ヘイルズオーエン鉄道
ヘイルズオーエン鉄道(ヘイルズオーエンてつどう、英語: The Halesowen Railway line)は、イングランド中部、現在のウェスト・ミッドランズ州で、オールド・ヒル駅(Old Hill railway station)から、ロングブリッジ[1]までを結んでいた標準軌の鉄道。ヘイルズオーエン=ロングブリッジ間は1964年に、オールド・ヒル=ヘイルズオーエン間は、1969年に廃止された。
歴史
[編集]ヘイルズオーエン鉄道は、厳密にはオールド・ヒル=ヘイルズオーエン間がグレート・ウェスタン鉄道の支線であり、その先でヘイルズオーエン=ロングブリッジ間を1883年9月10日に[2]グレート・ウェスタン鉄道とミッドランド鉄道の共同事業として開業したものであった。両者は一体となって運用され、ヘイルズオーエン鉄道として知られていた[2]。その後1923年にロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道の一部となった。
ヘイルズオーエン鉄道は、旅客鉄道としては比較的短い歴史で終わってしまった路線であり、全線で定期便の運行が行われたのは1919年4月までであった。その後も、ヘイルズオーエンとオールド・ヒルの間の定期便の運行は1927年12月5日まで行われた[2]。それ以降、廃止までは、ロングブリッジのオースチンの自動車工場(ロングブリッジ工場)への通勤専用列車や、貨物列車が運行された。ロングブリッジからオールド・ヒルへの通勤専用列車は1958年8月29日に、バーミンガム・ニューストリート駅への通勤専用列車は1960年1月1日に廃止された。
路線としてのヘイルズオーエン=ロングブリッジ間は1964年に廃止され、有名だったダウリー・デルのトレッスル橋による高架橋も1965年に撤去された。オールド・ヒル=ヘイルズオーエン間は、1969年10月1日に廃止された[2]。
出典・脚注
[編集]- ^ ただし、現在のロングブリッジ駅(Longbridge railway station)は、ヘイルズオーエン鉄道の駅の廃止後14年が経った1978年に、クロス=シティ線の開業に合わせて、位置を移して再建されたものである。
- ^ a b c d “Old Hill to Halesowen and Longbridge (The Halesowen Railway)”. the Malvern Industrial Archaeology Circle (MIAC). 2011年2月21日閲覧。
参考文献
[編集]- P.B.Whitehouse (1984): The Great Western In The West Midlands, Oxford Publishing Co., ISBN 0 860931 87 0.