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フランツ・ヒュンテン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
フランツ・ヒュンテン
Franz Hünten
基本情報
別名 フランソワ・ヒュンテン
(François Hünten)
生誕 (1792-12-26) 1792年12月26日[1][注釈 1]
出身地 神聖ローマ帝国の旗 神聖ローマ帝国
トリーア大司教領コブレンツ
死没 (1878-02-22) 1878年2月22日（85歳没）
ドイツの旗 ドイツ国
プロイセンの旗 プロイセン王国
ライン州（英語版）コブレンツ
学歴 パリ音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 作曲家、ピアニスト、音楽教師
ウィキポータル クラシック音楽
ポータル クラシック音楽

フランツ・ヒュンテン（Franz Hünten, 1792年12月26日[1][注釈 1] - 1878年2月22日[2]）は、ドイツの作曲家、ピアニスト、音楽教師。

生涯

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トリーア大司教領のコブレンツに生まれたフランツ・ヒュンテンは、オルガニストである父のダニエル・ヒュンテン（英語版）に音楽の手ほどきを受けたのち、父の弟子アンリ・エルツの勧めで1819年にパリ音楽院に入学した。パリ音楽院ではルイ＝バルテレミ・プラデール（英語版）にピアノを、ルイジ・ケルビーニに対位法を、アントニーン・レイハに和声法を師事した。パリと生地のコブレンツで活動し、主にピアノのための小品、ロンド、変奏曲、オペラ編曲などを数多く作曲した。著名な弟子にシャルル・グノーとルイーゼ・フォン・プロイセン (1838-1923) がいる[1][3][4]。

兄にピアノ教師で作曲家のヴィルヘルム・ヒュンテン（wikidata）[5]、弟にピアノとギターの教師のペーター・エルンスト・ヒュンテン（wikidata）[6]がいる。子のエミール・ヒュンテン、孫（エミールの子）のマックス・ヒュンテン（ドイツ語版）はいずれも画家となった。

作品

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室内楽曲

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  • ピアノ三重奏曲第1番 変ホ長調 Op. 14
  • ピアノ三重奏曲第2番 ニ短調 Op. 91
  • ピアノ三重奏曲第3番 変ロ長調 Op. 172
  • ピアノ三重奏曲第4番 Op. 175

ピアノ独奏曲

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  • 3つのソナチネ 3 Sonatines, Op. 6
    1. ハ長調
    2. ト長調
    3. ニ長調
  • ピアノのメトード Méthode de Piano, Op. 60[注釈 2]
  • 若い学習者のための18の段階的訓練課題集 18 Exercices progressifs à l'usage des jeunes élèves, Op. 80
  • 12の旋律的練習曲 12 Études mélodiques, Op. 81
  • 愉快な最初のレッスン集、3巻からなる22の段階的小品 Les premières Leçons récréatives. 22 petits Morceaux progressifs en 3 Suites, Op. 85
    1. 10の最初のレッスン Les 10 premières Leçons[9][注釈 3]
    2. 8つの小品 8 petits Morceaux
    3. 4つのロンディーノ 4 Rondinos
  • 25の段階的練習曲（性格的練習曲） 25 Études progressives et soigneusement doigtées (Études caractéristiques), Op. 114

脚注

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注釈

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  1. ^ a b according to the parish register of Liebfrauenkirche, Koblenz, as cited in Zöllner (1959), p. 38. Due to an error in Gustav Schilling's Encyclopädie der gesammten musikalischen Wissenschaften (1842) his year of birth is often erreoneously given as 1793.
  2. ^ メトード作品60のハ長調の小品[7]が、『北の国のおくりもの』（レッスンの友社）に「F. グュンテル」（原文ママ）作曲の「エチュード」[8]として収載されている。
  3. ^ アルバート・アーネスト・ウィアー（wikidata）編集の曲集 "Children's Piano Pieces the Whole World Plays" （1920年出版）では、第1曲 Allegretto ハ長調に "Tick! Tack!"（チックタック）[10][11][12]、第4曲 Allegretto ハ長調に "At The Theatre"[13]、第5曲 Allegretto ト長調に "Rustic Dance"（いなかのおどり/いなか風のおどり）[14][15]の題が付けられている。括弧内は日本で出版された教材における題名。

出典

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  1. ^ a b c NDB 1972.
  2. ^ “Hunten, Franz”. The MusicSack. 2019年8月30日閲覧。
  3. ^ ADB 1881.
  4. ^ Baker 1919.
  5. ^ “Hunten, Wilhelm”. The MusicSack. 2019年8月30日閲覧。
  6. ^ “Hunten, Peter Ernest”. The MusicSack. 2019年8月30日閲覧。
  7. ^ Hünten, Franz (1833). “1er repos de l'etude: No. 6. Allegretto”. Méthode pour le piano forte, Op. 60. Paris: Frère. p. 31 .
  8. ^ 「14. F. グュンテル : エチュード」『北の国のおくりもの : 読譜と左手のための小曲と変奏曲集 : 初期教育のためのピアノ小曲集』レッスンの友社、14-15頁。 
  9. ^ Hünten, Franz (1837). Les premières Leçons récréatives: op. 85 : 22 petits Morceaux progressifs : en 3 Suites / Suite 1: Les dix premières Leçons. Mainz: Schott. http://opacplus.bsb-muenchen.de/search?documentid=14298279 .
  10. ^ Wier 1920, p. 16, Fr. Hunten : Tick! Tack!.
  11. ^ 荒赳彦 編「64. ヒュンテン : チック タック」『標準こどもオルガンの本』 3巻、共同音楽出版社、1960年、19頁。NDLJP:1697305。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1697305/21。 
  12. ^ “チックタック/Tick! Tack! - フンテン”. ピティナ・ピアノ曲事典. 2022年10月26日閲覧。
  13. ^ Wier 1920, p. 17, Fr. Hunten : At The Theatre.
  14. ^ Wier 1920, p. 35, Fr. Hunten : Rustic Dance.
  15. ^ “いなかのおどり/Country Dance - フンテン”. ピティナ・ピアノ曲事典. 2019年8月30日閲覧。

参考文献

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  • Baker, Theodore; Remy, Alfred, ed. (1919). "Hünten, Franz". Baker's Biographical Dictionary of Musicians (3rd ed.). New York: G. Schirmer. p. 423.
  • Fürstenau, Moritz (1881). "Hünten, Franz" . Allgemeine Deutsche Biographie (ADB). Vol. 13. Leipzig: Duncker & Humblot. pp. 421–422.
  • Heussner, Horst (1972). "Hünten, Franz". Neue Deutsche Biographie (NDB). Vol. 9. Berlin: Duncker & Humblot. p. 742. ISBN 3-428-00190-7。
  • Wier, Albert Ernest, ed (1920). Children's Piano Pieces the Whole World Plays. New York: D. Appleton & Co. 

外部リンク

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