フォスター港
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フォスター港 (南極) Port Foster | |
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スペイン語: Puerto Foster | |
デセプション島の地図 | |
海洋 | 南氷洋 / 大西洋 |
島 | デセプション島 |
フォスター港(ふぉすたーこう)またはフォスター湾(ふぉすたーわん)は南極大陸のサウス・シェトランド諸島デセプション島にある大きな湾である[1][2][3]。
地名
[編集]この港は1820年頃には捕鯨者や海賊に知られ、初めはイギリスのウィリアム・スミス船長にちなんでウィリアムズ港と呼ばれた。その数年後、イギリス海軍のヘンリー・フォスター(Henry Foster)が軍艦HMS Chanticleer号艦長として1828年から1829年に遠征すると、フォスター湾と改称された[4]。
解説
[編集]島の中心にあるカルデラは巨大な火山噴火の跡をとどめ、噴火後の大規模な洪水により直径7-10キロメートルの盆地とフォスター湾ができた。島の起源は第四紀の火山で海抜850メートルである。南東海岸に幅およそ150メートルの狭い開口部があり〈海神のふいご〉(英語でネプチューン・ベローズ)と呼ばれ、港と外洋を結ぶ。南極の暴風を完全に遮断するこの湾は、重要な自然の良港である。火山の影響で温泉水が混じる湾内の海水温は外海よりも高く、また温泉では70℃近い温度を記録する[3]。
火山活動で海底がかく乱されるため、底生生物は生態学的に非常に興味深い層をなす。チリの提案と承認を受け、1987年に2地域を南極特別保護地域(ASPA=Antarctic Specially Protected Area)第145号に登録した[5]。
領有権の主張
[編集]アルゼンチンは南極大陸部としてティエラ・デル・フエゴ州、南極大陸の領有権を主張する。チリは南極コミューンのうち、チリ領南極のマガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州を領有、イギリスの主張では同地域を自国領に属するという。これら3国は南極条約に署名している。
出典
[編集]- ^ “Carta H-762, Isla Decepción - Fuelles de Neptuno (esc. 50.000 - 67 cm x 59 cm)”. Carta náutica con toponimia en castellano(スペイン語の海図と地名) (ブエノスアイレス: es:Servicio de Hidrografía Naval(海軍水路学サービス)). (2006) .
- ^ “Mapa de la isla Decepción con la toponimia británica(英語地名入りデセプション島地図)”. 2015年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月17日閲覧。
- ^ a b “Capítulo 2 - Isla Decepción(第2章-デセプション島)”. bibing.us.es. 2015年2月17日閲覧。
- ^ “Paquete de medidas de gestión de la isla Decepción” (pdf) [デセプション島の管理パッケージ]. 南極条約事務局. 2015年2月17日閲覧。
- ^ “Port Foster, Deception Island, South Shetland Islands(サウス・シェトランド諸島デセプション島フォスター港)”. Management Plan for Antarctic Specially Protected Area No. 145: Measure 3, Appendix 2. 南極条約事務局(Antarctic Treaty Secretariat) (2005年). 2013− 09-29閲覧。
外部リンク
[編集]- 南極特別保護区第145号管理計画-フォスター港 、アルゼンチン外務省(es)。