ごとに購買層が異なるバレンタインデーやホワイトデーとは違って男女共に人気が高く、コンビニの売り上げも1年の中でこの日が最も多い。

特に、2011年11月11日のペペロデーは、「ミレニアム・ペペロデー(밀레니엄 빼빼로데이)」と称して大規模な宣伝がなされ、高額商品なども発売された[8]

日本では、同じく形が数字の「1」に似ていることから、11月11日をポッキー&プリッツの日と江崎グリコにより定められている(1999年(平成11年)に制定。そのため、初のポッキー&プリッツの日は平成11年11月11日である)。しかし、イベントというよりは記念日であり、韓国におけるペペロデーと比較するとひっそりとしたものである。

販売差し止め訴訟

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2014年にペペロの高級版として発売された「プレミア ペペロ」の箱の形やデザインがグリコのポッキーの高級版である「バトンドール」のものと酷似しているとして、韓国の裁判所に販売の差し止めを求める訴訟を起こされた[9][10]

2015年8月23日、ソウル中央地方裁判所は「包装箱の各面の配色や正面にチョコレート菓子を配置した点など両社の全体的なデザインは極めて似ている」「双方は競争関係にあり、今後ポッキーが(韓国内で)販売する可能性が高い点などを考慮すれば特許を侵害している可能性がある」としてロッテ側敗訴の判決を下した。ただし、ロッテは「プレミア ペペロ」は期間限定の企画商品であり、現在は販売されておらず、今後再販する計画も無いとしている [11][12]

商品一覧

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公式ウェブサイトに記載されている商品は以下の通り[13]

  • チョコレート
  • クランキー
  • アーモンド
  • ホワイトクッキー
  • ヌードクリームチーズ
  • ヌードチョコレート(日本ロッテの「トッポ」と同じ)
  • チョコクッキー
  • クランキーグラノーラ

関連項目

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脚注

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  1. ^ 日経流通新聞』1986年2月13日付、5頁。
  2. ^ a b 정석준 (2024年11月5日). “타임스퀘어 장식한 뉴진스 빼빼로, 롯데웰푸드의 큰그림 있었다” (朝鮮語). 헤럴드경제. 2024年11月9日閲覧。
  3. ^ 日韓わったがった ―韓国で、はたらく。 第76回~フミ・ササダさん(ブラビス)”. コネスト (2013年12月4日). 2022年11月13日閲覧。
  4. ^ On Pepero Day, a Japanese Rival Lurks The Wall Street Journal, Nov 11, 2013
  5. ^ Pocky maker claims Korean snack ripped off its packaging design, and it’s hard to disagree Casey Baseel, Rocket News 24, Feb 4, 2015
  6. ^ セウカンもペペロも「類似品」だった
  7. ^ ロッテ製菓ペペロ、人気グループ「EXO-K」登場の3Dホログラム映像公開”. wowkorea.jp (2016年6月27日). 2017年9月18日閲覧。
  8. ^ 빼빼로데이 '천년' vs '백년'..네티즌 논란”. 연합뉴스 (2011年11月10日). 2022年11月13日閲覧。
  9. ^ “【ビジネスの裏側】韓国で“ポッキー”めぐる甘くない対決…グリコがロッテを提訴(1/3ページ)”. 産経WEST. (2015年1月28日). https://web.archive.org/web/20150128095559/http://www.sankei.com/west/news/150128/wst1501280005-n1.html 
  10. ^ “【漂流本線日本海】韓国発、グリモリ事件 パクり商品続々”. ZAKZAK. (2015年2月6日). https://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150206/dms1502060830002-n1.htm 
  11. ^ ロッテ製菓がデザイン盗用、ソウル地裁で江崎グリコに勝訴判決ハンギョレ日本語版 2015年8月24日
  12. ^ “ロッテ製菓のペペロ・プレミア、日本製品模倣の判決”. 中央日報. (2015年8月24日). https://japanese.joins.com/JArticle/204778 
  13. ^ 롯데웰푸드” (朝鮮語). 롯데웰푸드. 2024年11月9日閲覧。

外部リンク

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