フジワラヨウコウ
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フジワラ ヨウコウ(1965年 - )は日本のイラストレーター、挿絵画家。広島県福山市出身。京都市在住。
略歴
[編集]- 1991年、京都工芸繊維大学大学院修了。
- 1995年、「藤原ヨウコウ」名義でデビュー。デビュー作は『時のかたみ』ジューン・トムソン(著)、藤村裕美(訳)(創元推理文庫・東京創元社)
- 2004年、名義を「森山由海」に改名。
- 2007年、「ヨウコウ」ブランド復活に際し、「フジワラヨウコウ」を名義に加える。
- 2008年、「藤原ヨウコウ」名義が復活。[1]
- 現在は「フジワラヨウコウ」と「森山由海」の「藤原ヨウコウ」の名義を使用。
本人が「装幀挿絵画家」と名乗っているように、活動の範囲はもっぱら出版物に限られている。だが挿絵という分野の中では様々な実験的な試みを行っており、特に文章と絵の世界を融合させるビジュアル・ノベルの作品には積極的に取り組んでいる。もっとも代表的な例は毎月異なった作家を迎える「ことのはの海カタシロノ庭」(SFマガジン2002年1月号〜2003年12月号、全21話、早川書房)。2008年4月現在でも「Comickers」(美術出版社)で作家・森奈津子とのコラボレーション連載。また徳間書店では「問題小説」「SF JAPAN」の二誌にまたがり「イラスト先行企画」という形で連載中。
主な作品
[編集]- 『最後から二番目の真実』フィリップ・K・ディック(著) 佐藤龍雄(訳)(創元SF文庫・東京創元社)
- 『落下する緑 永見緋太郎の事件簿』田中啓文(著)(創元クライム・クラブ・東京創元社)
- 『ネフィリム—超吸血幻想譚』『忌憶』『脳髄工場』『ΑΩ(アルファ・オメガ)—超空想科学怪奇譚』小林泰三(著)(角川ホラー文庫・角川書店)
- 『時間のかかる彫刻』シオドア・スタージョン(著)、大村美根子(訳)(創元SF文庫・東京創元社)
- 『汝らその総ての悪を』倉阪鬼一郎(著)(河出書房新社)
- 『信玄忍法帖』『外道忍法帖』『忍者月影抄』山田風太郎(著)(河出文庫・河出書房新社)
- 『夜鳥』モーリス・ルヴェル(著)、田中早苗(訳)(創元推理文庫・東京創元社)
- 『傀儡后』牧野修(著)(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション・早川書房)
- 『三人のゴーストハンター—国枝特殊警備ファイル 』我孫子武丸(著)、田中啓文(著)、牧野修(著)(集英社)
- 『髏路裏のアリス』井上佳子著(SFマガジン・早川書房)
- 『ことのはの海 カタシロノ庭』(SFマガジン・早川書房)
- 『ユミル』(月刊少年マガジンGREAT・講談社)
- 『妖怪変化 京極堂トリビュート』(講談社ノベルス・講談社)
- 『ベルゼブブ』 田中啓文著 (角川ホラー文庫・角川書店)
- 『異形コレクションXXXⅡ 魔地図』 (光文社文庫・光文社) - 森山由海名義
- 『異形コレクションXLI 京都宵』 (光文社文庫・光文社)
- 『贓物大展覧会』小林泰三 (角川ホラー文庫・角川書店)
- 『ミカイールの階梯』(上・下)仁木稔 (ハヤカワJコレクション・早川書房)
- 『逆想コンチェルト』(奏の1・奏の2)(徳間書店)
他多数。
個展・その他
[編集]- 2001年、大阪府立現代美術センターにて初の個展『髏路裏のアリス展』を開催。
- 2004年、ミュゼオピクトリコにて「最初で最後のプライベートワークス展」と称し、倉阪鬼一郎とのコラボレーション展『A:H』を開催。
- 2008年、珈琲舎・書肆アラビク/Luftアラビクにて『「Other Aspects 挿絵で聴くジャズ・ミステリー」フジワラヨウコウ/森山由海 個展』を開催
- 2009年、初の画集『THESE for 21st century's ALICE』をオンデマンドで発売中。