プレトリウス家
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プレトリウス家またはプレトリウス一族(Praetorius [prɛˈtoːriʊs])は、16世紀半ばから17世紀前半にかけて続いた、ドイツの音楽家一族である。
近代初期においてドイツでは、教養階層の間でラテン語系の姓を名乗るのが流行った。プレトリウスは、シュルツェ("Schulze" )姓やシュルトハイス("Schultheiß" )姓の人たちに用いられた。シュルツェもシュルトハイスも、いずれも「村長」という意味である。ラテン語でプレトル"Praetor" とは、「前進する人、統率する人」の意味であり、プレトリウスは上級官職の称号(Praetor urbanus =都市の長)だった。プレトリウスには、Pretoriusという綴りもあり、これはプレトリアとも関連がある。
- ヤーコプ・プレトリウス(1) (1530年ごろ - 1586年):作曲家・オルガニスト。ヒエロニムスの父。
- ヒエロニムス・プレトリウス (1560年 - 1629年):作曲家・オルガニスト。
- アントン・プレトリウス (1560年 - 1613年):プロテスタントの牧師。魔女裁判や拷問制度に反対した人文主義者。
- ミヒャエル・プレトリウス (1571年ごろ - 1621年):作曲家・音楽理論家・オルガニスト。一族では最も有名。
- ヤーコプ・プレトリウス(2) (1586年 - 1651年):作曲家・オルガニスト・音楽教師。ヒエロニムスの息子。
- クリストフ・プレトリウス (1609年没):作曲家。ミヒャエルの叔父。