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フランク・R・パウル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フランク・ルドルフ・パウル(Frank Rudolph Paul, 1884年4月18日 - 1963年6月29日)は、アメリカ合衆国のイラストレーター。

パルプ雑誌において、サイエンス・フィクションのイラストを手がけた。オーストリアウィーン生まれ。ニュージャージー州ティーネック (Teaneck) で没[1]。姓の表記はポールとする資料[2]もある。

自身もまたルクセンブルクからの移民であったヒューゴー・ガーンズバックに見出され、黎明期のSF雑誌の表紙絵・挿絵の両方を描き、強い影響力を持った[3]

作品

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『アメージング』誌1927年8月号の表紙

パウルの作品の特徴は、劇的な構成(しばしば巨大な機械、ロボット、宇宙船を含む)、明るい(もしくは華美とすら言える)色使い、そして人間の顔(特に女性の顔)を描く能力の欠如である。また、若いころに受けた建築学上の訓練も、作品に影響を与えている。

契約により、1926年4月から1929年6月にかけて『アメージング・ストーリーズ』38巻ぶんの表紙を描いた。1929年にガーンズバックが『アメージング・ストーリーズ』を手放して『エア・ワンダー・ストーリーズ』、『サイエンス・ワンダー・ストーリーズ』、『ワンダー・ストーリーズ』などを創刊すると、パウルはガーンズバックにしたがって『アメージング』誌を離れ、これらの新雑誌でイラストを描いた(1929年6月から1936年4月の期間に103のカラー表紙を描いた)。また、パウルは『プラネット・ストーリーズ英語版』、『スーパーワールド・コミックス』、『サイエンス・フィクション・マガジン』、そして『マーヴェル・コミックス』創刊号(1939年10・11月号)のカラー表紙絵も手がけた。最後のものはヒューマン・トーチサブマリナーの初登場を呼び物としており、状態の良い部は2万から3万ドルの値が付いている。合計すると、パウルが描いた雑誌の表紙絵は220以上である。

パウルの最も有名な表紙絵はおそらく『アメージング・ストーリーズ』1927年8月号で、これはH・G・ウェルズの『宇宙戦争』の再録に合わせたイラストであった(右図)。

ギャラリー

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出典

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  1. ^ “Frank R. Paul Dead; Illustrator Was 79”, New York Times: p. 56, June 30, 1963
  2. ^ SF大百科事典』(ジョン・クルート編著、高橋良平監修、グラフィック社、1998年、p.240)
  3. ^ Jon Gustafson and Peter Nicholls, The Encyclopedia of Science Fiction, ed. John Clute and Peter Nicholls, 1993, St. Martin's Press, N.Y.

外部リンク

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