フランクフォート・ド・モンモランシー子爵
表示
フランクフォート・ド・モンモランシー子爵(フランクフォート・ド・モンモランシーししゃく、英: Viscount Frankfort de Montmorency)は、アイルランド貴族の爵位。1816年に創設され、1917年に廃絶した。
歴史
[編集]トーリー党の政治家ロッジ・エヴァンス・モレス(1747–1822)はアイルランド庶民院議員を30年以上務めたのち、1800年合同法の可決に貢献した功績により1800年7月31日にアイルランド貴族であるキルケニー県におけるガルモイのフランクフォート男爵に叙された[1]。彼は1815年6月17日に勅許状を得て、第3代マウントモレス子爵フランシス・ハーヴィー・モレス(1756–1833)、第3代準男爵サー・ウィリアム・エヴァンス・モレス(1763–1829)などの親族とともに姓を「ド・モンモランシー」に改めた[1]。これはモンモランシー家の末裔であるとの主張による改姓だったが、系譜学者ジョン・ホレス・ラウンドやフランスのモンモランシー家の末裔からはでたらめな主張であると批判された[1]。いずれにせよ、フランクフォート男爵は1816年1月12日にアイルランド貴族であるフランクフォート・ド・モンモランシー子爵に叙されている[1]。
その孫である3代子爵レイモンド・ハーヴィー・ド・モンモランシー(1835–1902)は陸軍の軍人であり、クリミア戦争、インド大反乱、イギリスのアビシニア遠征に参戦した[2]。また保守党所属の政治家でもあり、アイルランド貴族代表議員を務めた[2]。
その次男にあたる4代子爵ウィロビー・ジョン・ホレス・ド・モンモランシー(1868–1917)が死去すると、爵位はすべて廃絶した[2]。
フランクフォート・ド・モンモランシー子爵(1816年)
[編集]- 初代フランクフォート・ド・モンモランシー子爵ロッジ・エヴァンス・ド・モンモランシー(1747年 – 1822年)
- 第2代フランクフォート・ド・モンモランシー子爵ロッジ・レイモンド・ド・モンモランシー(1806年 – 1889年)
- 第3代フランクフォート・ド・モンモランシー子爵レイモンド・ハーヴィー・ド・モンモランシー(1835年 – 1902年)
- レイモンド・ハーヴィー・ロッジ・ジョセフ・ド・モンモランシー閣下(1867年 – 1900年)
- 第4代フランクフォート・ド・モンモランシー子爵ウィロビー・ジョン・ホレス・ド・モンモランシー(1868年 – 1917年)
出典
[編集]- ^ a b c d Cokayne, Gibbs & Doubleday 1926, p. 565.
- ^ a b c Cokayne, Gibbs & Doubleday 1926, p. 566.
参考文献
[編集]- Cokayne, George Edward; Gibbs, Vicary; Doubleday, H. Arthur, eds. (1926). The Complete Peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Eardley of Spalding to Goojerat) (英語). Vol. 5 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. pp. 565–567.