ペドロ・レビーラ
中日時代 (2022年7月29日 マツダスタジアム) | |
基本情報 | |
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国籍 | キューバ |
出身地 | グアンタナモ州グアンタナモ |
生年月日 | 1999年3月23日(25歳) |
身長 体重 |
175 cm 100 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 一塁手、外野手 |
初出場 | NPB / 2022年7月30日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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派遣歴 | |
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この表について
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ペドロ・パブロ・レビーラ・レイバ(Pedro Pablo Revilla Leyva、1999年3月23日 - )は、キューバ共和国グアンタナモ州グアンタナモ出身の野球選手(一塁手、外野手)。右投右打。
経歴
[編集]キューバ時代
[編集]2017年にセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルのインディオス・デ・グアンタナモと契約し、同年にデビューした。
2021-2022シーズンは74試合の出場で26本塁打を記録した[1]。
中日時代
[編集]2022年5月28日に中日ドラゴンズとの育成契約が大筋合意に達していることが明らかとなった[2]。その後、6月15日に正式に中日と育成選手契約を締結したことが発表された[3]。7月27日に支配下選手登録された。背番号は94[4][5]。入団会見では「1軍で出るのが目標だった。チームが支配下にしてくれて感謝したい」 「オオタニ選手のようになりたい」と語った[6]。同月30日の広島東洋カープ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)において「6番・左翼」で一軍デビューし、第二打席でドリュー・アンダーソンから、左翼席後方へ来日初安打となるソロ本塁打を放った[7][注 1]。この試合の8回には九里亜蓮から適時打を打ち、2安打2打点を記録してチームの勝利に貢献[9]。ヒーローインタビューを受けた[9]。8月7日の横浜DeNAベイスターズ戦(バンテリンドーム ナゴヤ)ではフェルナンド・ロメロから先制点(決勝点)となる左前適時打を打って本拠地で初打点を記録した[10]。同年は一軍では21試合に出場したが、最終的に打率.203、1本塁打、3打点という低調な成績に終わった。シーズン終了後は翌年は再び育成選手として契約する予定であることが複数のメディアで報じられ[11]、12月1日には背番号が94から209に変更することが発表された[12]。規約により12月2日に一旦自由契約公示された[13]。
2023年3月24日、ウエスタン・リーグの対阪神タイガース第1回戦で、見逃した球をストライクと球審に判定されたことに対して、バットでラインを引く行為を働き、侮辱行為として退場を宣告された。二軍監督・片岡篤史は「判定に不服だったわけじゃなくて、ここのコースは振っちゃだめという目付けとして引いたみたい。日本ではそれが侮辱行為になるということは知らなかったみたい」と日本野球に対する認識不足だったと弁明した[14]。同月27日、NPBより厳重注意と制裁金5万円を科すことが発表された[15]。この年は48試合で打率.188、3本塁打の成績を残していたが、9月に突如音信不通となった[16]。オフには、育成契約への切り替え後1年経過による自由契約となった。
中日退団後
[編集]中日退団後はドミニカ共和国に渡り、MLBとの契約に向けてトレーニングを続けている[17]。
選手としての特徴
[編集]キューバ国内リーグでは1シーズン(74試合)で26本塁打を記録したパワーヒッターであり、捕手兼一塁手として試合に出場していた[18]。中日時代の2022年は捕手は言語の壁などがあること、一塁手は4番打者であるダヤン・ビシエドが守っていたことから[19]、立浪和義監督の方針で左翼手として起用された[20][注 2]。8月5日の横浜DeNAベイスターズ戦(バンテリンドーム ナゴヤ)ではまずい守備があった[22][注 3]が、その後は大西崇之外野守備走塁コーチとともに守備練習を重ね[22][24][25]、同月17日の広島東洋カープ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)では坂倉将吾の打球を跳びながら捕球する好守備を披露した[24][25]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2022 | 中日 | 21 | 66 | 64 | 1 | 13 | 2 | 0 | 1 | 18 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 30 | 3 | .203 | .227 | .281 | .509 |
通算:1年 | 21 | 66 | 64 | 1 | 13 | 2 | 0 | 1 | 18 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 30 | 3 | .203 | .227 | .281 | .509 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | 中日 | 19 | 26 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 19 | 26 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]NPB
[編集]- 初記録
- 初出場・初先発出場:2022年7月30日、対広島東洋カープ16回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、6番・左翼手で先発出場
- 初打席:同上、2回表にドリュー・アンダーソンから二ゴロ併殺打[26][27]
- 初安打・初本塁打・初打点:同上、5回表にドリュー・アンダーソンから左越ソロ
背番号
[編集]- 212(2022年6月22日 - 7月26日)
- 94(2022年7月27日 - 同年終了)
- 209(2023年)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “【中日】立浪監督がキューバ大砲レビージャ獲得認める「初めは育成」富山タバーレス投手も獲得へ”. nikkansports.com. 2022年5月29日閲覧。
- ^ “【中日】新『大砲』候補、レビージャ内野手と大筋合意 立浪監督「キューバリーグ70数試合で26発」:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2022年5月29日閲覧。
- ^ “新外国人選手(育成)の契約について”. 中日ドラゴンズ (2022年6月15日). 2022年6月15日閲覧。
- ^ “ペドロ・レビーラ選手、ギジェルモ・ガルシア選手を支配下登録”. 中日ドラゴンズ (2022年7月27日). 2022年7月27日閲覧。
- ^ “【中日】育成のレビーラ、ガルシアと支配下契約 立浪監督はどちらかをベンチ入りさせ日替わりで起用の方針”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. (2022年7月27日) 2022年7月27日閲覧。
- ^ “【中日】大砲候補のレビーラ、ガルシアが支配下登録会見「オオタニ選手のようになりたい」”. スポーツ報知 (2022年7月27日). 2022年9月9日閲覧。
- ^ “「6番・左翼」初スタメンの新外国人レビーラがデビュー戦本塁打 「完璧だね。最高の気分」【中日】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. (2022年7月30日) 2022年7月30日閲覧。
- ^ “「パッカーンという間違いがあるでしょ?」立浪監督の予言的中!! レビーラが衝撃の“デビュー弾” 【中日】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年7月31日). 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
- ^ a b “【中日】レビーラが衝撃「場外弾」デビュー、立浪監督「期待以上の働きをしてくれた」”. 日刊スポーツ (nikkansports.com). 日刊スポーツ新聞社 (2022年7月30日). 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
- ^ “【中日】レビーラ、本拠地初打点が決勝点 「望んでいたチームの勝利に貢献できた」”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年8月8日). 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
- ^ “中日がレビーラ、ガルシアと来季支配下契約結ばず 育成に“逆戻り”を通告”. Full-Count (2022年10月30日). 2022年12月4日閲覧。
- ^ “【中日】石川昂の「2」→「25」など9選手の背番号変更発表 高松が「0」→「51」後藤は「00」→「53」”. 中日スポーツ (2022年12月1日). 2022年12月4日閲覧。
- ^ “2022年度 自由契約選手 公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2022年12月2日). 2022年12月2日閲覧。
- ^ “『侮辱行為』で退場の中日・レビーラは“認識不足”だった?片岡篤史2軍監督「知らなかったみたい」”. 中日スポーツ. (2023年3月24日) 2023年3月28日閲覧。
- ^ “中日・レビーラに厳重注意と罰金5万円 球審判定に侮辱行為、NPBが制裁発表”. Full-Count. (2023年3月27日) 2023年3月28日閲覧。
- ^ “中日育成レビーラ行方不明?練習にも姿を見せず、今後はキューバ野球連盟との関係を持たずメジャー契約を目指す予定か”. 中日スポーツ. (2023年9月27日) 2023年3月28日閲覧。
- ^ José Alberto Portela Aportela (2024年9月16日). “Más cerca de MLB: Cubano Pedro Pablo Revilla TIENE Showcase (Fuentes)”. Swing Completo. 2024年9月22日閲覧。
- ^ “【中日】レビーラが衝撃「場外弾」デビュー、立浪監督「期待以上の働きをしてくれた」”. 日刊スポーツ. (2022年7月30日) 2022年8月3日閲覧。
- ^ “真面目で力持ち 中日新外国人レビーラ、パワフルな打撃は魅力たっぷり 左翼守備は伸びしろたっぷり”. スポニチ Sponichi Annex 野球. スポーツニッポン新聞社 (2022年8月8日). 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
- ^ “立浪監督「左翼・レビーラ」スタメン起用方針 守備も打撃も粗さあるが可能性秘めている【中日】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年8月5日). 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
- ^ “中日3連敗 レビーラの左翼起用が裏目に…拙守で不運な失点重ねる 対DeNA大貫は4戦4敗”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年8月5日). 2023年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月4日閲覧。
- ^ a b c d “【中日】前夜拙守のレビーラが早出特訓 岡林“先生”がお手本として参加”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年8月6日). 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
- ^ a b c “中日・外野の拙守が響き3連敗…平松氏「この守備をされたらピッチャーは困りますよ」”. BASEBALL KING (2022年8月6日). 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
- ^ a b “【中日】左翼レビーラ、練習の成果見せた!坂倉将吾の打球好捕 大西コーチ「めちゃくちゃうれしかった」”. スポーツ報知 (hochi.news). 報知新聞社 (2022年8月17日). 2023年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月4日閲覧。
- ^ a b “【中日】レビーラ、守備で好プレー 大西外野守備走塁コーチとの連日の早出練習に「成果が少し出たかな」”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年8月18日). 2023年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月4日閲覧。
- ^ “中日・レビーラ 初打席は併殺打もSNSでは「打球速え」「選球眼よかったしね」など期待の声”. 日テレNEWS (ntv.co.jp). 日本テレビ放送網株式会社 (2022年7月30日). 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
- ^ “2022年7月30日(土) 広島 - 中日 16回戦 18時00分開始”. 中日ドラゴンズ オフィシャルウェブサイト (dragons.jp). 中日ドラゴンズ. 2023年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月3日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference (Register)
- 個人年度別成績 P.レビーラ - NPB.jp 日本野球機構
- “選手名鑑 ペドロ・レビーラ”. 中日ドラゴンズ オフィシャルウェブサイト (dragons.jp). 中日ドラゴンズ. 2023年8月3日閲覧。
- Pedro Pablo Revilla Leyva (@27revilla) - Instagram