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ブローニングBAR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Browning BAR
ブローニングBAR 30-06
種類 民生用半自動小銃
原開発国 ベルギーの旗 ベルギー
開発史
開発者 マルセル・オリンジャー
ブルース・ブローニング
ジョセフ・ルソー
開発期間 1966年
製造業者 ブローニング・アームズ
製造期間 1967年 -
諸元 (現在製造中の型式[1])
重量 6 lb (2.7 kg) to 8 lb (3.6 kg)
全長 41 in (1,000 mm) to 45 in (1,100 mm)
銃身 20 in (510 mm) to 24 in (610 mm)

弾丸 243win英語版308win300wsm英語版30-06など多数
作動方式 ガスピストン回転ボルト方式英語版
発射速度 半自動
装填方式 着脱式箱型弾倉
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ブローニングBAR(Browning BAR)は、ブローニング・アームズ社が製造している民生用の半自動小銃である。当初はベルギーに生産拠点が置かれていたが、後に日本での生産が主となった[2]1996年に再設計された[3]

1917年に設計されたブローニングM1918自動小銃もBARの愛称で知られているが、M1918と本銃は設計上の繋がりは皆無であり、また、部品の互換性もない。

歴史

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開発を主導したのはジョン・ブローニングの孫にあたるブルース・ブローニング技師(Bruce Browning)である。設計はマルセル・オリンジャー技師(Marcel Olinger)を主任とするファブリックナショナル社(FN)自動小銃担当チームによって行われた。この新型自動小銃は仮名称カービン66(Carbine 66)として1966年を通じて開発が行われ、1967年に発表された。当初、ブローニングBARの製造は全てベルギーで行われていたが、1970年代初頭からは組立作業がポルトガル・ヴィアナに新設されたブローニング社工場で行われるようになった。現在、ヴィアナ工場はブローニング社の主要な銃器組立工場の1つとなっているが、ブローニングBARは同工場が組立を担当した最初の製品であった[4]

生産期間を通じて細部の改良が行われた為、1976年以前に生産されたものを1型、1976年から1992年に生産されたものを2型として区別する。また、1993年には大幅な改良が加えられたマーク2(Mark II)が発表された。マーク2はジョセフ・ルソー技師(Joseph Rousseau)率いるチームによって設計された。ルソーは1988年からユタ州モーガン英語版の本社に勤務しており、後に本社付の研究開発担当副社長に就任している。マーク2は従来より分解が容易になり、ガスシステムが再設計されたほか、スライドストップ機能が追加された。これに加えてルソーは着脱式弾倉の採用を考えていたものの、最終的には見送られ、従来通りのヒンジ式固定弾倉が採用されている[4]

1970年代初頭には法執行機関向けの製品として、FN FAL小銃の弾倉を使用する.303口径モデルが試作されたが、生産には至らなかった。1997年にはポンプアクション方式を採用したBPRと呼ばれるモデルが設計された。1999年、ストレートプルボルトアクション式のアセラ(Acera)が発表された。BPRおよびアセラは少数の生産に留まった[4]

バリエーション

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現在販売されているブローニングBARにはいくつかのバリエーションがある。代表的なものとしてサファリ(Safari)、ロングトラック(Long Trac)、ショートトラック(Short Trac)、ライトウェイト・ストーカー(Lightweight Stalker)の4種がある。サファリモデルはブローニングBARの主要バリエーションの内、もっとも豪華なものである。刻印入りのスチールレシーバーと高級ウォールナット材を使用した銃床を備える[5]口径に応じて、22インチ、23インチ、24インチの銃身がある。サファリモデルはまた、ブローニングBOSS(Ballistic Optimizing Shooting System, 弾道最適化射撃システム)を唯一搭載している。このシステムでは反動を軽減し、調整可能な制退器などを用いて精度の向上を図っている[5]

ライトウェイト・ストーカーモデルは無地のアルミレシーバーとマットブラック塗装の合成材製の銃床を備える。また、唯一アイアンサイトを備えているモデルでもある[5]。口径に応じて20インチ、22インチ、23インチ、24インチの銃身がある。

ロングトラックモデルとショートトラックモデルは無地のアルミレシーバーとプラスチック製のトリガーガードおよびフロアプレート、シンセティック銃床を備える。ロングトラックとショートトラックは動作の速度により区別される[1][5]

FNハースタル社の米国現地法人であるFNH USAでは、ブローニングBARを改良したFN FNAR英語版を製造している[6]

脚注

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  1. ^ a b Browning Catalog: BAR rifles”. 2003年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月25日閲覧。
  2. ^ Taffin, John (October 2006), “The Gentleman’s Sporting Auto”, GUNS magazine, オリジナルの2007年6月29日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20070629061228/http://www.gunsmagazine.com/F10.html 2014年1月26日閲覧。 
  3. ^ Hoots, Lee J., “Deer Rifles Abound”, Guns & Ammo, オリジナルの2004年10月19日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20041019004523/http://www.gunsandammomag.com/long_guns/deer100404/ 2014年1月26日閲覧。 
  4. ^ a b c A brief history of the Browning BAR.”. Browning. 2015年10月30日閲覧。
  5. ^ a b c d Hawks, Chuck, The Browning BAR Mark II Rifle, http://www.chuckhawks.com/bar.htm 2008年2月23日閲覧。 
  6. ^ Autoloading Rifles”. FNH USA. 2015年10月30日閲覧。

外部リンク

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