ブラッド・ミラー
シカゴ・ブルズ時代のミラー (2009年) | |||||||||||||||
引退 | |||||||||||||||
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国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||
生年月日 | 1976年4月12日(48歳) | ||||||||||||||
出身地 | インディアナ州ケンダルビル | ||||||||||||||
身長(現役時) | 211cm (6 ft 11 in) | ||||||||||||||
体重(現役時) | 111kg (245 lb) | ||||||||||||||
キャリア情報 | |||||||||||||||
高校 | |||||||||||||||
大学 | パデュー大学 | ||||||||||||||
NBAドラフト | 1998年 / ドラフト外 | ||||||||||||||
プロ選手期間 | 1998年–現在 | ||||||||||||||
ポジション | C | ||||||||||||||
背番号歴 | 40, 52 | ||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||
1998 | ビニヴィアッジ・リヴォルノ | ||||||||||||||
1998–2000 | シャーロット・ホーネッツ | ||||||||||||||
2000–2002 | シカゴ・ブルズ | ||||||||||||||
2002–2003 | インディアナ・ペイサーズ | ||||||||||||||
2003–2009 | サクラメント・キングス | ||||||||||||||
2009–2010 | シカゴ・ブルズ | ||||||||||||||
2010–2011 | ヒューストン・ロケッツ | ||||||||||||||
2011–2012 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | ||||||||||||||
受賞歴 | |||||||||||||||
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Stats Basketball-Reference.com | |||||||||||||||
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ブラッド・ミラー(Bradley Alan Miller 1976年4月12日 - )は、アメリカ合衆国・インディアナ州ケンダルビル出身の元プロバスケットボール選手。NBAの6チームでプレー、NBAオールスターゲームに2度出場している。ポジションはセンター、パワーフォワード。
経歴
[編集]インディアナ州ウェストラファイエットにあるパデュー大学に進学し、ジーン・キーディヘッドコーチの下でプレーした。1年次にチームはビッグ・テン・カンファレンスで優勝、NCAAトーナメント2回戦まで進出した。ミラーは平均6.5得点、5.4リバウンドをあげた。2年次には平均9.6得点、5.5リバウンドと成績を向上させ、カンファレンス優勝を果たし、NCAAトーナメント2回戦まで進出した。3年次は平均14.3得点、8.3リバウンドと飛躍的に成績を向上させた。ミラーとブライアン・カーディナルに率いられたチームはカンファレンスで2位、NCAAトーナメントでも2回戦に進出した。この年パデュー大学のセンターとしては初めてチームのアシスト王になった。4年次には平均17.2得点、8.8リバウンドをあげた。チームはNCAAトーナメントで第2シードを獲得、ベスト16でトーナメントを終えた。デラウェア大学戦では6スティールをあげ、トーナメントにおける大学新記録を作った。
1998年のNBAドラフトの指名を受けることが出来ず、セリエA(イタリア)のバスケット・リヴォルノと契約。16試合に出場したのち、1998-99シーズン途中にシャーロット・ホーネッツ(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)と契約した。以後、控え選手としてローテーション入りを果たし、38試合に出場し、平均6.3得点、3.1リバウンドを記録している。
大学時代のミラーは、同大学でわずか5人(ミラーの他にジョー・バリー・キャロル、テリー・ディッシンガー、ウォルター・ジョーダン、ロビー・ヒューメル)しか達成していない1500得点、800リバウンド、250アシストをマークした1人となった。
NBA2年目の1999-2000シーズンもホーネッツの一員としてプレーし、55試合に出場。初先発も経験するなど、成績を上昇させた。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、シカゴ・ブルズと契約を結んだ。主にチームのスターティングセンターとしてプレーし57試合に出場(47試合で先発)した。
2002年1月のロサンゼルス・レイカーズ戦ではシャキール・オニールに激しいファウルを行い、立ち去ろうとした際、オニールに後ろから首根っこをつかまれている。しかし、実際にオニールにファウルをしたのはチャールズ・オークリーだった。
2002年2月、ロン・マーサー、ロン・アーテスト(現:メッタ・ワールド・ピース)、ケビン・オリーとともにジェイレン・ローズ、トラビス・ベスト、ノーマン・リチャードソン、ドラフト2巡指名権との大型トレードにより、インディアナ・ペイサーズへ移籍した。入団直後からインサイドの中心となった。この年はデビュー以後初めてプレイオフを経験したが、ペイサーズは1回戦で敗れた(翌年も同様に1回戦敗退)。
2002-03シーズンには、NBAオールスターゲームに初出場した。オフシーズンに、ペイサーズ、サクラメント・キングス、ブルズの3チームで起きたトレードにより、キングスに移籍した。この年は平均得点とリバウンドでダブル・ダブルを記録した。キングス移籍後は毎年のように安定した好成績を残し、インサイドの要として活躍した。
2003-2004シーズンには、自己ベストの平均15.6得点をあげて、2年連続となるオールスター出場を果たした。2005-2006シーズン半ばには1981年にサム・レイシーが達成して以来ひさびさとなる得点、アシストのダブルダブルを達成したセンターとなった。キングスでは5シーズン半プレーした。
2009年2月18日、ジョン・サーモンズと共に、ドリュー・グッデン、アンドレス・ノシオーニ、セドリック・シモンズとの交換でシカゴ・ブルズに移籍した[1]。若手の多いブルズで、ベテランとしての存在感を見せた彼は、キングス時代2シーズン遠ざかっていたプレーオフ出場を果たした。ボストン・セルティックスとのプレーオフ1回戦でレイジョン・ロンドのファウルを受けたミラーは、決勝点となるフリースローを外した。オーバータイムまでもつれた第6戦では23得点、10リバウンドのダブルダブルをマークした。
2010年7月17日、ヒューストン・ロケッツと3年1500万ドルの契約を結んだ[2]。同年11月12日の試合では先発し、23得点、8リバウンド、5アシストをマークした。12月3日にはシーズンハイの23得点をあげた。
2011年5月に左膝のマイクロフラクチャー手術を受けたミラーは、6月の2011年のNBAドラフトの際、ドナタス・モティエユーナスの交渉権、ジョニー・フリンとのトレードでミネソタ・ティンバーウルブズへ放出された。2012年1月12日にウルブズのチーム練習に初参加、1月29日の試合でそのシーズン初出場した[3] 。
2012年7月27日、3チームがからんだトレードで、フェニックス・サンズに移籍したが[4]、同年8月15日に解雇され[5]、その後引退を表明した。
アメリカ代表
[編集]ミラーは1998年バスケットボール世界選手権でその年ロックアウトのためNBA選手が派遣されなかったときのアメリカ代表となり、ルディ・トムジャノビッチヘッドコーチの下で銅メダルを獲得した。また日本で行われた、2006年バスケットボール世界選手権でも再びアメリカ代表になり、レブロン・ジェームズ、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワードらとともにマイク・シャシェフスキーヘッドコーチの下でプレーした。チームは準決勝でギリシャに敗れ、3位決定戦でアルゼンチンを破り銅メダルを獲得した。プレトーナメントでアメリカはミラーのようなシュート力のあるビッグマンを必要としていたが、彼はトーナメントでほとんどプレイタイムを与えられずに終わった。彼は準決勝では全く出場できなかった。
9試合中出場したのはわずか4試合、出場した1試合あたり12.5分に出場、5.3得点、3.8リバウンドだった。(世界選手権はNBAの48分と違い1試合40分)
プレースタイル
[編集]身長211cmと、NBAの中でも大柄なミラーだが、正確無比なジャンプショットを武器としている。フリースローもキャリア平均約8割を誇る。また、パスセンスのよさで、センターの選手の中ではかなりアシストが多いプレイヤーでもある(キャリア平均は2.8アシストだが、2005-06シーズンはガードの選手並みの4.7アシストを記録した)。ブロックが少なかったりと、ディフェンス面が弱いとの指摘も受ける。しかし、ビッグマンとしてはシュートが上手く、外郭からも攻撃できる貴重な選手であるため、チームに少なからず貢献する。
NBA個人成績
[編集]略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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1998–99 | CHA | 38 | 0 | 12.3 | .565 | .500 | .794 | 3.1 | .6 | .2 | .5 | 6.3 |
1999–00 | CHA | 55 | 4 | 17.5 | .461 | .000 | .785 | 5.3 | .8 | .4 | .6 | 7.7 |
2000–01 | CHI | 57 | 45 | 25.2 | .435 | .200 | .743 | 7.4 | 1.9 | .6 | .7 | 8.9 |
2001–02 | CHI | 48 | 47 | 29.0 | .460 | .500 | .751 | 8.4 | 2.1 | 1.1 | .6 | 12.7 |
2001–02 | IND | 28 | 28 | 31.1 | .562 | .333 | .823 | 7.9 | 1.8 | .9 | .4 | 15.1 |
2002–03 | IND | 73 | 72 | 31.1 | .493 | .313 | .818 | 8.3 | 2.6 | .9 | .6 | 13.1 |
2003–04 | SAC | 72 | 53 | 36.4 | .510 | .316 | .778 | 10.3 | 4.3 | .9 | 1.2 | 14.1 |
2004–05 | SAC | 56 | 56 | 37.3 | .524 | .263 | .812 | 9.3 | 3.9 | 1.2 | 1.2 | 15.6 |
2005–06 | SAC | 79 | 79 | 37.0 | .495 | .386 | .828 | 7.8 | 4.7 | .8 | .8 | 15.0 |
2006–07 | SAC | 63 | 56 | 28.3 | .453 | .152 | .772 | 6.4 | 3.6 | .6 | .6 | 9.0 |
2007–08 | SAC | 72 | 72 | 34.9 | .463 | .311 | .848 | 9.5 | 3.7 | 1.0 | 1.0 | 13.4 |
2008–09 | SAC | 43 | 43 | 31.5 | .474 | .465 | .801 | 8.0 | 3.4 | .7 | .6 | 11.9 |
2008–09 | CHI | 27 | 0 | 27.6 | .478 | .231 | .853 | 7.4 | 3.2 | .8 | .4 | 11.8 |
2009–10 | CHI | 82 | 37 | 23.8 | .430 | .280 | .827 | 4.9 | 1.9 | .5 | .4 | 8.8 |
2010–11 | HOU | 60 | 5 | 16.9 | .446 | .374 | .830 | 3.7 | 2.4 | .5 | .4 | 6.4 |
2011–12 | MIN | 15 | 1 | 9.7 | .333 | .467 | .833 | 1.3 | 1.6 | .3 | .1 | 2.3 |
通算 | 868 | 598 | 28.3 | .480 | .330 | .804 | 7.1 | 2.8 | .7 | .7 | 11.2 | |
オールスター | 2 | 0 | 13.5 | .667 | .000 | .500 | 4.5 | 1.5 | .0 | .0 | 6.5 |
プレーオフ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2000 | CHA | 4 | 0 | 15.5 | .529 | .000 | .800 | 3.3 | .8 | .0 | .8 | 7.5 |
2002 | IND | 5 | 5 | 36.0 | .455 | .000 | .800 | 9.8 | 1.4 | .8 | .4 | 11.2 |
2003 | IND | 6 | 6 | 22.5 | .450 | .000 | .727 | 5.5 | 2.5 | .8 | .0 | 8.7 |
2004 | SAC | 12 | 0 | 30.5 | .527 | .143 | .604 | 8.7 | 3.2 | .8 | .9 | 10.5 |
2005 | SAC | 5 | 4 | 27.8 | .575 | .000 | .714 | 3.8 | 3.2 | .2 | .6 | 11.2 |
2006 | SAC | 6 | 6 | 27.7 | .404 | .143 | .923 | 3.0 | 2.5 | 1.2 | .8 | 9.2 |
2009 | CHI | 7 | 0 | 26.6 | .471 | .714 | .792 | 7.9 | 1.3 | .3 | .9 | 10.3 |
2010 | CHI | 5 | 0 | 18.6 | .370 | .000 | 1.000 | 3.6 | .8 | .0 | .2 | 5.4 |
通算 | 50 | 21 | 26.6 | .478 | .259 | .742 | 6.2 | 2.1 | .6 | .6 | 9.5 |
脚注
[編集]- ^ Chris Sheridan (2009年2月18日). “Bulls, Kings pull off deal”. ESPN. 2013年11月4日閲覧。
- ^ “Miller, Rockets agree on $15M deal”. ESPN (2010年7月18日). 2013年11月4日閲覧。
- ^ Jerry Zgoda (2012年1月30日). “Miller feels nerves in brief debut for Wolves”. スタートリビューン. 2013年11月4日閲覧。
- ^ “Suns Acquire Johnson and Pick, Trade Lopez and Warrick”. nba.com (2012年7月27日). 2013年11月4日閲覧。
- ^ “Suns Sign Jermaine O'Neal”. nba.com (2012年8月15日). 2013年11月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 NBA、Basketball-Reference、Eurobasket、RealGM
- 1998年バスケットボール世界選手権出場選手
- 2006年バスケットボール世界選手権出場選手
- アメリカ合衆国の男子バスケットボール選手
- 在イタリア・アメリカ人のバスケットボール選手
- インディアナ州出身のバスケットボール選手
- センター (バスケットボール)
- ドイツ系アメリカ人のバスケットボール選手
- ドラフト外のNBA選手
- バスケットボール男子アメリカ合衆国代表選手
- バスケット・リヴォルノの選手
- パデュー大学出身のバスケットボール選手
- FIBAバスケットボール・ワールドカップアメリカ合衆国代表選手
- NBAオールスターゲーム選出選手
- シャーロット・ホーネッツの選手
- シカゴ・ブルズの選手
- インディアナ・ペイサーズの選手
- サクラメント・キングスの選手
- ヒューストン・ロケッツの選手
- ミネソタ・ティンバーウルブズの選手
- 1976年生
- 存命人物