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ベルガモ-ヴィッラ・ダルメ・トラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベルガモ-ヴィッラ・ダルメ・トラム
シンボルマーク
基本情報
イタリアの旗 イタリア
ロンバルディア州の旗 ロンバルディア州
所在地 ベルガモ
ポンテラーニカ
ソリーゾレ
アルメ
ヴィッラ・ダルメ
種類 ライトレール[1][2]
路線網 1系統(予定)[1][2][3]
停留場数 17箇所(T1号線との共有電停を含む)[1][2][3]
路線番号 T2号線[1][2][3]
開業 2026年(予定)[1][3]
運営者 ベルガモ電気軌道会社イタリア語版[1][2][3]
車両基地 1箇所[2][3]
使用車両 フォアシティ・クラシック[1][2][3][4]
路線諸元
路線距離 11.5 km[1][2][3]
最高速度 70 km/h[1][2]
路線図
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ベルガモ-ヴィッラ・ダルメ・トラムイタリア語: Tranvia Bergamo-Villa d'Almè)は、イタリアの都市・ベルガモヴィッラ・ダルメを結ぶライトレールT2号線という系統名が与えられ、ベルガモ電気軌道会社イタリア語版(Tramvie Elettriche Bergamasche、TEB)により2026年からの営業運転開始を予定している[1][2][3]

歴史

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ベルガモから複数の自治体を経由しヴィッラ・ダルメを結ぶライトレールの建設計画が開始されたのは、2016年にベルガモ電気軌道や沿線となる自治体の関係者による建設計画の署名であり、2018年にはベルガモ電気軌道とベルガモ市が共同で実現可能性に関するプロジェクトを発表し、以降最終的な路線の設計や沿線の開発に関する検討が実施された[2][3][5]

工事は2024年から始まっており、2026年6月までに線路の敷設、車庫の設置などが実施され、同年に営業運転を開始する予定である。そのうち大半の区間については1966年まで存在したブレンバーナ渓谷線イタリア語版(Ferrovia della Valle Brembana)と呼ばれる鉄道路線の廃線跡を活用している。また、工事に合わせて線路に沿った自転車道の設置や植樹といった沿線の整備も進められる事になっている。これらの建設に際しては、イタリアの公共事業・運輸省英語版や経由する州や都市、自治体からの支援を受けている[1][2][3]

路線

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ベルガモ-ヴィッラ・ダルメ・トラム(T2号線)の全長は11.5 kmで、そのうちベルガモ市内の起点となるベルガモ駅イタリア語版(Bergamo FS) - サン・フェルモ(San Fermo)電停までの約1.5 kmの間は既存のライトレール路線(ベルガモ-アルビーノ・トラム、T1号線)と線路を共有する一方、T2号線に合わせて建設されるブロンゼッティ(Bronzetti)電停からヴィッラ・ダルメ・カポリネア(Villa d’Almè Capolinea)電停までの約10 kmの区間は前述の通りブレンバーナ渓谷線の廃線跡を再建した専用軌道を走行する。電停数は共有区間を含めて17箇所で、一部のトンネル区間を除き複線となっている。車庫は経由するソリーゾレ地区のペトジーノ(Petosino)電停付近に設けられる。全区間の所要時間は30分を想定している[1][2][3]

車両

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ベルガモ-ヴィッラ・ダルメ・トラム(T2号線)の開通に合わせて導入される車両は、チェコシュコダ・トランスポーテーションが展開する超低床電車フォアシティ・クラシックである。全長33 m、両運転台式の5車体連接車で車内全体に空調が完備されており、定員数は281人(着席64人+折り畳み座席2人分)である。また、安全性の観点からシュコダが開発した衝突防止システムが初めて採用される事になっている。設計最高速度は70 km/hで、導入数は10両を予定している[1][2][3][4]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m Linea T2 Bergamo - Villa d’Almè”. TEB. 2025年2月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n Linea T2. Bergamo-Villa d'Almè”. TEB. 2025年2月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m T2 Tramway Line Bergamo – Villa d’Alme, Italy”. Railway Technology (2024年6月24日). 2025年2月1日閲覧。
  4. ^ a b Škoda to deliver Bergamo ForCity Classic trams”. Railway Pro (2023年7月13日). 2025年2月1日閲覧。
  5. ^ Firmata la lettera d’intenti per la realizzazione della linea T2.”. TEB (2026年5月13日). 2023年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月1日閲覧。

外部リンク

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