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ブガッティ・EB112

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブガッティ・EB112
概要
製造国 フランスの旗 フランス
デザイン ジョルジェット・ジウジアーロ
ボディ
ボディタイプ 4ドアファストバックサルーン
エンジン位置 フロントエンジン
駆動方式 4WD
パワートレイン
エンジン 6.0L V12
最高出力 456PS (335kW; 450hp)
最大トルク 649Nm (479lb・ft)
変速機 6速MT
車両寸法
ホイールベース 3,100mm (122.0インチ)
全長 5,070mm (199.6インチ)
全幅 1,960mm (77.2インチ)
全高 1,405mm (55.3インチ)
車両重量 1,800kg (3,968ポンド)
系譜
先代 ブガッティ・タイプ57
後継 ブガッティ・EB218
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ブガッティ・EB112は1993年にブガッティが発表した4ドアファストバックサルーンタイプのコンセプトカーである。

EB112 リア

概要

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EB112はブガッティが、イタルデザインジョルジェット・ジウジアーロEB110のサルーンモデルのデザインを依頼したのがきっかけで誕生した。ジウジアーロはタイプ57 ギャリビエを彷彿とさせるようなレトロスタイルの、4ドアファストバックサルーンをデザインした。ボディはオールアルミ製で、シャーシにはEB110と共通のカーボンファイバー製シャーシが使用されている。 1994年4月3日には、新生ブガッティのオープニングセレモニーが六本木のアークヒルズで行われ、数十台のブガッティと当時初上陸したばかりのEB110とともに、EB112も展示された。また、当時ブガッティ会長を務めていたロマーノ・アルティオーリ夫妻を迎えて、皇居国会議事堂周辺をパレードランした。[1] EB112は3台のみ製造されており、2013年にかつてギルド・パランカ・パストールが所有していた黒のEB112(s/n 39003)がモナコで走行しているところを目撃されている。この個体は後にドイツ人のMarc Gindrofに売却されている。[2][3]ブルゴーニュ色の個体(s/n 39001)はイタルデザインが所有し、アンスラサイト色の個体(s/n 39002)は2021年に、ドイツのディーラーであるシャルトクリッセ(Schaltkulisse)によってロシア人に販売された。販売された価格は240万ユーロ(約3億2000万円)で、これはセダン史上最高額となる価格である[4][5][6]。黒色の個体(s/n 39003)は、3台の中で唯一、公道走行が可能である。

パワートレイン

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エンジンはフォルクスワーゲンが設計したV型12気筒エンジンを搭載し、最高出力456PS (335kW; 450hp)、最大トルク649Nm (479lb・ft)を発揮する。このエンジンは各シリンダーに5つのバルブを備えており、EB110のエンジンが3.5Lだったのに対して6.0Lまで拡張されている。フロントエンジンだが、車の中心よりに配置されており、重量配分が大幅に向上している。EB112は4輪駆動を搭載している。0-100km/hは4.3秒で、最高速度は300km/h (186mph)と公表されている[7]。ロマーノ・アルティオーリは、そのハンドリングを「ゴーカートに似ていて、フラットに曲がり、EB110よりも運転するのが楽しい」と評した。

生産

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EB112は1993年3月のジュネーブモーターショーで発表された。型破りなデザインのため賛否両論あったが、オートモビリア誌はこの車を「世界で最も美しい車」と名付けた[7]。 EB112はコンセプトカーのため、開発はブガッティの工場、ショーカーは製造ラインで作られた。1995年にブガッティが倒産した際、会社の資産の一部が実業家のギルド・パランカ・パストールによって購入され、その中には未完成のEB112が3台(うち1台は完成品)とスペアパーツも含まれていた。未完成だった2台は、パストールが所有するモナコレーシングチームによって1998年に完成された。1台はブラックの外装(s/n 39003)、1台はダーク・アンスラサイト色の外装で仕上げられた(s/n 39002)。残る1台(倒産前に完成していた個体)はブルゴーニュ色の外装で仕上げられている(s/n 39001)[2][4][8]。ブルゴーニュの個体はテールライトがバンパー一体型になっているが、それ以外の2台はバンパーの上にテールライトが配置されており、デザインが異なっている。

EB112の4ドアデザインはその後も受け継がれ、W18エンジンを搭載したEB218、2009年に16C ガリビエールなどが登場している。

ギャラリー

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参照

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関連項目

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外部リンク

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