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プリムス・バラクーダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バラクーダPlymouth Barracuda)は、クライスラープリムス部門で製造された乗用車。2ドアのクーペまたはコンバーチブルであり、1964年から1974年まで製造された。

歴史

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初代(1964年-1966年)

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1966年型

最初のバラクーダは、ダッジ・ダートなどクライスラーが製造する多くの車種でも利用されたA-ボディと呼ばれるシャーシに基づいて開発された。

1964年モデルはヴァリアントの特別車として発売され、ヴァリアントのバッジも付いていた。バラクーダは、よりスポーツ性の高いスタイリングを示し、フォード・マスタングより2週間早く市場に出されたこともあって、最初のポニー・カー(1964年型フォード・マスタングに代表される手ごろな価格でコンパクトかつスポーツ走行が可能なスタイリッシュな車)であるとされている。プリムスの役員は当初、バラクーダを「パンダ」と名づける考えであったが、デザイナー達の反対にあって「バラクーダ」となった。第1世代のバラクーダは、当時としては最大のリア・ウィンドウ・ガラスで構成される大型のファストバックを特徴としていた。

1965年モデルには273立方インチ(4.5L)のコマンドー・エンジンと235馬力を発生するV8エンジンがラインナップされ、同時にサスペンション、タイヤなどにも改良が加えられた。

1966年モデルは、フロントライトとテールライトのデザインが一新され、先年のモデルからは明らかに違ったデザインを施された。ヴァリアントよりは上質のイメージを打ち出し、途中からはヴァリアントのエンブレムが廃されて、バラクーダ独自のエンブレムが付けられた。この年のモデルは、より掘りの深い輪郭のフェンダーと、その上部のターン・シグナルが鮫のエラ型とされた。また大型バンパーとチーズおろし器のようなパターンのアグレッシブなスタイリングのグリルへと変更された。

2代目(1967年-1969年)

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1967年型バラクーダ

1967年、バラクーダはまだA-ボディをベースとしていたが、ファストバック・モデルに加えてノッチバック・モデルとオプションでコンバージョンが追加された。3年間を通じて生産された第2世代の各年モデルの違いはサイド・マーカーの形状であった。ポニー・カーが定着し競争が激化してくると、バラクーダのエンジンとしてヴァリアントよりも大型のロードランナー用のエンジンをオプションとして用意した。

1969年にはその最大のものとして440立方インチ(7.2L)モデルがショールームにお目見えした。これらは限定生産モデルで、1968年にはヘミ・エンジンを積んだバラクーダがドラッグ・レースに登場した。

1969年には、そのパフォーマンスにも限界がきていた。この年、「クーダ」と呼ばれる383エンジンを搭載し、外観を手直ししたSオプションを発表した。

3代目(1970年-1974年)

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1970年型クーダ
1971年型ヘミ・クーダ
AARクーダのボディーカラーに塗装された1972年型クーダ

1970年、バラクーダに新たなデザインが施され、ダッジ・チャレンジャーの兄弟車として登場した。ハイ・パフォーマンス仕様は「クーダ」として売り出された。この年の新デザインは、過去のものとは一新された異なるデザインであった。その大きな理由はE-ボディと呼ばれる、極端に短く、幅広でよりスポーティなバージョンとして登場したクライスラーのBプラットホームが採用されたことにある。そのため、ファストバックは廃され、2ドア・クーペとコンバーチブルが継続して売り出された。

同社最大のV8型440エンジンや426ヘミ・エンジンを搭載したモデルも用意した。これら大型のエンジンに加え、特別仕様のハイ・パフォーマンスなサスペンションが搭載された。これにより、スタンダードなバラクーダは平らなボンネット、ハイ・パフォーマンスなクーダはエア・スクープ付きとなった。 この年、姉妹車としてダッジ・チャレンジャーが登場した。より大きなエンジン・スペースを持つE-ボディへの変更により、426立方インチ(7.0L)のヘミ・エンジンが新たに搭載され、新たな「ヘミ・クーダ」が登場した。

1971年、グリルのデザインが変更されヘッドライトが丸目4灯となり、テール・ライトのデザインも僅かに変更された。

1972年には再びグリルとテール・ライトのデザインが変更された。このとき採用された丸2灯のヘッド・ライトと円形4灯のテール・ライトのデザインは、1974年の生産終了まで全体的な変更は行われなかった。しかし、他のポニーカーと同様、排気ガス規制のためにその排気量を大きく減少させた。また、新しい安全基準が施行され、1973年1974年モデルは、前後のバンパーが大型化された。

バラクーダは1973年のオイルショックを耐え抜き、1974年まで生産された。この第3世代のバラクーダは、コレクターズ・カーとなっている。

バラクーダが登場する作品

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映画
ドラマ
テレビ番組
ゲーム

関連項目

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