フク (ウォンバット)
フクは大阪府の池田市立五月山動物園で飼育されているオスのヒメウォンバットである[1]。2007年11月五月山動物園に来園、同園に設置されているライブカメラ「ウォンバットてれび」にて配信されている姿が有名になり、五月山動物園で人気の動物である。体重19〜21kg[2]。
来歴
[編集]2004年オーストラリアにて誕生。タスマニア州トロワナワイルドライフパークからクイーンズランド州ドリームワールドを経て[3]、2007年11月1日にメスのHenna(後のアヤハ)とともに来園。オーストラリアでの名前はHectorであった[4]。五月山動物園では日本名を募集し[5]、選考の結果、池田市政70周年に福が訪れるようにとフクと名付けられる[6]。2009年4月から同園にウォンバットてれびが設置され24時間ライブカメラでウォンバットの姿が配信されるようになる。フクとの繁殖が期待されていたメスのアヤハが2010年5月6歳他界する[7]。
2015年当時、若いフクのパートナーを見つけて再び繁殖を実現させるため、新たなウォンバットを受け入れるべく全国初の動物園専属アイドル「Keeper Girls(キーパーガールズ)」が誕生[8]。同グループは動物園の関連グッズの販売や各種イベントに参加し寄付を呼び掛けたりするなどしてフクのパートナーを迎える資金を集めた[9]。2017年10月フクの新しいパートナーであるPotato(のちのマル)を含む3頭のウォンバットが五月山動物園に来園した。2019年12月パートナーであったマルが他界する[10]。
2024年五月山動物園のリニューアル工事に伴い、同園が休園しウォンバットてれびも休止されている[11]。
特徴
[編集]遊びが大好きで気が強い一方で、 フェンス越しになでてほしがるなど飼育員に対しては甘えん坊な性格[12]。
好物はアーモンド。食欲旺盛で夕方のエサの時間には誰よりも早く舎内で待つ食いしん坊[13]。
五月山動物園で飼育されているウォンバットの中では最も体が大きく、鼻の上がはげている。
隣の飼育場のコウ(2023年12月他界)とは仲が良く、フェンス越しに向かい合う姿からコウフク会議と呼ばれていた。
ライブカメラでおへそが上に向くようなお腹を出した無防備な姿(ヘソ天)で寝ている様子が配信されている[2]。
池田市ウォンバット応援大使である乃木坂46の与田祐希はフク推しを公言している[14]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “おでかけIKEDA ウォンバットはうす”. 池田市観光協会. 2024年10月17日閲覧。
- ^ a b “世界最高齢のウォンバットを飼育する秘訣とは?|五月山動物園インタビュー”. 株式会社Tier. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “五月山動物園 飼育員さんインタビュー”. ウォンバットカフェ. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “日本のウォンバットの一覧”. うぉんばっとWiki. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “広報いけだ平成19年12月1日号”. 池田市. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “池田市とウォンバット”. 池田市. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “ウォンバット「あやは」、早すぎる死”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2010年5月7日).
- ^ “ウォンバットの嫁探しにアイドルユニット!? 大阪・池田の五月山動物園”. 産経WEST. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “広報けだ平成27年10月1日号”. 池田市. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “五月山動物園の人気者ウォンバットの「マル」が永眠しました。”. 五月山動物園ホームページ. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “ウォンバットてれび”. 五月山動物園. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “広報いけだ令和4年3月号”. 池田市. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “国内で6頭の珍獣・ウォンバット、日本で2番目に小さな動物園に4頭いるのはナゼ?”. 関西ウォーカー. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “乃木坂・与田祐希さん、ウォンバット大使に 小さな動物園の願い実現”. 朝日新聞デジタル. 2024年10月17日閲覧。