フェロシアン化ナトリウム
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フェロシアン化ナトリウム Sodium ferrocyanide[1] | |
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Tetrasodium [hexacyanoferrate(II)] | |
別称 Yellow prussiate of soda (YPS), Tetrasodium hexacyanoferrate, Gelbnatron, Ferrocyannatrium, sodium hexacyanoferrate(II) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 13601-19-9 |
PubChem | 26129 |
EC番号 | 237-081-9 |
E番号 | E535 (pH調整剤、固化防止剤) |
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特性 | |
化学式 | Na4Fe(CN)6 |
モル質量 | 303.91 g/mol |
外観 | 薄黄色結晶 |
匂い | 無臭 |
密度 | 1.458 g/cm3 |
融点 |
435 °C (無水物) |
水への溶解度 | 10.2 g/100 mL (10 °C) 17.6 g/100 mL (20 °C) 39.7 g/100 mL (96.6 °C) |
屈折率 (nD) | 1.530 |
構造 | |
結晶構造 | 単斜晶系 |
危険性 | |
Sフレーズ | S22 S24 S25 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | フェリシアン化ナトリウム (赤血ソーダ) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
フェロシアン化ナトリウム(sodium ferrocyanide)とは、ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム(sodium hexacyanoferrate(II))のこと、すなわち、ナトリウムのヘキサシアニド鉄(II)酸塩である。組成式は、Na4[Fe(CN)6]。式量、303.93。黄血ソーダ(yellow prussiate of soda)や黄色ソーダなどと呼ばれる場合もある。なお、名称が似ているフェリシアン化ナトリウムは、ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウム(Na3[Fe(CN)6])を指すので、混同しないこと。
合成
[編集]硫酸鉄(II)の水溶液に、過剰量のシアン化ナトリウムを加えると、ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウムが得られる[2]。
性質
[編集]ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウム(Na4[Fe(CN)6])は、大抵、水和水を持つ。Na4[Fe(CN)6]・10H2Oが代表的だが、他にもNa4[Fe(CN)6]・12H2Oといったものもある。
無水和物の水100gに対する溶解度は、20℃で17.9g[2](17.87g[3])、60℃で42.5g[2][3]、98.5℃で63gである[2][3]。なお、性質はヘキサシアノ鉄(II)酸カリウムとほぼ同じである[2]。このため、ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウムは、ヘキサシアニド鉄(II)酸カリウムの代用品として用いられることもある[4]。
その他
[編集]ヘキサシアニド鉄(II)酸ナトリウムは、食品添加物として用いられる場合がある。
出典
[編集]- ^ Sodium ferrocyanide MSDS
- ^ a b c d e 志田 正二 編集代表 『化学辞典』 p.1137 森北出版 1981年3月9日発行 ISBN 4-627-24010-4
- ^ a b c 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 8』 p.255 共立出版 1964年2月15日発行 ISBN 4-320-04022-8
- ^ 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 7』 p.750 共立出版 1964年1月15日発行 ISBN 4-320-04021-X
主な参考文献
[編集]- 志田 正二 編集代表 『化学辞典』 p.1137 森北出版 1981年3月9日発行 ISBN 4-627-24010-4
- 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 8』 p.255 共立出版 1964年2月15日発行 ISBN 4-320-04022-8
- 塩の添加物(塩の情報局) - 塩の添加物