ブラン2.01
表示
2.01はソ連のブラン計画 (Buran programme) における3機目のスペースシャトル。シリアルナンバーは11F35 K3 。2.01はバイカル湖にちなんでバイカル(Baikal)と名づけられる予定だったとされる[1]。ブラン2.01、OK-2.01、シャトル2.01などと呼ばれる。
2.01の組み立てはブラン計画終了時には完成しておらず、30から50パーセントの段階で中止され現在も未完成のままである[2]。
ブランとの違い
[編集]2.01はブラン第2シリーズの1番機であり、第1と第2シリーズの主な違いはコックピットの位置である。ブランの飛行データとプチーチュカの組み立てからのフィードバックとして改良された[2]。
計画していた飛行
[編集]1989年の段階で、2.01は1994年に初の有人飛行のテストフライトを果たす計画だった。シャトルには生命維持装置と二つの射出座席が備え付けられ、乗員はイゴール・ボルク(コマンダー)とAleksandr Ivanchenko(フライトエンジニア)の2名の宇宙飛行士からなる予定だった[3]。
現在の状態
[編集]組立工場に置かれた後、2006年に2.01がドイツのSinsheim Auto & Technik Museumに展示されると誤って報道された。しかし、ドイツミュージアムは実際にシャトル試験機のOK-GLIを購入し、自施設内のハンガーに2008年から展示している[2]。現在はモスクワ州ジュコーフスキィにあるラーメンスコィエ空港に保管されている。
参考文献
[編集]- ^ “ソ連 再使用型有翼宇宙船「MKS」(ブラン)開発経緯”. 2010年4月29日閲覧。
- ^ a b c “Shuttle Buran 2.01 current status”. 2006年8月5日閲覧。
- ^ “Экипажи "Бурана" Несбывшиеся планы.”. buran.ru. 2006年8月5日閲覧。