フットチョーク
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フットチョークは、総合格闘技等において使用される絞め技。ブラジリアン柔術ではゴゴプラッタ (Gogoplata) と呼ばれ、英語圏でもこの名称が使用される。別名足緘絞(あしがらみじめ)[1]。
概要
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主にガードポジションの状態から自らの足を掴みながら、脛を使って相手の頸部を圧迫する。
総合格闘技においては2006年12月31日、PRIDE 男祭り 2006にて青木真也がヨアキム・ハンセンに総合格闘技史上初めてラバー・ガードからのフットチョークでのタップアウト勝ちを披露した。また、2007年2月24日のPRIDE.33においてはニック・ディアスが五味隆典に対しこの技でタップアウト勝ちを収めた。青木は2008年6月15日のDREAM.4においても永田克彦に対し今度はマウントポジションからこの技を仕掛け、タップアウト勝ちを収めた。このときのフットチョークは後にアメリカの格闘技サイトBloody Elbowで技名募集がなされ、アオキプラッタ (Aokiplata) と命名された[2]。
WWEのプロレスラーであるジ・アンダーテイカーは、それまで三角絞めを時折使用していたが、必殺技が全て投げ技である上、自らよりも体格に勝るレスラー達が出現したため、2008年初頭から一番の決め技としてフットチョークを使い始めた。当初は、トライアングルチョークやゴゴプラッタの名称で呼ばれていたが、WWEでは自らの団体と総合格闘技との差別化を図るため、「フットチョーク」または「ゴゴプラッタ」の名称の使用が許されなくなった。そのため、アンダーテイカーがこの技を極める時の名称はデスバレー・バイス (Death Valley Vice) 、後にデビルズ・トライアングル (Devil's Triangle) 、さらには ヘルズ・ゲート (Hell's Gate) へと変わり呼ばれている。
書籍『図説 関節技』では両手で相手の後頭部を引き、脛で相手の首を絞めるフットチョークが紹介されている[3]。
1936年の書籍『対拳式実戦的柔道試合法』では背後からのフットチョークを紹介している。また、ヘッドシザース(足挟み、首四の字固め)、フットチョークを合わせて「足緘絞」と呼んでいる[1]。
柔道競技ではこの技は禁止されているが、自らの足で相手の後頭部・うなじ辺りを抑え、前腕部で相手の頸部を圧迫する裸絞の一種挟絞や柔道川石メソッドでの上四方足絞、左足絞などの絞技は使うことができる。
ブラジリアン柔術競技では、垂落などの足の裏を使用したフットチョークは禁止されている。
バリエーション
[編集]以下、相手の上衣を利用してのフットチョークである。
踵絞
[編集]踵絞(かかとじめ、かがとじめ)[4]は手では取の足は持たず取の右手で受の右肩、首よりの上衣、左手で受の左前襟を持って左脛で絞める[5]フットチョーク。柔道家川石酒造之助の書籍『Ma méthode de judo』(1955年)での名称。同著での読みは「かがとじめ」 (KAGATO-JIME) となっている。西日本などの方言では「踵」は「かがと」と発音する[6]。川石酒造之助は西日本の兵庫県の出身である。
垂落
[編集]垂落(たれおとし)は相手の下から両手で相手の両前襟を順につかんで片脚を曲げて指先を相手の喉にあてて両手を引いて相手の喉を絞めるフットチョーク[7]。
脚注
[編集]- ^ a b 竹田浅次郎『対拳式実戦的柔道試合法』大文館、1936年10月5日、128-129頁 。
- ^ Shinya Aoki's New Submission Bloody Elbow 2008年6月16日
- ^ 高平鳴海『図説 関節技』(初版2刷)新紀元社、2009年5月20日、052-053頁。ISBN 978-4775304525。「足のすねで首を締める技」
- ^ Mikinosuke KAWAISHI (1955). Ma méthode de judo. Jean Gailhat(仏訳、イラスト). フランス: Judo international. p. 196. "KAGATO-JIME"
- ^ 小田常胤『柔道大観』 下巻、尚志館出版部、日本、1929年5月20日、1131-1135頁 。「第二十章 左足先を利用して絞める硏究」
- ^ “かがとの意味・解説”. Weblio 辞書. 2020年3月25日閲覧。 “西日本で「かかと」と言う場合は、「かがと」となる。”
- ^ 帝国尚武会 編『神道六合流柔術教授書』(龍虎之巻 第三期)帝國尚武會、日本、1917年1月31日、273-274頁。NDLJP:1704216/184。「垂落」