フクロヤツメ
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フクロヤツメ | ||||||||||||||||||||||||
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W. Wingによる成熟雄のイラスト
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Geotria australis J. E. Gray, 1851 | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
pouched lamprey wide-mouthed lamprey |
フクロヤツメ(Geotria australis)はヤツメウナギ目に属する魚である。フクロヤツメ科、フクロヤツメ属は単型。
分布
[編集]南半球に広く分布し、オーストラリア南東部と南西部・ニュージーランド・チリ・アルゼンチンで見られる。
形態
[編集]太いウナギのような体型で体長60cm以下、体後半に2つの低い背鰭がある。
成体の眼は比較的小さく、頭部側面に位置する。成熟雄は眼の下に弛んだ袋を形成するが、その機能は不明である。だが、おそらく巣作り時に石を集めるためだと考えられている[1]。
生態
[編集]孵化は1月で体長は9.63mm[2]。アンモシーテス幼生はくすんだ茶色で、成長はかなり遅く0.068mm/日[2]。変態までの4年間を川で過ごし10cm程度になる。6か月かけて変態し、降海は1-5月。2本の青緑の筋の入った明瞭な銀色になり、他魚に寄生する。青緑の筋はビリベルジンの蓄積によるものである[3]。海ではその後繁殖のために川に戻るが、この時ビリベルジンは肝臓に移動し、体色が茶色になるにつれて肝臓が緑色に変化する[3]。川に戻って18か月以内、11-12月に繁殖してすぐに死ぬ[2]。
出典
[編集]- Allen, Gerald R. (1989). Freshwater Fishes of Australia. T.F.H. Publications
- ^ Pouch use
- ^ a b c Tedd, P.R.; Kelso, J.R.M. (1993). “Distribution, growth and transformation timing of larval Geotria australis in New Zealand”. Ecology of Freshwater Fish 2 (3): 99–107. doi:10.1111/j.1600-0633.1993.tb00089.x.
- ^ a b Todd, P.R.; Wilson, R.D. (1983). “Epidermal pigmentation and liver coloration in the southern hemisphere lamprey, Geotria australis Gray”. New Zealand Journal of Marine and Freshwater Research 17: 21–26. doi:10.1080/00288330.1983.9515983
外部リンク
[編集]- "Geotria australis" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2006年4月16日閲覧。
- Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2006). "Geotria australis" in FishBase. 4 2006 version.