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ブラックス・アンド・ブルース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ブラックス・アンド・ブルース』
ボビー・ハンフリースタジオ・アルバム
リリース
録音 1973年6月6日 - 8日 ロサンゼルス ザ・サウンド・ファクトリー[1]
ジャンル ジャズ・ファンクフュージョン
時間
レーベル ブルーノート・レコード
プロデュース ラリー・マイゼル、チャック・デイヴィス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 84位(アメリカ[2]
  • ボビー・ハンフリー アルバム 年表
    ディグ・ジス
    (1972年)
    ブラックス・アンド・ブルース
    (1973年)
    ボビー・ハンフリー・ライヴ・アット・モントルー
    (1974年)
    テンプレートを表示

    ブラックス・アンド・ブルース』(Blacks and Blues)は、アメリカ合衆国ジャズフルート奏者、ボビー・ハンフリー1973年に録音・発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    ハンフリーは本作より、ドナルド・バードのアルバムの制作でも知られるマイゼル兄弟と組み、よりファンク色の強い路線を指向するようになった[3]。なお、全曲ともクレジット上ではラリー・マイゼル作曲だが、ハンフリーによれば、「ハーレム・リヴァー・ドライヴ」など多くの曲では、マイゼルが提供したコード進行、バッキング・トラック、バック・コーラスを元に、ハンフリー自身が即興でメロディを作ったという[3]

    ハンフリーは本作収録曲「ジャスト・ア・ラヴ・チャイルド」および「ベイビーズ・ゴーン」でリード・ボーカルを兼任し、ボーカリストとしてのデビューを果たした[4]

    反響

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    ハンフリーは本作で初めて、アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200入りを果たし、最高84位を記録した[2]。また、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは2位、R&Bアルバム・チャートでは18位に達している[2]。『ビルボード』のR&Bシングル・チャートでは、「シカゴ・ダム」が49位、「ハーレム・リヴァー・ドライヴ」が86位を記録した[2]

    評価・影響

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    スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、ハンフリーの歌声に関して「少女のようではあるが、このジャンルにおける平均点以上の力強さは備えており、マイゼル兄弟やフレディー・ペレンによるバッキング・ボーカルにも負けていない」、アルバム全体に関して「ビーチでの行楽、バーベキュー、オープンカーでのドライヴにぴったりな、夏のそよ風を思わせる」と評している[4]。本作のタイトル曲は、エリック・B. & ラキムの曲「キープ・ザ・ビート」(1992年のアルバム『ドント・スウェット・ザ・テクニック英語版』に収録)[5]モブ・ディープの曲「Peer Pressure (The Large Professor Remix)」(1993年のアルバム『Juvenile Hell』に収録)[6]などでサンプリングが使用された。

    収録曲

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    全曲ともラリー・マイゼル作。

    1. シカゴ・ダム - "Chicago, Damn" - 6:36
    2. ハーレム・リヴァー・ドライヴ - "Harlem River Drive" - 7:55
    3. ジャスト・ア・ラヴ・チャイルド - "Just a Love Child" - 6:38
    4. ブラックス・アンド・ブルース - "Blacks and Blues" - 4:41
    5. ジャスパー・カントリー・マン - "Jasper Country Man" - 5:20
    6. ベイビーズ・ゴーン - "Baby's Gone" - 8:49

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ Blue Note Records Discography: 1973-1974”. Jazz Discography Project. 2020年8月16日閲覧。
    2. ^ a b c d Bobbi Humphrey - Awards”. AllMusic. 2015年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月16日閲覧。
    3. ^ a b Washington, Rico (2006年). “Jazz flutist Bobbi Humphrey fights the good fight”. Wax Poetics. 2020年8月16日閲覧。
    4. ^ a b Huey, Steve. “Blacks and Blues - Bobbi Humphrey”. AllMusic. 2020年8月16日閲覧。
    5. ^ Eric B. & Rakim's Keep the Beat sample of Bobbi Humphrey's Blacks and Blues | WhoSampled
    6. ^ Mobb Deep's 'Peer Pressure (The Large Professor Remix)' sample of Bobbi Humphrey's 'Blacks and Blues' | WhoSampled