ヘンリーバローズ
この記事の主題はウィキペディアにおける独立記事作成の目安を満たしていないおそれがあります。 (2020年11月) |
ヘンリーバローズ | |
---|---|
欧字表記 | Henry Barows[1] |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 2015年2月5日(9歳) |
父 | ディープインパクト |
母 | シルヴァースカヤ |
母の父 | Silver Hawk |
生国 | 日本(北海道安平町) |
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | 猪熊広次 |
調教師 | 角居勝彦(栗東) |
競走成績 | |
生涯成績 | 2戦1勝 |
獲得賞金 | 780万円 |
ヘンリーバローズ (英: Henry Barows[1])は、日本の競走馬・種牡馬である。「未完の大器」と称されたシルバーステートの全弟で、現役時代はクラシックの有力候補に数えられながら脚部不安のため僅か2戦のみで引退し、種牡馬入りした[2][3][4]。
戦績
[編集]デビュー前
[編集]2015年2月5日、北海道安平町のノーザンファームで誕生。同年のセレクトセール当歳馬市場に上場され、猪熊広次によって1億2,000万円で落札された[5]。
2歳(2017年)〜3歳(2018年)
[編集]栗東・角居勝彦厩舎に入厩。2017年7月16日の新馬戦 (中京芝2000m)でデビューし、上がり3F32秒8の末脚を繰り出すも、翌年のダービー馬ワグネリアンとのマッチレースにハナ差敗れ、2着となった。3着馬には5馬身の差を付けていた[6]。
新馬戦後は一息入れ、9月30日の未勝利戦で復帰。単勝1.1倍の圧倒的1番人気に推され、ミルコ・デムーロを背に悠々と逃げ切って初勝利を収めた。デビュー2戦の走りからクラシック候補の呼び声が挙がったが、その後は脚部不安により長期休養を余儀なくされた[7]。
4歳(2019年)
[編集]競走馬としての復帰は叶わず、6月13日にJRAの競走馬登録を抹消された[6]。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.comの情報[8]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 馬場・距離 (馬場状態) |
頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017. 7.16 | 中京 | 2歳新馬 | 芝2000m(良) | 10 | 2 | 2 | 1.7(1人) | 2着 | 2:04.7 (32.8) | 0.0 | 川田将雅 | 54 | ワグネリアン | 488 | |
9.30 | 阪神 | 2歳未勝利 | 芝1800m(良) | 9 | 7 | 7 | 1.1(1人) | 1着 | 1:47.5 (33.8) | -0.7 | M.デムーロ | 54 | (ショウナンマリブ) | 486 |
種牡馬時代
[編集]引退発表時は処遇が「未定」とされていたが、引退から6日後の6月19日に種牡馬入りが決まった[4]。8月5日、繋養先のイーストスタッドにスタッドインした。同スタッド事務局は「わずか2戦のキャリアしかありませんが、セレクトセールで高い評価を得たこと、全兄のシルバーステートが人気を集めている血統背景、好馬体の持ち主ということからシンジケートを組んで種牡馬入りすることになりました。先日亡くなったディープインパクトの後継として期待しています」とコメントした。なお、2年毎にイーストスタッドとアロースタッドを行き来する国内シャトル種牡馬となることが発表されている[9]。
主な産駒
[編集]- ラポジート(2024年ビギナーズカップ)
血統表
[編集]ヘンリーバローズの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系/ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 ディープインパクト 2002 鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンス1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘア1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Busted | |||
Highclere | ||||
母 *シルヴァースカヤ 2001 黒鹿毛 |
Silver Hawk 1979 鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
Bramalea | ||||
Gris Vitesse | Amerigo | |||
Matchiche | ||||
母の母 Boubskaia1987 黒鹿毛 |
Niniski | Nijinsky | ||
Virginia Hills | ||||
Frenetique | Tyrant | |||
Femina | ||||
母系(F-No.) | (FN:16-g) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Hail to Reason 4×4、Northern Dancer 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 全兄は「幻のダービー馬」「未完の大器」と称されたシルバーステート[13]。
- 母シルヴァースカヤは現役時代にフランスで走り、GIIIを2勝[14]。母が日本に輸入される前にドイツで産んだGalileo産駒の半兄Sevilleは、2013年の豪GIザメトロポリタンの勝ち馬[15]。
- 近親に2006年の京都記念を勝ったシックスセンスがいる[14]。
出典
[編集]- ^ a b ヘンリーバローズ JBISサーチ
- ^ 河合力 (2019年6月9日). “「脚もとに不安はない」シルヴェリオ。兄姉が果たせなかった夢に挑む”. Sportiva. 2019年6月21日閲覧。
- ^ “好敵手を超える高評価 ヘンリーバローズに世代3頭目の★9つ”. 優馬 (2017年10月3日). 2019年6月21日閲覧。
- ^ a b “【今週の登録抹消馬】6月19日”. サンスポZBAT!競馬 (2019年6月19日). 2019年6月21日閲覧。
- ^ “■セレクトセール2015 セール結果”. 一般社団法人 日本競走馬協会. 2019年6月21日閲覧。
- ^ a b “【JRA】ヘンリーバローズが登録抹消、新馬戦でワグネリアンの2着”. netkeiba.com (2019年6月14日). 2019年6月21日閲覧。
- ^ “ヘンリーバローズが引退 通算成績は2戦1勝 今後は未定”. Sponichi Annex (2019年6月13日). 2019年6月21日閲覧。
- ^ “ヘンリーバローズ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年6月21日閲覧。
- ^ “ヘンリーバローズがイーストスタッドにスタッドイン”. 競走馬のふるさと案内所 (2019年8月7日). 2019年9月1日閲覧。
- ^ a b c “ヘンリーバローズ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月7日閲覧。
- ^ “ヘンリーバローズの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年6月23日閲覧。
- ^ a b “ヘンリーバローズの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月7日閲覧。
- ^ “【ユーザー質問】祐言実行Q&A『“幻のダービー馬”シルバーステート 1年7カ月ぶりの復帰』”. netkeiba.com (2017年6月6日). 2019年6月21日閲覧。
- ^ a b シルバーステートが優駿スタリオンステーションにスタッドイン 競走馬のふるさと案内所 2017年12月4日付 2019年6月21日閲覧
- ^ Seville - Horse